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JRPS群馬の会長を退任するにあたって

                    相談役 小林一男

 平成28年6月12日のJRPS群馬第17回定期総会において会長職を、退任することになりました。私は平成15年6月よりJRPS群馬支部の支部長職を引き継いでからいつの間にか13年の歳月が経過してしまいました。その前にも何度か新しい群馬支部を育てようと心がけていましたが、いろいろな事情により辞めることが出来ませんでした。
 実は、平成26年11月に急逝してしまいました。その時にJRPSを辞めようとも思っていましたが、家内は群馬で世界網膜の日in群馬を開催することを知っており、家内のそれまでの急力を考えたときにこれを自分の最後の仕事として頑張ってみようと思いました。家内が急逝した後ストレスもあり、私の眼は日増しに見えなくなってしまったのです。これもJRPS活動を妨げる大きな要因にもないました。

 世界網膜の日in群馬は、群馬県・前橋市・それから多くのボランティアの方々によるご協力をいただき、予想以上の大会を開催することができました。
 これは私の力というよりご協力をいただいたすべての皆様の力と、全国より参加された皆様方のご支援、ご協力の賜物と今でも思っております。これに対しては、心より御礼を申し上げる次第です。
 昨年の平成27年9月27日にすべての「世界網膜の日in群馬」の行事が、終了した時点で、これを機に身を引くことを心の底に決意した次第です。

 さて、これからは、新任の市橋会長を中心とした新しい群馬県網膜色素変性症協会(JRPS群馬)を育成されていきますことを、心より願っております。私も微力ながら相談役という形で少しでも活動に協力していきたいと思っています。見えなくなるということは全ても生活において本当に大変なことであり、私の経験を踏まえて見えない、見えにくい方々に対して少しでも役に立つようなことができればとも思っています。

 私は、JRPS群馬の会員になって以来、今まで治す術の無い網膜色素変性症という病気を治すためには、日本網膜色素変性症(JRPS)の活動以外に無いと思い、誠心誠意努力してきたつもりでございます。やはりJRPSの患者と学術、支援者の三者が一体となり活動していくことが最も大切なことと思っていました。そのような意味では現在、網膜色素変性症に対し再生医療や遺伝子治療、人工網膜といった臨床試験が検討されているようになった今日、仮に私の眼が治らなくてもこれからこの難病に遭遇した若い皆さんにとって新しい治療法や治療薬等が将来出てくることを心より望んでおります。
 JRPS群馬においても会員が一人でも多く出てくることを期待しながら、皆様の明るい活動が展開されることを、心より願っております。
 本当に長い間ありがとうございました。

                                 平成28年6月12日


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