あぁるぴぃJRPSちば会報105号


■ 活動報告
★「第12回関東甲信越ブロック・リーダー研修会」のご報告
流山市 中野 美保
 10月22日〜23日に長野県で開催された、「第12回関東甲信越ブロック・リーダー研修会」に参加してきました。
 JRPSちばからは女性4人での参加です。新幹線の中でおしゃべりに花を咲かせていたら、あっという間に佐久平駅に到着。駅の外に出ると、少しひんやりとして澄んだ空気を感じました。
 マイクロバスに乗って会場までの約一時間、JRPS長野の全盲の女性が、それはそれは素晴らしい観光ガイドをしてくださいました。楽しみにしていた紅葉は3〜4割ほどでしょうか、山を上がっていくほど、葉っぱの色づきが濃くなり、お天気にも恵まれ、このタイミングで長野に来られたことを嬉しく思いました。
 会場に着き、昼食をすませると早速、研修会のスタートです。今回の研修会のメインテーマは「JRPSを会員にとってより有益で魅力ある団体にするには」というもので、その中から更に4つのグループに分けて討論をする、という方法がとられました。
 4人が4つのグループに分かれて、他の地域や部会の方々と話し合うのですが、前もって各協会としての意見や質問をまとめるという宿題もあり、準備も含め、なかなか緊張するものでした。
 その4つのテーマを簡単に紹介します。
  1.本部のあり方、都道府県協会のあり方。その関係と役割。本部としてちゃんと機能しているか。
  2.各都県協会のイベントのあり方。いかに参加者を増やすか。
  3.中央政府、地方政府、ほかの団体、ほかの患者会などとの連携・協力。
  4.会員の老後の安定と幸せのために何ができるか。
 初日は約3時間、どのグループでも予想以上に熱い話し合いが行われたようです。本部の金井理事長と白崎理事が各グループをまわり、熱心に耳を傾けておられました。
 その後、JRPS長野の方の歌とギターが披露され、夕食、二次会となりました。お食事は毎回豪華で、食べきれないほどでした。長野のりんごと巨峰もデザートにいただきました。

 翌日は朝食の後、前日のグループ討論の結果をそれぞれのリーダーが発表し、質疑応答です。JRPSがより魅力的な団体になるためにはどんな問題があり、どんなことが必要か? 今回参加した関東甲信越の各協会、ユースの会、本部だけでも数え切れないほどの提案がありました。
 JRPSについて、福祉の制度について、知らなかったことがたくさんあり、たいへん勉強になりました。参加者全員がJRPSを大切に思い、これからも続いてほしいと願っている気持ちが伝わってきました。具体的にはここに書き切れませんので割愛させていただきますが、話し合いのまとめは役員に届いておりますので、ご希望の方は仰ってください。
 さて、午前中いっぱい頭を使った後は、お昼をいただいて宿を後にしました。バスの中でまた名ガイドさんの解説を聞きながら、紅葉が見事なビーナスラインを通って車山の上まで行き、皆でソフトクリームを食べました。予定より早く佐久平の駅に着き、ゆっくりお土産も買うこともできました。
 最後の1人が改札に入るまで見届けてくださった長野の方、皆さん真面目で優しい方々でした。
 二日間、たいへん頭を使う研修でしたが、普段なかなかお会いする機会のない方たちと、ざっくばらんに話をできたことは、何よりも貴重な経験となりました。
 お世話になったJRPS長野の皆さん、準備にご協力くださった渡辺会長、役員の皆さまにお礼申し上げます。

★「ミニミニ交流サロン」のご報告
◆「千葉サロン」の10月のご報告
市原市 鈴木 てい子
 10月14日、「ミニミニ交流サロン・千葉」に参加しました。
 きょうは、いつもお借りしている岡野さまの事務所が、都合で利用できないとのことで、西口にある喫茶店に行くことにしました。
 待ち合わせ場所にいると、目の前を白杖の音が聞こえていますが、何組かが通り過ぎて行きます。そこに、お声をかけてくれる方がおりました。私たちのことを、誘導してくれようとしたようです。千葉市の方が、バスで上野方面に行かれるそうです。そんなこともあり、時間までお待ちしましたが、参加者は女性3人でした。
 喫茶店では、ギリギリ「モーニングセット」が注文できました。改めて自己紹介するまでもなく、顔見知りでしたので、コーヒーとドーナツをいただきながら、世間話から始まりました。すると、「事務所がお借りできるようになりました」と、携帯に連絡がありました。せっかくなので、事務所に移動することにしました。「やはり、ここは落ちつきますね」と言いながら、用意されていたケーキとおかき、ジュースを遠慮なくごちそうになりました。きょうは、お腹がいっぱいなので、昼食は抜きました。
 話題としては、医師からの宣告は、それぞれで、大きくショックを受けた方や、既に、お身内にご不自由な方がいることや環境で、ショックの受け止め方が違うようです。
 私は、遠い過去の思い出として聴き、今、行動できているこ、多くの方に支えていただいたことを感謝しつつ、受け止めておりました。
 また、携帯は、家族割がお得だそうです。
 その後、3月に予定している行事の打ち合わせをしました。
 なお、千葉駅改修後がどのようになっているのかを心配していましたが、駅員さんにお尋ねしたら、「西口は、今までどおりですと教えていただき、東口と連絡できるようになるので、便利になりますよ」と伺い、安心しました。

