あぁるぴぃJRPSちば会報121号


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★「網膜色素変性症とロービジョンケアについて」講演内容
【講演日時】2019年6月16日(日)14時30分〜16時30分
【講  師】真清(しんせい)クリニック院長 日比野 久美子 先生
【講演内容】
<はじめに>
 私が慶応大学を卒業し、慶応大学医学部付属病院の眼科医局で眼科の勉強を始めた頃、「ロービジョンケア」ということをいう人は、一人もいなかった。
 その後、私はニューヨークにあるコロンビア大学に留学し、ニューヨークライトハウスという視覚障害者のための施設を見学する機会を得た。1つの施設で、視覚障害者が社会更生するための眼科診療だけではなくロービジョンケアも受けられるということに感激した。何よりも印象的だったのは、4階にあったカフェテリアで、盲導犬が昼食をとるご主人の傍らでおとなしく寄り添っていたことである。
 帰国した当時も、日本では「ロービジョンケア」はまだ医者の間でも知られていなかったので、私はいろいろなところでロービジョンケアについて話をし周知に努めた。その後、日本でもロービジョン学会が設立され、「ロービジョンケア」が知られるようになった。が、視力低下や視野狭窄に苦しむみなさんに、どれだけ寄り添えるかということは永遠の課題である。

1.ロービジョンの考え方について
 ロービジョン(低視覚)については、視力によりさまざまに定義、分類されているが、私はロービジョンケアは定義や分類にこだわらず、視覚で困っている人すべてに手をさしのべるべきものだと考えている。光覚以上の視力が残されていれば、眼科医としてできることがあると信じている。

2.日本、千葉市の視覚障害者の実態について
 視覚障害の原因疾患には男女差や年齢差がある。加齢黄斑変性症は男性の方が多く、高度近視は女性の方が多いと言われている。加齢黄斑変性症患者の平均年齢は76.8歳 網膜色素変性症のそれは59.3歳となっている。網膜色素変性症は他の疾患より比較的若くして見えにくくなる傾向がある。
 また、ここ数年、千葉市における視覚障害者(身体障害者手帳所有者)の数にはほぼ変化はない。障害者手帳交付件数の72%は65歳以上の方であり、視覚障害者の高齢化がみられている。

3.一般の眼科診療とロービジョンケアとの違い
 ロービジョンケアと通常の眼科診療とで大きな違いはないが、最も大切なことは、「患者さんのニーズをていねいに聞き出すこと」だと思われる。また、眼科医だけでなく、ORT(視能訓練士)、歩行訓練士、ソーシャルワーカーなどさまざまな職種の方と連携し、家族、介護をする人々が永続的に視覚障害者を導いていけるような人間関係を構築することもロービジョンケアにとって重要なことである。
 実際のロービジョンケアは、次のように進められる。

@問診:「日常生活にどのような不便があるか、何をしたいのか」をていねいに聞く。

A視力検査:「眼科は視力に始まり、視力に終わる」と言われる。ルーペなどの視覚補助具の選定、メガネの処方、手術の必要性など、すべてが正確な視力検査によって決まる。

B社会保障制度、難病医療費制度、障害年金などの情報提供:病気が治らないという場合でも、国や地方自治体の手厚いサポートがあるので、ぜひ利用してほしい。この様な情報を伝えていくことも大切である。
 社会保証制度として、補装具・日常生活用具の給付制度がある。補装具には義眼、弱視眼鏡、遮光眼鏡、コンタクトレンズ、白杖がある。日常生活用具には、拡大読書器、ポータブルレコーダー、盲人用時計・体温計・体重計、点字タイプライター、電磁調理器などがある。これらは障害者手帳を持っていると、市町村に申請することによって、1割程度の自己負担額で購入できる。

