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あぁるぴぃJRPSちば会報98号


■ 投稿
★こころの豆知識
船橋市 垣田 悦子
 皆さま、お元気ですか? めっきり、涼しくなってきましたが、体調を壊している人はいませんか? 今回は、いつもと趣向を変えて書いてみました。
 先日行われた医療講演会の質疑応答の中で、「日常生活での予防はありますか?」と不二門先生に質問している方がいらっしゃいました。先生のお答えを私なりに補足して書いてみました。
T 血流を良くすること
  一般的に目の疾患は、目の回りの血流が悪いと言われています。
 1 ホットタオルで目の回りを温める
 【ホットタオルの作り方】
  @タオルを水でぬらし、絞る
  A縦半分に折り、更に横三つ折りにする。それをラップでしっかり包む
  Bレンジで30秒程、加熱する(手で触って熱くない程度)それを目の上に置くと、じんわりと温かく気持ちがいいです。面倒くさい人は、手を30回程こすり合わせ目にあてて下さい。これもまた、じんわりきます。私は寝る前にドラッグストア等で市販されている“あずきのちから”を30秒程レンジで加熱して、目にあてています。目の回りを温め、血流を良くすることを心掛けましょう。

U 一般的な健康療法及びセルフケア
 1 適度な運動をすることとは言え、私たち患者は運動するとは言っても限りがあります。スポーツにこだわるのではなく、いつもやっている家事を少しおおげさにやったり、椅子に座っている時に足首を上げ下げしたり、上半身をよじってみたりするだけでもいいです。とにかく毎日やることが大切です。
 2 目のセルフケア
  @目のストレッチをする眼球を左右、上下、左右斜め上下、左右回し、前後回しと色々な方向に動かします。最後に目をギューッと閉じてパッと開くを、1日各10回を3セット目標に。時間のない時や面倒くさい人は、ギューッと閉じてパッと開くだけでもいいです。
  A目のツボを押す目の回りには、目に良いとされるたくさんのツボがあります。眼球に触れないように、骨がある部分を、目頭から眉の部分、目じり、目の下の方へと、指先で軽く押して下さい。適度に視神経に外から刺激を与え、目の疲れを解消し、目の健康を保ちましょう。前述したホットタオルで目のセルフケアを行うと、より一層効果があること、間違いなし!
 3 目の紫外線防止 外出時には、サングラス、帽子、日傘を着用し、家の中でもUV加工のメガネをかける等

V バランスの良い食事
 それぞれ効能は違いますが、目に良いとされる栄養素と、多く含まれる食品を書きます。
 ビタミンA(β―カロテン)・・・夜間の視力維持、角膜保護、ドライアイ予防など(人参、かぼちゃ、モロヘイヤ、ほうれん草、パセリなど)  ビタミンB群・・・視神経の働きの維持、疲れ目の軽減など(緑黄色野菜、レバー類、魚介類など)
 DHA・・・視力の改善や維持、ドライアイリスクの低下など(イワシやサバなどの青魚、マグロ、サンマ、ウナギ、ハマチなど)
 アスタキサンチン・・・網膜の血流改善、老眼による眼精疲労予防。ピント調整力の改善など(サケ、エビ、カニ、イクラなど)
 ルテイン・・・加齢黄斑変性症や白内障のリスク軽減など(ほうれん草、ブロッコリーなどの緑黄色野菜、キャベツ、そばなど)
 アントシアニン・・・低下したロドプシン(視覚情報を脳に伝える際に働く成分)の再合成を高めるなど(ブルーベリー、カシス、黒大豆など)
 クロセチン・・・ピント調節(クチナシの果実やサフラン)
などがあります。でも、以上のような物ばかり食べていればいいという訳ではありません。例えば、夜盲症改善によいといわれるビタミンAの代謝には、カキなどに多く含まれる亜鉛が不可欠です。このように食品の食べ合わせによる相乗効果で、効能力はさらにアップします。バランスよく食べた方が良いといわれるのは、こういう理由からです。

(まとめ)
私たちは、好きで目の病気になったわけではありません。しかも、進行性なので心配は尽きません。でも、くよくよしてばかりでは、何も始まりません。上記に書いたことを、やれる事から始めて下さい。治療法が確立されるまで。自分の目は、自分で守るしかありません。悩んでも一日、怒っても一日、泣いても一日、同じ一日なら思いっきり笑って一日を過ごしましょう。また同じ一生なら、楽しんで生きたいものです。出来ない事を悔やむより、出来る事で楽しみを見つけ、これから先も家族やJRPSの仲間と励ましあい支えあい、情報を交換しながら前を向いて、笑いのある人生を送っていきましょう。
では、次回もお楽しみに!

編集後記
(広瀬 富美子)
 今年は、「赤とんぼ」の飛び交う姿が少ないと聞きました。最近の日本列島は、火山の噴火、竜巻などの突風、大雨による河川の氾濫や土石流、台風や地震も頻繁に。チリ地震の津波までやってきましたね。皆さまのところでは、被害はなかったでしょうか?
 11月21日(土)・22日(日)に、関東甲信越ブロックリーダー研修会が幕張本郷で開催されます。テーマは、「視覚障害者と防災」です。また、私が所属している市民ボランティア団体に、千葉県内の防災ボランティア団体から「アイマスク」「車椅子」の講習依頼がくるようになりました。そんな訳で、8月末、千葉市の視覚障害者団体主催の「防災研修会」に参加してきました。
 東日本大震災時に、視覚障害者支援対策本部で活動された加藤 俊和さまのお話しで、「急いで避難するときは、重い防災グッズや、食料・飲料水より、『持病の薬』だけは持って避難しましょう!」。また、「視覚障害者は、白杖、音声時計、身障手帳の専用品。次に、お金や預金通帳などを持参しましょう!」。「現在は、避難所で、水や保存食などが備蓄されている」とのお話しに納得。また、「市町村に『要援護者登録』をしていても安心せず、まずは、日ごろのご近所づきあいが大切です」とのお話にも、大変参考になりました。
 今号(98号)より、名称変更により表示が変わっています。


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