◆「南柏サロン」の11月のご報告
南柏サロン担当 中野 美保
 11月12日(土)は、当事者7名、ガイドさん2名、ご家族1名の合計10名の参加でした。初めて参加される方が2人いらっしゃいました。
 いつも思うのは、意外と近くに同じ病気の方が住んでいるんだなということです。参加者同士「ああ、あそこの近くね」と、あっという間に打ち解けます。今までも、どこかですれ違っているのではと思う距離ですが、実際にこうして繋がりができると、なんとなく心強く感じるものですね。
 視覚障害のイベントや勉強会などの情報も、遠くまで行くとなると躊躇しますが、地元でも開催されていると聞けば「そこなら今度行ってみようかな」という気持ちになります。
 今回は、アイフォン、アイパッド、携帯型の拡大読書器や小さなパソコン、プレクストーク、中途視覚障害者用の点字を勉強するガイドブックなど、いつも持ち歩いている方、わざわざ持ってきてくださった方もいらして、小さなアイフェスタのようでした。
 このように実際に触らせてもらって、使っている方の感想を聞いて購入を考えるのは、とても良い方法だと思いました。
 また、ガイドさんにも会話に入っていただくことで、同行援護について未経験の人にも、利用者、支援者両方からの手続きや利用方法について聞くこともできました。
 毎回、たくさんの情報交換、そして悩みやちょっとした愚痴、他愛もないおしゃべりなどで 時間が過ぎるのがあっという間です。
 次回の12月10日(土)は、忘年会を予定。そのため、南柏のサロンは10時〜12時となります。詳細は、行事予定の「ミニミニ交流サロン」のお知らせをご覧ください。

 毎月第二土曜日、南柏でお待ちしております。
 南柏の交流サロンは、お店に人数を知らせる必要があるので、お手数ですが、渡辺会長宛に参加の申し込みをお願いいたします。
  問合せ・参加申込み 渡辺 090−4749−6514  
  E-mail:toshiewatanabe@arion.ocn.ne.jp
  申込み締切りは、開催週の木曜日午後5時までにご連絡ください。

★QOL講習会のご報告とお礼
会長 渡辺 友資枝
 11月20日(日)、赤い羽根共同募金の助成により、QOL講習会を開催しました。
 視能訓練士2名、ガイドヘルパーさん7名、ボランティアさん2名を含む32名の方の参加がありました。
 53年ぶりのリニューアルオープンで混雑する千葉駅で、ガイドをしていただいたボランティア、会員のご家族の方々、またご多用の中、講師をお引き受けいただいた高梨憲次先生には、この場をお借りして、厚くお礼申し上げます。
 「私たちの暮らしにどう生かす! 障害者差別解消法」と題した講演の中で、高梨先生はまず、「障害」のとらえ方、どうして障害があると社会は生活しづらいのか、障害者に対する偏見や差別は、なぜ起こるのかということから話をはじめられました。その上で、社会的障壁を取り除き、ユニバーサル社会を実現するためにはどうしたらよいか、国連や千葉県、スウェーデンの取り組みから求められる、21世紀の地域社会像について語られました。
 そして、その中で制定された「障害者差別解消法」の目的、障害を理由とする差別とは何か、法的義務と努力義務、法と条例との関係、障害者差別の相談体制などの説明がありました。さらに、期待される、障害者を取り巻く生活環境の変化や、今後の課題までお話しがおよびました。
 最後に、阿部よしこさんの著書から、次の言葉を引用されてお話しを締めくくられました。

 出会い、ふれあい。
 彼らが核となれば
 かけ橋となれば
 人はきっと優しくなる。
 地球はもっと住みやすくなる。
 普通に生きることが当たり前になったとき、初めて福祉とは、自分たち一人ひとりのもの、ハンディのある人たちだけのものではなくて、誰もの生活が豊かになることなんだ、ということがわかってくるのではないのでしょうか。そして世の中が変わってくるのではないのでしょうか。