C視覚補助用具の処方:時間をかけ、使い方の指導もする。

4.一般的な視覚補助具について
@拡大鏡(ルーペ)、拡大読書器
 使用目的、身体状況によって、機種、倍率、使用方法を選定する。拡大鏡は、据え置き型、手持ち型、ライト付き、メガネ型などさまざまな種類がある。また、同じ倍率でもメーカーによって見え方が違うことがある。ロービジョンケアでは、拡大鏡を用いる場合の適切な焦点距離についても指導する。
 一般的に、本や新聞がスラスラ読める視力は0.4〜0.5と言われている。よって、視力0.1の人には4〜5倍の拡大鏡を処方し、文章がスラスラ読めるような訓練も行う。視力検査で測られる0.3や1.2という値は、指標がなんとなくわかるという限界の視力であり、指標がはっきりわかるというものではない。
 まずは最初に倍率の低い拡大鏡(ルーペ)を使用するように指導し、その後、倍率の高い拡大読書器の使用を試みる。拡大読書器は業者の人に患者さんの家に行ってもらって使い方をていねいに教えてもらうようにしている。

A単眼鏡
 視野を広げて広範囲のものを見ることができる。視野を広げるには、双眼鏡などを逆さに見るリバースドテレスコープというテクニックもある。

B遮光眼鏡
 医療用のサングラス。目にとって害になる光、まぶしいと感じる短波長領域の光は通過しにくく、必要な光のみを透過し、まぶしさをカットするとともに、微妙な色の違いもはっきり見えるようになる。網膜色素変性症の特徴である暗順応、明順応が遅いという症状にも有効である。
 一般的に網膜色素変性症の人は短波長の光に対して、まぶしさを感じることが多い。レンズの色によってカットする光の波長が違う。一般的にはイエローやブラウンはコントラストの改善効果が高く、網膜色素変性症で視力0.4以下の人に適しているといわれているが、イエローやブラウンは全体的に実際の色と少し違って見える場合もあるので、視力がよい人には自然な見え方をするグリーンやグレーなどの方がよい。
 場所や照明、天気、白内障の進行具合によってもまぶしさの感じ方が違うので、私は3、4種類のレンズを1〜2週間貸し出し、さまざまな状況で試して、レンズの色を決めてもらうようにしている。屋外用と屋内用の2つを使い分けてもよい。レンズの色は、使用する人の好みや外見も考慮に入れて決める必要がある。
 遮光眼鏡は補装具として市町村に申請すると給付を受けられるので、ぜひ利用してほしい。申請する際には、医師による所見を記した書類が必要となる。

C暗所視支援メガネMW10
 HOYAが発売した、暗い所で見ることを支援するメガネ。少しの光を増幅し、メガネ中央部につけたカメラで撮影した画像をメガネのレンズ部分に投影させる。カラーや白黒反転など、自分の見やすいコントラストに変えることができる。カメラを通して見ることになるため、距離感が掴みにくいので、初めは訓練が必要な場合もある。また、実際と画像の間にわずかなタイムラグが生じるので、自転車や車の運転は避けること。
 まだ発売したばかりなので、40万円ほどするが、日常生活用具として給付を認める市町村も出てきた。また、最近発表された新型機種は暗所視支援に加え視野の拡大機能も加えられている。

D膜プリズム
 メガネに膜プリズムというシートを張ることによって、少し周囲の気配を感じることができ、視野拡大の効果が期待できる。視野が極端に狭い場合はかえって見えにくくなる場合もあるので、まずは試してみることが大切である。

5.年代によるロービジョンケアの違いについて
 老化により、白内障、飛蚊症(ひぶんしょう)、光が散乱してまぶしさを感じるグレアという現象が起こりやすくなる。
 老化によるまぶしさにも遮光メガネは有効である。グレアに対しては蛍光灯より白熱灯の方がよい。また、罫プレートや透明な黄色の下敷きを白い紙の上に重ねることにより、紙からの反射が抑えられ、文字の読み書きがしやすくなる。
 60歳代には20歳代の時の3倍の明るさが必要と言われているので、家の中の照明を見直すことも必要である。机上の照明は、正面からではなく、側方や後方、作業する手と反対の方から照らし、視力の良いほうの目に照明を置くようにするとよい。
 今後は、外出が困難な人に対して、眼科の在宅医療、ロービジョンケアも行っていきたい。(日比野先生は日本眼科医会「診療・介護報酬検討委員会」という眼科の在宅医療を考える会の委員)

