あぁるぴぃ千葉県支部だより64号


■投稿■

★音案内実験に参加して

船橋市 MM
 音案内実験に参加してきました。
 7月に参加した視覚特性実験の(独)産業技術総合研究所から、音案内実験への参加依 頼の電話がありまして、11月28日に、つくばに行って来ました。
 今回の実験は、産業技術総合研究所人間福祉医工学研究部門アクセシブルデザイン研究 グループの、音案内の方向情報の確からしさの研究で、事前に、暖房の効かない体育館で の実験なので、温かい格好と、たくさん歩くので、歩きやすい運動靴などを履いて来るよ うにと。そして付添人にも参加してもらいますので、付添人との参加をお願いしますとの 連絡がありました。
 つくば駅に9時45分着で来て下さいとのことで、つくば駅まで担当者が迎えに来て下 さいました。私の他には、緑内障で白杖をついた50代くらいの女性と、JRPS本部理 事をしていらっしゃるKさんとの三組の参加でした。
 つくば駅までタクシーで迎えに来てくれて、産総研の体育館に着きましたら、運動靴を 雑巾で拭いてくれまして、談話室に行き、実験の為の説明などを受け、同意書にサインを しました。
 説明のあとに、付添人だけが別室に移動し、実験が終わるまで、実験者には内容を話さ ないような、説明などがあり、談話室に戻って来ました。
 実験には、目隠し・帽子の装着・膝と肘のプロテクターを安全確保のため装着し、談話 室から、付添人の誘導に従い体育館まで行きます。実験は一組ずつ行います。
 体育館をしばらく歩行後、実験開始地点に静止し、そこからは一人で「ピンポーン」と 音信号が聞こえた方向に向かって歩いて行きます。笛が聞こえたら停止します。それを3 回繰り返しましたら、付添人の誘導で、談話室に戻ります。これを5回ほど繰り返しやり ました。途中で、別の施設に移動し、聴覚検査を受けました。
 お昼はお弁当が出ました。温かいお茶・紅茶・常温のお茶などを用意してくれてあり、 実験終了のたびに、お茶を入れてくれました。
 実験終了後に、スタート地点と停止地点は同じだと思うか? ピンポーンの音は何種類 だと思うか? などの、簡単な聞き取り調査がありました。
 駅構内でピンポーンの音が聞こえたら改札口で、小鳥の鳴き声が聞こえたら、階段との お話がありました。
 目隠しされて真っ暗で、何も見えずに歩くのは怖かったですし、たくさん歩いたので疲 れましたが、貴重な体験に参加させていただいたことに感謝です。


★〜追悼:太田敬子さん〜『また逢う日まで』

千葉市 IS
 け〜こちゃん。やっぱり今日もそう呼ばせて下さい。
 貴女と初めて逢ったのはJRPS千葉県支部の月例会会場。その時貴女は、青いジーン ズのキュロットスカート、ぺたんこの靴、背中にデイバッグ、短髪で化粧っ気のない爽や かな顔に、黒い瞳がきらきら光っていました。なんて動きやすそうな出で立ち! にこや かな顔! ベテランのボランティアさんに違いない・・・と早合点した私。
 「JRPSに入会したばかりのイワミヤマサトの妻です」「オオタケイコです」「エッ、 太田理事さんの奥様でいらっしゃいますか?」「浩二と私は別人格。私は自分の意志でJ RPSにボランティア参加しているのよ」とびっきりの笑顔でした。
 それから直ぐJRPS本部で、千葉県支部でご一緒することが多くなり、「け〜こちゃ ん」「セッちゃん」と呼び合う仲になって、あっという間に12年半の月日が流れました。 (この12年半は、私たち夫婦とJRPS千葉県支部のお付き合いの歳月そのままです。)
 1月7日の夕刻、郵便箱に入っていた貴女の急な旅立ちのお知らせ。息が止まりました。 早すぎるよ〜。思わず葉書を握ったまま別の階でエレベータを降りそうになりました。
 貴女の描く「あぁるぴぃ千葉県支部だより」マスコットのあっこちゃん。今年も可愛い 4歳のままで、皆を和ませてくれるはずだったでしょう? 今年の「ダブルレインボーコ ンサート」には、民謡で鍛えた喉をご披露してくれるはずだったでしょう?
 そして今、私の手許には貴女からのお年賀状。きりっとした虎の横顔。この勢い、この 迫力。とても身体に不調を抱えていた人の筆とは思えません。折節に戴いていた絵手紙。 季節を写し取った素敵な絵に添えられたいつもほんわりあったか〜いメッセージ。郵便局 での「絵手紙個展」次回を楽しみにしていたのよ。
 け〜こちゃん。長電話や、私たちの定番デイト場「美浜郵便局裏のふれあい広場」での お互いのRP旦那についての惚気や愚痴、扱き下ろし(浩二さん、正人ゴメンナサイ)を、 これから私は誰とシェアすればいいの? 私が「歌声」の司会を始めた頃、よく唄いに来 てくれましたよね。綺麗な張りのある声で、愉しそうに嬉しそうに唄っていた貴女の声と 姿が思い出されます。立派に自分の人生を駆け抜けて逝ったけ〜こちゃん。待っててね。 きっとまた逢えるから。また逢う日まで、それまで、今日の日はさようなら。
 これまでの感謝を込めて:セッちゃんより 2010/01/10


★敬子さんの事

習志野市 IM
 今でも、いつもの明るい元気のよい声で「太田です」と電話がくるような気がして、ど うしても実感がわきません。
 敬子さんとは、JRPS千葉連絡会(千葉県支部の前身)の発足当時、ご主人様とご一 緒に交流会の保田でお会いしました。とてもお元気でにこにこされていて、ひまわりの花 のように明るい方でした。
 その後、生まれ年が同じこともあり気の置けない大切な友になりました。
 絵には素晴らしい才能があって、敬子さんの独特の表現と表情があり、絵手紙はよくい ただきましたが、愛らしくほっこりしていて、頂いた人が元気になるような絵を描かれて いました。
 歌もお上手で、大きな声で楽しそうに歌われていました。
 旅行にはよく一緒に出かけましたが、そんな時も唄うことがありました。もう一人の大 切な友人と三人で・・・。
 最近は体調がすぐれないときがあったようですが、お元気になられたら、またご一緒に 出かけられると思っておりましたので、敬子さんの慌しい旅立ちがとても残念で未だに信 じられず、せめてもう一度お会いしたかったと無念な思いをしています。
 今は自由になって風のように気の向くところへ出かけているのでしょうか・・・。
 生前のご親切と友情に深く感謝し心よりご冥福をお祈り申し上げます。


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