 私は、高梨先生がたとえ話を用いて「障害者はたまたま社会の少数派、健常者は多数派であるだけ。社会は多数派を基準につくられてきたが、少数派と多数派が入れ替われば、社会の基準も作りも変わってくる」と話されたことが「目からうろこ」でした。
 今まで、少し遠慮がちにしていた「社会に過重な負担とならない範囲で、合理的配慮を求めること。と、同時に、障害について理解してもらう努力をすること」を積極的に行っていく必要性を感じました。
 今回、先生には大好きだとおっしゃる「海外旅行」についてもざっくばらんにお話ししていただきました。豊富な経験の中から「予想しないことが起こる楽しさ」「費用を安く上げるコツ」「視覚障害者が海外旅行に行く場合の留意点」など、お話しの種は尽きないようでした。
 なお、参加された皆さまから、赤い羽根共同募金に4,193円のご協力をいただきました。ありがとうございました。

★本部会報誌発送作業のお手伝いに参加しました
鈴木 てい子
 11月26日(土)、本部会報誌発送作業のお手伝いに、JRPSちばからボランティアさんを含め6名で参加しました。
 朝、6時半頃の外は薄暗く感じていたが、7時前、エントランスを出たら、「ピカッと」まぶしさを感じた。帽子を忘れたことに気付いたが、そのまま出かけた。いつも、ツバの広いキャップをかぶっているので、このまぶしさは感じたことがなかった。
 駅でHさんと待ち合わせをしていると、聞き覚えのある明るい声が聞こえてきた。きょう、お引越しするTさんが、わざわざ、お別れの挨拶にと見送りに来てくれたのだった。
 何度か本部にもご一緒したことを「すごく楽しかったです。できることなら、きょうも一緒に行きたいです」と、嬉しい言葉をかけてくれました。
 きょう、お引越しなら、さぞ、慌ただしいところなのに・・・強く握手をして、改札口で見送ってもらい、「いってらっしゃい」と声のする方向に何度も手を振り、また、振り返り手を振る。どうぞ、他県に行かれても、今までのようにお元気で明るくと願う。目に「ジワッと」するものを感じました。1年半のお付き合いでしたが、とても嬉しい思い出ができました。気持ちが高まり、寒さを忘れていました。寂しさを引きずりながら乗車し、津田沼と品川で合流して大森に到着です。
 駅前の木々の間からの日差しが眩しく、木陰は薄暗く、キャップを忘れたことが、こんなに歩きづらいものかと感じました。外出のときは、帽子は必需品です。
 本部には、千葉、東京、埼玉、神奈川の人たちが、次々に到着する。きょうは、視能訓練士の先生2名も加わり、ご家族の方も参加されて16名と、事務局から4名の20名でした。
 途中、きょうは、参加者が少ないと聞こえてきたので、どのテーブルも少しおしゃべりが少ないようです。11時10分、「ほぼ終了」と聞こえて、いつもどおりで良かったと思いました。
 テーブルを片付け、お茶とお菓子をいただきながら、ひと言ずつのマイクが回ってきました。私のふる里や近況などが話題になりました。
 JRPSの会員になり、会の行事に参加して行く中で、「気持ちが元気になっていくのを実感した」とおっしゃっている方。ご家族の方も「他の会員の方とお話することで参考になることがある」とのこと。また、電話相談でも、「お話を聴いてもらえてよかった」と感謝されたこと。ご家族も、「同じように悩みがあるが、どこにお話してよいものかと心をふさぐものがある」など。「誰かに、お話を聴いてもらうと気持ちが楽になった」との声を聞くそうです。
 千葉の何人もの方から、本部にもご尽力された石垣さんに対し、思い出や惜しむ言葉がかけられていました。
 本部より、「11月22日、内閣府に申請していた税額控除が認可されました」と、お知らせがありました。所得税控除に続き、税額控除が認可されたことは、すごいことのようです。
 12時前に解散し、いつものビルへ食事に向かいました。銀座アスターで、セットメニューや、坦々麺を注文しました。私は、あんかけ五目焼きそばにしました。甘口のたれをかけたお肉や、大きなエビが盛り付けられています。きょうの焼きそばには、レモンとからしが添えてありました。ゆっくり食事をして、レジ前にある月餅(げっぺい)などをおみやげにしました。
 その後、品川で別れて、私たちは、東京駅に向かい、皇居周辺を散策しました。歩道のイチョウがきれいに色づいているそうです。人通りの少ないところを歩いて行くと「坂下門」に着きました。そこで、二重橋の方向を教えてもらいました。この辺りは、外国の方も多くいるようです。曇ってきたので駅に向かい、ここからならと、京葉線で帰ることにしました。京葉線の入口を尋ねながら、少し迷いながらも、快速に乗ることができました。
 それとおめでたいできごとを伺いました。Yさんが11月22日(いい夫婦の日)に、入籍されたそうです。おめでとうございます!!
 きょうは、朝のハプニング、そして、喜・哀・楽と、感情が変化する1日でした。
 引率してくれた山崎さん、お疲れさまでした。ご一緒していただいた方、お世話になりました。参加ご協力ありがとうございました。



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