6.視覚障害者の精神的ケアについて
 両目に視覚障害のある人のQOL(生活の質)の低下は、心臓病、脳卒中、糖尿病、喘息の人のそれに匹敵すると言われている。初診時から病気の進行に寄り添ってきている眼科医だからこそできる心のケアがある。心の問題ぬきにロービジョンケアはできない。
 視覚障害者となった人が社会復帰をするまでには一般的に次のような段階を踏む。 

@障害を受け入れることができず、家族や医療関係者にあたる。

A障害を認められるようになる。

Bさまざまな支援を受けて、社会復帰する。
 社会復帰までには長い時間を要するので、眼科医は患者の精神的な状況を理解した上で、数回にわけ、時間をかけて、家族や支援者も交えて話をしていくことが望ましい。

7.視覚障害者への情報提供について
 視野を広げるために首を振る、白いご飯を見やすくするために黒い茶碗を使用する、主菜と副菜の配置を時計方向に基づいて決まった位置に配置するなどの生活の工夫や、罫プレート、お金をわけて収納できる財布、黒いまな板、電磁調理器、音声体重計などの便利グッズを紹介することも情報提供の1つである。
 患者会への参加を勧めたり、市政だよりなどの、さまざまな情報を患者さんに提供することも大切である。網膜色素変性症の患者会にはJRPSのほかに色変ひまわりの会もある。(日比野先生はひまわりの会顧問)
 千葉県眼科医会では、視覚障害者のQOLを高めるために、教育施設や就労相談施設、ロービジョンクリニック、関連団体などをまとめた「アイサポネットちば」という冊子を作成したので、利用してほしい。また、国会図書館、日本点字図書館、日本盲人機能センター、タートルの会、ハローワークなどでもさまざまな情報提供を行っている。

<まとめとして>
 国立リハビリテーションセンターが行う研修会を修了した眼科医によるロービジョン外来には、国の診療報酬が受けられることになり、この頃はロービジョンケアがだいぶ広まってきた。ロービジョンケアは眼科医の興味とアイディアと勇気、患者の活発な力が組み合わされば、大きな病院ばかりでなく、普通の病院の外来でも十分にできるものである。

 ロービジョンケアは
@原因疾患の治療を継続しつつ、
A患者のニーズをよく聞き、
B日常生活の不便の解消を患者とともに考え、
C今後たどるであろう更なる視力障害も踏まえて、必要な準備、利用できる社会保障制度などに目を向けることである。
 今後は在宅ケアや認知症の方々にも目を向けていきたいと思う。
【文責 渡辺】

★ロービジョン川柳
担当 中野 早苗
 今号の投稿者はおなじみ友酒(ともき)さんです。最近お悩みが多いのでしょうか、嘆きの句が目立ちました。そこで私、微力ながらお助けしたいと合いの手を入れさせていただきました。もちろんご本人の了解をいただきましたよ。
 ところが合いの手を入れてるうちに、拍車がかかり背中を「バシ、バシ」とたたいているような句になってしまったのです。友酒(ともき)さんがこの強気な女性から逃げ出したいと思わないか心配しています。友酒(ともき)と友子(ともこ)の対話になるように表記しました。お楽しみ(?)ください。

友酒・70を 過ぎたうぶな子 好きになり
友子・見えぬなら 何歳にでも 化けてやる

友酒・待ち合わせ 通り過ぎても 分からない
友子・あらあなた 目印になる 加齢臭

友酒・目を病んで 先行き不安 ムンクの絵
友子・病まずとも 先行き不安 みな同じ

友酒・どっちなの? あっちこっちと 言われても
友子・おまかせあれ 命あずけて この腕に
友酒・目印の 自販機撤去 家着かず
友子・よかったわ 心配してたの 徘徊を

