あぁるぴぃJRPSちば会報131号


■ 投稿
★リレーエッセイ(1)
「RPとわかったときの気持ちと自己のアイデンティティーの確立に向けて」

大変申し訳ありませんがホームページには、未掲載とさせて頂きます。
ホームページ以外の1.墨字版 2.点字版 3.デイジー版 4.メール版 には、記載されています。


★ロービジョン川柳
担当 中野 早苗
 「老老介護」「障障介護」など、最近耳にすることが多くなってきました。会員の皆さまの中にも、正にその通りと感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。私たちはときには福祉制度に支えられ、便利な機器に囲まれて生活していますが、人の手のあたたかさに勝るものはないと改めて感じました。

ペンネーム(純)
・人恋し タッチパネルに 困り果て
【解説】
 駅やスーパーなど、音の出ないタッチパネルの操作は、視覚障害者にとっては不便で困りものです。やはり人が一番ですね。
・失明と 年金秤に 掛け悲し
【解説】
 徐々に視力が落ち悲しいことです。社会保険庁年金課で相談すると年金額が上がりました。なんと、悲し嬉しの複雑な心境です。

ペンネーム(友酒)
・妻よりも 温かみのある ガイドの手
・1級の 妻が2級の われ介護
【解説】
 今年から妻が人工透析患者となり障害者手帳1級に、2級の障害者のわれは妻の世話を受けています。
・まばたきの 隙に信号 見失い
・工事音 車の音消し 恐ろしや
・好天に 損した気分 医者はしご
・情けなや 家の中でも 迷子とは

※投稿先 中野 早苗 Eメール:sanae403@y3.dion.ne.jp

★お役立ち情報(bQ2)
【内房線・外房線・鹿島線の新型車両によるワンマン運転について】
館山市 安保 成美(あんぼ なるみ)
 JR東日本では、2021年3月13日(土)のダイヤ改正に伴い、内房線・外房線の一部区間と鹿島線で新型車両(E131系)によるワンマン運転を開始しました。
 私の最寄り駅館山駅でもワンマン運転が導入され、今までと違うボタン開閉式の新型車両に戸惑いがあり、メーリングリストや歩行訓練士の方などに情報提供をお願いしました。今回はそこでいただいた情報を元に私なりにまとめたものです。ほとんどがいただいた情報で、中には歩行訓練の視点から見た専門的なアドバイスもあり、私一人でこの原稿を作成することは到底できませんでした。
転載を快くご承諾くださいました歩行訓練士の方、ご協力いただきました皆さまには心より感謝申し上げます。

1.実施区間
 新型車両によるワンマン運転の実施区間は、内房線・外房線については、日中時間帯を中心に木更津駅〜上総一ノ宮駅間(安房鴨川駅経由)で直通運転が行われるようになり、この区間で実施されています。
 鹿島線については、全線です。
 なお、新型車両は成田線の成田駅〜佐原駅間の一部列車でも使用されますが、同区間でワンマン運転は実施されません。

2.「半自動ドア機能」について
 ワンマン運転となる新型車両では「半自動ドア機能」が使用されています。「半自動ドア機能」の大きな特徴は、次の4点です。
@ 列車が到着しても、ドアは自動で開かない。
A 乗車のときは、ドアの横にあるボタンを押してドアを開ける。
B 列車が発車するとき、開いているドアは自動で閉まる。(乗車後に、車内ドアの横にある「しめる」ボタンを押して、自分でドアを閉めることも可能)
C 降車のときは、ドアの横にある「あける」ボタンを押してドアを開ける。
 以下、詳しい乗車、降車方法です。

3.乗車方法
 乗車の際に押すボタンは、ドアのすぐ右横にあり、高さは腰より少し上の位置です。
 ボタンの形状は丸く、大きく突き出ているため、触るとすぐにわかります。ボタンカバーと一体になっており実際のボタンは中心部分にあるので、できるだけ中心付近を押してください。
 ランプ点灯中に押さないとドアは開かない設計になっており、タイミングとしては列車が完全に停車してから3秒ほどでボタンが作動するようになっています。わかりにくい場合は、列車の車外スピーカーから「○○行きワンマンカーです。ドア横のボタンを押して乗車してください」といった自動アナウンスが聞こえたときにボタンを押すようにすると良いです。
 視覚障害者にとっては、このボタンを見つけることに大きな不安があると思います。安心安全に利用するためには、駅員に介助をお願いすることも一つの方法です。その際には事前に「JR東日本お問い合わせセンター」に連絡することをお勧めします。
※無人駅でも事前に依頼すると対応していただけることもあるそうです。
【 JR東日本お問い合わせセンター 電話050−2016−1600 】

