あぁるぴぃJRPSちば会報158号


■ 投稿コーナー
★お役立ち情報
「体験談 郷里をプチ旅行」
千葉市 川野
 以前一人で飛行機に乗って大分県別府市に帰省していることを書かせていただきましたが、今回は帰省中にボランティアさんに手助けをしてもらって、街中を散策した体験記です。
 郷里の別府市には定期的に帰省していますが、今回いろいろあって、ホテル宿泊での帰省をすることになりました。最初はiPhoneのアプリで道案内などを頼りにしてみようかと思っていたのですが、4日間の滞在に不安を覚えて、何かないかとネットを検索していたところ、今回お世話になりました「視覚障害ガイドボランティアーズオオイタ」のホームページにたどりつきました。連絡を差し上げたところ快いご返事をいただきましたので、帰省することに決めました。
 事前にだいたいのスケジュールを合わせていただき、サポートの内容も確認していたのですが、いい齢(とし)をしていてお恥ずかしいことですが、少し人見知りで、どんなガイドボランティアさんにサポートしていただけるのかと、少しの不安を抱えて飛行機に一人で搭乗しました。ボランティアさんをするくらいですから優しい人に間違いはないはず、逆を言えばガイドボランティアさんの方が、どんな依頼人が来るのか不安なんだと思いました。
 別府市のバス停で空港からのバスを降りるとお声をかけていただき、感じの良いご挨拶に安堵し、すぐに不安はどこかに飛んでいきました。今回サポートしていただいたおおよその内容は、別府市のバス停での待ち合わせ、ホテルのチェックイン、ホテル建物内での部屋の位置や部屋の中のアメニティーの説明とエアコンの調整方法など。そして、昼食のサポート、少しのウォーキング、空港へ行くためのバス乗車サポートetc.でした。
 今回、視覚障害ガイドヘルパー養成指導者の方と、その講習を受けた方のお二人がサポートしてくださいました。歩行にあたってはきめ細やかなサポートをしていただき、まったく不安はなく楽しく歩くことができました。数十年前に別府を離れてから、街の中を歩いてまわることはほとんどなく、たまに帰省しても友人と一杯やるための居酒屋と自宅の間をタクシーで移動するくらいでした。ましてや視覚障害者になって街の中を歩くなんて、かなわないと思っていましたが、今回、ウォーキングの時にガイドボランティアさんに街の中のいろいろなものを説明していただき、人気のお店や以前からあるお店などを聞いていると、忘れていた記憶がいろいろと思いだされて、会話もはずみ、30分程度のウォーキングが1時間以上もかけて楽しい街歩きになりました。さびれた街になっているのではと思っていましたが、案外そうでもないことを知りました。
 翌日は、昔通っていた中学校の校舎が取り壊しになるということで、帰省する前の週に校舎のお別れ会が開催されたということを友人から聞き、中学校とその周辺を案内していただき、校舎に触ってお別れをしてきました。かつて使っていたグランドは草むらになっていて、少し悲しかったです。ボランティアさんに校舎の1階の教室を窓越しに見てもらうと、前の週のお別れ会の時に落書きをした黒板が見えるとのことでした。1時間以上歩いて少し疲れた時に、人気の喫茶店を探していただき、美味しいコーヒーも飲むことができました。
 食事の時などは、話題の乏しい私をうまくリードしてくださり楽しい会話をしながら食事をいただくことができました。初めて出会った人達とは思えませんでした。食事は観光気分を味わおうと、大分名物のだんご汁や大好物のとり天を食べました。だんご汁は小麦粉を練って丸めたものを数センチに伸ばしたもので、これも大分名物のしいたけや山の幸がふんだんに入ったボリュームのある味噌汁です。唐揚げが大分県発祥として有名ですが、とり天とはとり肉を天ぷらにして、お醤油にこれも大分名物の香母酢(カボス)をしぼったものにとり天をつけて食べます。関東の人にはあまり知られていないかも知れませんね。帰りの大分空港でもとり天を食べて、飛行機に搭乗しました。
 今回、半日づつでしたが実家にずっといるより数倍有意義に過ごすことができて、小さな街歩きと大きな時間の旅をさせていただきました。ガイドボランティアさんのお二人には感謝しかありません。また、次の帰省には高校のあった隣町の大分駅周辺を回ってみたいと思っています。
 ちなみにこれは同行援護ではなく純然たるボランティアで、費用は交通実費と食事代だけでした。こういうサービスが全国にあるといいですね。JRPSちばでもボランティアさんにいろいろとお手伝いをしていただいており、ボランティアさんへの感謝の気持ちを再確認した帰省でした。
 視覚障害者だけでの旅行はかなりハードルが高いと思っていますが、今回のようにボランティアさんをお願いしての旅行もありだと思うようになりました。
 下記はガイドボランティアさんのホームページのURLです。
視覚障害ガイドボランティアーズオオイタ
https://visually-impaired-guide-volunteers-oita.jimdosite.com/

★みんなの広場
JRPSちば会員 K・F
 最近視力が衰えて、スマホを見るのが困難になっています。このスマホになってからやっと覚えて返信ができるようになっていたのですが、メールやLINEができなくなってきました。
 以前より、JRPSちばの会員から「地域活動支援センタートライアングル西千葉」でスマホのVoiceOverの教室があることを聞いていたので、操作を習いたいと思い連絡をしました。7月の終わり頃に空きがでたと連絡があり、IT講習を始めました。8回の講習は一応修了しましたが、まだ続けたいので、習志野の市役所に申請をして10月から改めて毎週週に1回来ています。
 VoiceOverは指の動きで操作します。1本指でタップしたり、ダブルタップしたり、2本指・3本指で上から下へなぞったりなどいろいろあって、なかなか覚えるのが大変です。毎週通うことで、たまったメールを読むことができています。Siriを使ってメモすることを覚えました。今までは予定をカレンダーに書いていたのですが、見えづらくなり、Siriを使って予定を記入するようになりました。アプリで手軽に文章を読み上げてもらえることができて驚きました。今のところ、1対1で教えていただいているので、わからないことなど聞きやすいです。家に帰ってわからなくなっても、また聞けるので助かっています。
 私は、まだ白杖を使えば独りで歩行ができます。ホームドアのあるJR稲毛駅から、点字ブロックをたどって教室まで5分ほどで着きます。スマホが見えづらくなってちょっと不安を感じていましたが、教室でいろいろ教えていただいて少し安心しています。
 まだまだいろいろ覚えることはありますが、自分でVoiceOverを家でもできるように楽しく勉強しています。

発行人:特定非営利活動法人障害者団体定期刊行物協会
編集人:公益社団法人日本網膜色素変性症協会
    〒102−0072
    東京都千代田区飯田橋2−4−10 加島ビル3階 本部事務局内
問合せ:千葉県網膜色素変性症協会事務局(JRPSちば)
    会長 大野 真知子
    携帯:090−7014−2241
    Eメール:info@crp.jp
URL:http://www.jrps.org/chiba/local/index.html
定価 200円


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