友酒・春霞 かと思いきや 白内障
友子・白濁も 春霞と詠む 詩人なり

友酒・無念なり 治癒できるのは 孫子の代
友子・簡単よ 120まで 生きりゃいい

友酒・我が人生 砂時計のごと 戻したい
友子・若ければ 若さなりの 痛みあり

友酒・挨拶は 見えづらくなったが 口をつき
友子・その調子 口先だけは 負けないで

※投稿先 中野 早苗 Eメール:sanae403@y3.dion.ne.jp

★お役立ち情報(bP3)
千葉市 川野 義一
【スマホ(iPhone)の活用法】
 今、私が一番興味を持っているのがスマホ(iPhone)です。皆さんの中で、携帯電話をお持ちでない人はほとんどいないと思います。ガラケー、スマホのどちらをお持ちでしょうか? 私は電話とE-mailをガラケーで、それ以外をスマホでと、携帯を2台持ちにしています。
 なぜ2台も持っているのかって? 以前はスマホで何ができるのか全く知らなかったのです。周りの健常者からはLINEや地図案内くらいしか聞こえてこなかったので、視覚障害者の私には必要が無い、電話とE-mailがあれば充分だと思っていました。内緒の話をすると、スマホをすぐに使いこなす自信がなく、ガラケーを残したのです。スマホに切り替えられない理由の一つなのかも知れませんね。
 福祉機器にしても、2年前の第15回アイフェスタを初めて見学に行くまで、それが何なのかもわかっていませんでしたが、いろんな役立つ機器がある事にビックリ! 時期を合わせるように、会社の後輩から「ガラケーだけを使っていると時代に乗り遅れますよ」と言われてしまい、重い腰を上げて中古のスマホを購入しました。でも設定やアプリのダウンロードなど全て任せてしまい、ボイスオーバーでの使い方も教えてもらいました。
 それから初めて視覚障害者用アプリを検索してみたのですが、なんと役に立ちそうなアプリで無料の物もたくさんある事にまたもやビックリ! 文字認識・写真の解説・乗り換え案内・色の識別・お札の識別等々。特に文字認識アプリは複数の診察券の見分けや、いただいた名刺を読んだりと重宝しています。写真解説アプリは旅行に行った時など、風景を解説させて楽しんでいます。
 それでも、教えてもらった以外の事が全くできない状態が1年以上続いていました。ある日ミニミニ交流サロンに参加して、文字認識アプリや乗り換え案内の話になった時、たまたま使っていたアプリだったので会話に入ったところ、なぜかスマホに詳しいと思われてしまいました。それなら本当に詳しくなってやれ!と一念発起、なんとも良い思い違いをしていただいたと感謝です。(笑)
 もともとスマホを買い替えるつもりだったので良い機会でした。アドバイスを受けながらも、自分一人で設定から始めて使えるようにしました。苦労はしましたが、これで少しはわかるようになった気がしています。
 最近、JRPSちばの会員で「メジカラネット」と言うPCやスマホ・タブレットをロービジョン用で体験するサークルを始めた人がいて、更に詳しくなりたいと思いメンバーに加えてもらいました。もし、興味を持っているけれどスマホってよくわからないと思っている人、福祉機器として一番身近な存在なので使わない手はないでしょう。仲間はたくさんいます。一歩を踏み出して一緒に勉強して見るのも良いと思いますよ。これはサークルの勧誘ではありませんが、メジカラネットに興味がある方は末尾の連絡先をご覧ください。
 同じRPでも見え方は人それぞれです。拡大読書器を使っても文字を読む事ができない私には、スマホって福祉機器であり、オモチャのようでもあり、とっても大切で良き友になりつつあります。私もスマホに慣れたのでスマホに一本化するつもりです。
<メジカラネット>
連絡先:代表理事 奥山 淳(おくやま あつし)
携帯:090−7732−8948
URL:https://f.2-d.jp/mejikara/

★こころの豆知識
船橋市 垣田 悦子
 皆さま、お久しぶりです。お元気ですか? 季節は、あっという間に8月になってしまいました。夏バテして、ダウンしている人はいませんか? ということで、今回は目にもよく、夏バテ解消となる一品を紹介します。

