あぁるぴぃ千葉県支部だより25号


■活動報告■

★スルーネットピンポンの報告

柏市 佐藤 一昌
 8月9日(土)千葉県障害者レクリエーションセンターに23名(うち指導者4名) が集まり、スルーネットピンポンを体験しました。指導に当ってくれたのは、千葉県 スルーネットピンポン協会の方4名です。
 支部だよりで紹介のあったように、スルーネットピンポンというのは、盲人卓球を 改良して、高齢者や車椅子を使っている人、勿論健常者にも同じルールで競技できる ように考え出されたスポーツです。ラバーを張ってない木製のラケットで、卓球台上 で球をネットの下をころがします。球の中には鉛が入っていて、ころがるとコロコロ と音がします。卓球台の半分から手前に、1センチほどの高さのガードフェンスが設 けられています。また台の上は、縦半分、横半分の白線で区切られていて、サーブは 相手方の台上の反対面に入れなければなりません。あまり強い球を返しても、ガード フェンスを越えて球が床に落ちると負けになり、強く打てば良いという訳ではありま せん。視覚障害者が音を聞きながら競技できるように考慮されたルールです。
 説明を聞く限り、気軽に出来る単純な競技の印象を受けましたが、いざラケットを 握ってみると、ルールも含めその難しさに驚きました。ころがしている筈なのにネッ トに掛かるし、飛び越えることまである始末です。打ち方が弱いと球は止まってしま いますし、相手が見えないだろうところに、強烈に打ち込んでも、球が床に落ちて得 点になりません。なまじっか多少見えるのを良いことに、眼だけで球を追っている と、球はあざけ笑うように視界から消えてしまいます。
 こんな訳で、練習を重ねるにつれて熱が入り、あっという間の4時間でした。技 量、熱中度ともにNO.1のAさんは前述の千葉県スルーネットピンポン協会の会員 になり、これから関東大会、全国大会、さらに世界大会を目指してスタートをきるこ とになりました。
 そういう私は、思うようにプレイできず、心の中でこう呟いていました。「おじさ んは、おじさんは昔からこんなんじゃなかったんだ、おじさんは」と。


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