あぁるぴぃ広島 18号


■巻頭言■

  スポーツの秋、外出のススメ!
         広島県支部  幹事  荒木哲三

 皆さん、こんにちは。広島市佐伯区の荒木です。
秋も深まり、この秋は読書ですか?食欲ですか?スポーツですか?いずれのコースにしろ、お元気にお過ごしの事と推察いたします。
12月に64才になる青年?です。
 私が網膜色素変性症と診断されたのは、1984年(昭和59年)でした。それまではそんな病気が有るのも知らない状態でした。夜道を運転中に対向車のライトが眩しいなあと感じる程度でしたが、熊本に向かって山陽高速道を走っている時に、なにかスピード感がおかしく。ライトに反射する雪が頭痛がするほど眩しく感じた為、帰省を諦めて帰宅。近所の眼科医に行くと、市民病院を紹介され、行って診察の結果が、進行性の難病だと告知されました。
親族に夜盲症の人は居ないかとか、質問されても親兄弟はどうも無いし、両親の里は農業ですが暗い時間まで仕事をしていたかも疑問で、思い当たることは全く無く、進行性がどの程度なのかが不安でした。代理店の社長さんに岡山のK大学病院を紹介してもらい、2日間入院して診察を受けましたが、診断は同じでした。幸い進行が遅いようで昨年3月までは運転もしていたのですが危険を実感して仕事も運転も定年にしました。
 現在、手帳は視野視能率95%以上欠損の2級で真中だけが見えているので何とか歩けるんですが、駅とかの人込みではよく人にぶつかり、以前はぶつかっても相手も悪いんだしと、気にしなかったんですが、ある時子どもを転がしてからは、歩行減速状態です。先日、ボーリング教室で夜遅くなり、薬研掘を歩いた時には、酔っぱらいのおっさんと激突!振り返って白杖に向かって謝ってくれていましたが、こんな効果も有るんですね。
 JRPSには平成13年にラジオのニュースで広島県支部の設立を知り、NHKに電話して、千葉の本部を知り、入会しました。支部の医療講演会に出席しての交流会で皆さんの前向きな近況報告を聞き感心し、その上に懇親会での皆の明るく元気さに勇気を貰いました。懇親会では何時も居残って話が弾み、メール交換の仲間が出来て、病気の快気祝い、還暦祝いと理由を作っては集まり、お酒の入った情報交換だけだったのが、みんなで体力作りに心身障害者センターでプール、トレーニングジムに通うようになりました。センターでいろんな障害のある人が専用の競技に参加されているのに驚きました。それから、陸上競技、卓球、水泳、テニス大会と何でもオリンピック精神で参加していましたが、仲間の二人が国体選手に選ばれ、練習に励んでおられますが、障害があるからと家に引きこもっている人も多いと聞きましたが、是非、歩行訓練を受けられて、参加されることをお勧めします。
今はテニスの大会が近づき特訓中ですが、この競技のB1クラスではアイマスクをして音がするスポンジボールをスリーバウンドで打ち返すのです。流石に跳ね上がった3次元の動きぁw)ノ対応するのですから、簡単ではありませんが、練習次第でラリーが続くんですよ。来年4月には「中国地域視覚ハンディキャップテニス協会」が発足するようです。この情報はまた入りましたらご案内します。プールで歩くのも良し、取りあえず外出されることをお勧めします。
 巻頭言にふさわしいか 判らない文章でしたがお許し戴き、皆様のご健勝をお祈りします。



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