<ひんやりサーモンジュレ> 4人分

(材料)
クックゼラチン・・・・・・・1袋(5g)
水・・・・・・・・・・・・・100cc
だし汁・・・・・・・・・・・300cc
サーモン・・・・・・・・・・1切れ
人参・・・・・・・・・・・・中1/3本
エリンギ・・・・・・・・・・中1本
白だし・・・・・・・・・・・大さじ1
塩・・・・・・・・・・・・・小さじ1/3
(作り方)
@ 鍋にだし汁を作り、5mm角に切ったサケ、エリンギ、すりおろした人参を入れ、1分加熱する。
A 水100ccを耐熱容器に入れ、電子レンジで1分間加熱する。
B Aにゼラチンの素を、かき混ぜながら少しずつ入れ溶かす。
C Bに@をゆっくり入れ、スプーンで均一になるようにかき混ぜる。
D そのままざっくり冷めるまで約1時間室温に置き、ラップをし冷蔵庫で約2時間冷やし固める。
E Dをスプーンでザックリかき混ぜ、ガラスの小鉢に入れ冷たいうちにいただく。

 鍋のだし汁を耐熱容器に移す際、鍋のふちや、だし汁が熱いので火傷に注意してください。夏らしい、オシャレな一品です。マヨネーズを塗ったクラッカーの上にのせ、カナッペにしたり、バターを塗ったパンにはさんでも美味しいですよ! いつまでも食べずに室温に置いておくと、少し解けてきますので、早めにお召し上がり下さい。同じやり方で水の量を減らし、砂糖やフルーツ缶などを入れると、美味しいデザートのゼリーができますよ。お試しあれ!

(効能)
人参はβカロテンをたっぷり含む、緑黄色野菜の王様です。
・疲れ目の改善
・夜間の視力維持
・角膜を保護し、ドライアイの予防
などの効能があります。
サーモンには、アスタキサンチンが多く含まれるので
・結膜の血流改善
・ピント調整力を高める
・眼精疲労、老眼の改善
・免疫力を高め、夏バテ防止効果
などがあります。

(まとめ)
 夏バテは、数日から数週間にかけて不調が続く慢性の症状です。長引くだるさや食欲不振を放置すると、重篤な熱中症になりやすくなります。夏バテも熱中症も、暑さによる脱水症で、体温のコントロールができなくなるのが最大の原因です。大量に汗をかくと塩分不足になり、水分調整ができなくなるので、外出前に梅干しや塩昆布を少し摂るのもいいかもしれません。また、のどが渇かなくても定期的に、こまめに水分補給をし、クーラーなどをうまく活用し、この夏を乗り切りましょう。
 では、次回もお楽しみに!!

★編集後記
 今春、娘が小学校に入学しました。第一子のことで、親も子も学校生活に慣れるまで時間がかかりましたが、新しいお友達と仲良く遊び、お勉強もそれなりに楽しみながら頑張っている様子に安心しています。
 入学してから私が一番頭を悩ませたのは、PTA活動です。幼稚園では保護者の出番というと、できる人がPTA役員をやるくらいで、役目は全員に求められるものではなかったのですが、小学校ではそうはいきませんでした。PTA役員にならなかった人は、奉仕活動に参加することが必須で、割り振られた日程に参加しなければなりません。奉仕活動は5種類あり、その中に私がどうしてもできないものがありました。それはプールの監視員と交通当番です。
 できないことを誰にどう伝えるか、それとも伝えずになんとか当番に当たらないことを神に祈るか。自分のせいで子どもや家族が周囲から冷たい視線を受けることは避けたい、どうにか穏便にことを済ませたい、の一心でした。
 交通当番は、時間帯が夫の出勤前で、半年に一回のことでしたので、夫に頼みました。プール監視員は、学校に提出するPTA活動希望の手紙に「持病がありできない」との旨を書いて提出し、担任の先生には詳細をお話して、理解していただけましたのでとても助かりました。私だけに限らず仕事を持っているお母さん方もPTA活動には頭を悩ませているようでした。学校という小さな社会の中で、波風立てずにどう生き抜くか。母が子以上に頭を悩ませた一件でした。
 この会報誌が発行される頃は夏休みです。朝昼晩の献立と、子どもに催促されるお出かけの予定で、きっとまた頭を悩ませていることでしょう。私の夏の予定は、横浜の実家に帰省した時にタピオカミルクティーを飲みに行くことです。皆さまにとってどうか楽しい夏休みになりますように。         役員A


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