4.降車方法
 降車の際に押すボタンは、ドアのすぐ右横にあります。
 ドアの両側に縦型の手すりがついており、ボタンは右側の手すりのすぐ上にあります。高さは胸より少し上の位置です。
 注目すべきことは、ドアの両側にある手すりは左右で長さが違うことです。左側の手すりは従来通りの長さですが、右側の手すりは短く、高さは腰より少し上の位置までしかありません。ボタンを探すときは、この右側の手すりを手がかりにすると見つけやすいです。ボタンは上下に2つあり、上が「あける」ボタン、下が「しめる」ボタンです。
 ボタンの形状は丸ですが、乗車のときに押すボタンと違い大きく突き出してはいません。しかし、2つのボタンは少し出っ張っているため、触るとわかります。また、「あける」や「しめる」といった点字表示はありませんが、ボタンの表面には凸状に浮き出た矢印が表示されており、その向きでもどちらかわかるようになっています。工夫はされていますが、上下に並んだボタンのうち、上にあるボタンが「あける」と覚えていると便利です。
 こちらもランプ点灯中に押さないとドアは開かない設計になっており、列車の走行中にボタンを押してもドアは開きませんので、ご安心ください。また、車内の自動アナウンスでは、降車するときの出口が左右のどちら側のドアなのかも説明しています。

5.その他
 新型車両(E131系)についてその他気付いた点は以下の5点です。
@ 乗降確認カメラの搭載
ワンマン運転に対応するため、乗降確認カメラが車両に搭載されています。カメラの映像は運転台のモニターに表示されており、運転手は発車直前のホームの状況をきちんと確認しています。
A 発車を知らせる笛を吹かない
これまでは、車掌が車外に出て安全を確認し笛を吹いてからドアを閉めていましたが、この作業が省略されています。運転手は運転席から離れることなく、モニターで安全を確認しています。
B 注意喚起は全て車外スピーカーからの自動放送
発車直前になると「ドアが閉まります。ご注意ください」という放送が車外に流れます。そして、開いていたドアがすべて閉まり、発車の準備ができると「発車します。
電車から離れてください」という放送を流しながら発車します。
C 運転手は原則として車外に出ない
モニターで安全確認をしているためかと思いますが、運転手は停車中も基本的に車外へ出ることはありませんでした。このことから、運転手に不明な点を尋ねたり、援助を求めるのは困難だと考えます。特に無人駅などでは注意が必要だと思います。
D フリースペースとトイレの設置
車内には、車いすやベビーカーを想定したフリースペースと、車いすに対応した洋式トイレが設置されています。

 最後になりますが、ワンマン運転実施区間内であっても、千葉・東京方面と当該区間を結ぶ普通・快速・特急列車は従来通りの車両が使われ、ワンマン運転は行われていません。車掌も乗務しています。
 また、駅ホームの自動アナウンスでは「到着する列車は2両編成です」との説明はありましたが、ワンマン運転とわかるようなアナウンスはありませんでした。しかし、列車がホームに到着し、完全に停車してから約3秒後ですが、列車の車外スピーカーから「上総一ノ宮行きワンマンカーです。ドア横のボタンを押して乗車してください」との自動アナウンスがありました。
 駅や時間帯によっては、ワンマン運転の列車とそうでない列車が混在します。今回利用した駅で確認したところ、ホームなどに設置されている時刻表には、ワンマン運転の列車かどうかが何両編成かも含めてきちんと明記されていました。これから乗車する列車がワンマン運転かどうかを事前に知りたい場合は、駅に設置されている時刻表を参考にするか、あるいは駅の窓口または電話にてJR職員に確認されてみてはいかがでしょうか。

 ワンマン運転が導入されて日が浅いこともあり、今回紹介したことの中で変更されたことがあるかもしれません。その点は悪しからずご了承ください。
 一視覚障害者として皆さまの生活がより良いものでありますようお祈りしております。

★みんなの広場 戸村 正志・みどり(プリン ハート)さんからの投稿/前編
【友情は あなたと共に 育ちゆく
  信頼は あなたの心の中に生まれ行く】
 JRPSちばの良き仲間の皆さま、こんにちは。世界中が新型コロナウイルスで大変な状況でございますが、いかがお過ごしでしょうか。僕も、どうにか元気で頑張っております。
 今年は桜の花も早く咲き、春の訪れが早かったように思いました。そんな中、2月の下旬にNHKテレビ「ダメ自慢」という番組担当者の方より、連絡がございました。「4月24日土曜日放送予定の番組に、出演していただきたいのですが。」と、お声がけがありました。とても嬉しいお話でしたので、すぐに返事をいたしました。
 放送当日までは、担当者の方々との打ち合わせや、録画の準備やリハーサルなどのために、数日にわたり時間を取りました。そして本番の録画を取りました。僕もみどりも、放送当日が楽しみでなりませんでした。
 話の内容としては、「旅行先で露天風呂付の部屋に宿泊をしました。露天風呂からあがり着替えようとしたところ、僕のパンツをみどりがいたずらをして隠してしまったのでした。」そのことをおもしろく、楽しく、レギュラー出演の方々と話をしてほしいとのことでした。
 当日は僕たちを含めて、5組の方々が参加をしました。その中で、「優勝をして4月のチャンピオン」になることができました。とても嬉しかったです。大きな記念の優勝メダルをいただくことができました。僕もみどりも、良き思い出をつくることができました。
 次号へつづく


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