あぁるぴぃ広島 Vol.2


■会員の声■

皆さんからの情報を期待しています
           広島市佐伯区 Nさん

こんにちは、私は広島市佐伯区に住む主婦(34才)です。
「あぁるぴい広島」を読んで、早速ペンをとりました。いつも本部から送られてくる 「あぁるぴい」は読むのが大変なので、広島支部のところしか読んでいなかったので すが、この「あぁるぴい広島」は思わずスミズミまで読んでしまいました。(あとで 目がショボショボになりましたけど・・・。)
同じ広島の方の声が聞けるというのは、何とうれしいことか、というのが実感です。 交流会の情報はさておき、会員の声というページをもっと増やしてもらいたいデス。 特に今、私もパソコンは、やっぱり必要よねとおもいつつも、どうやって選べば良い のかわからないし、どんな便利なソフトがあるのかも全くわからないので会員さんの 便利に使っている声を聞いて、そんなソフトもあるのかと、驚いています。 身近な情報として、広島ではこんなお店でパソコンを買うといいよとか、こんなもの を便利に使ってますとか、個人的なのですが、パソコンの情報を手に入れたいと思っ ています。
パソコンのお店に行っても,視覚障害者の立場から、というのは機種選択も難しいよ うですので,是非、体験者の生の声をお聞かせください。ちなみに、私自身、いまは ペン付きのワープロで、昼間はまぶしくて見えにくいので、カーテンを閉めて電気を つけて使っています。あと、会報のスタッフを募集されているようですが、そちらの 事務所へ行って作業するということでしたら、不可能ですが、在宅でできる作業 (ワープロで原稿を作ってFAXか郵送で送る等)でしたら、お手伝いしたいと思って います。
それでは、次回の「あぁるぴい広島」を楽しみにしています。


明日があるさ
           匿名希望 

現在復職を目指してライトハウスで修行をしている広島県人(弱視、視覚 障害3級)
 「私は、目が悪いのだし、自分の出来る範囲内で仕事をやっていこう。出来る範囲 内でも自分なりに、一生懸命やっていれば、周りの人も認めてくれるだろう。パソコ ンも、私は目が悪いのだから、出来ないし・・・。できる仕事は少ないけどしょうが ないのかな。」これが、私が半年前に人事に、「君は目が悪いのだから、今の部署で は働けないよ。君は目が悪いのだから、パソコンの操作がもっとも苦手だろう。」 と、勧告されるまで、思っていたことです。その時は、「来る時がきたのか。これか らどうしたらよいのだろうか。」と落胆したのですが、その後に、昔から私のことを 良く知っているその人事の担当者が、「君はまだこれから人生先が長いのだし、まだ 目が少しでも見えるうちに、歩行訓練や点字なども習っておいたほうが良いのではな いか。このまま今のように進歩も無く一生を終わっていいのか。」と言われ、目がさ めたような気がしました。
それからの自分は、少しでも自分の能力を開発できる訓練 センターは無いのかと、いろいろな所から情報を得るように努力をしました。その結 果周りには私と同じような視覚障害のある人がいて、それぞれ毎日を一生懸命生きて いることを知り、心のそこから今までの自分には無い力が湧いてくるのでした。「こ うなったら、目の悪い人がもっとも苦手だろうと言われたパソコンもとことんマス ターしてやろう。」と、思ったのでした。
 さて、そのような心情の変化を経て、今私は大阪のライトハウスと言う、視覚障害 者リハビリテーションセンターで、歩行訓練・点字の訓練・OAの訓練をを受けてい ます。ここへ来る前に広島の障害者訓練センターで、OAの基礎訓練を1ヶ月受けて いたた、め、簡単な文章は入力できていたのですが、会社に復帰するためには、エク セル・アクセス・V.B.などをマスターしなければならなく、どこに聞いても短時 間にその能力を取得するためには、ここのライトハウスが一番良いであろうと進めら れたからです。
 ここライトハウスにきてまず感じたことは、弱視の私は、まだ良いほうで、約半分 は全盲の人であり、皆さん自分の視力にあった、そして自分の必要な訓練を受けてお られ、今まで視覚に障害があるため、ひけめを感じていた自分が、恥ずかしく思えて くるのでした。
 ここライトハウスの訓練には、白杖を使って歩く歩行訓練、点字の読み書きが出来 るようになる訓練、弱視の人のためのロービジョン訓練、料理・裁縫・その他1人で 生活が出来るようにする日常生活訓練、目が悪くても少しでも自分の手で文字の読み 書きが出来るようにする炭時の訓練、視覚以外の感覚(特に触覚)を磨くための感覚 訓練、パソコンを使って文章を書いたり電子メール・インターネットが出来るように する情報の訓練などがあり、その日常生活訓練を終了した後に自分の適正を考えて、 機械・電話交換手・パソコンを使った仕事のための情報処理(OAビジネス・プログ ラミング)などの職業訓練が受けられるわけです。それをすべて終了するためには、 2年から3年かかるので、もしここライトハウスに興味をもたれている方が居られた ら、それだけの覚悟をしておかないといけないと思います。かといって、必ずしも2 年から3年をここで過ごすのではなく、自分の自立するための技能が習得されたと思 えば、半年でも1年でも良いわけです。
その後に新たに必要と思われる訓練を他のと ころで受けてもいいし、自己啓発で自宅に戻って訓練を続けても良いわけです。  もっとも大切なのは、視覚障害の自分にとって、自立するためには何が必要なの か、将来の自分が地元で生活し仕事をしていくためには、何の訓練が必要なのかを、 しっかり認識しておかないと、ここライトハウスにきても毎日をだらだらと時間のた つまま無意味に過ごすことになってしまいます。ただ一つ確かなこととして言えるの は、前向きに自覚を持って訓練を受けていけば、そのひとつ一つがすべて自分の能力 となっていき、。障害者だからと言って引け目を感じていた自分ガ少しずつ過去のも のになっていくのを感じていくのです。
 私も、自分に必要な訓練を1日も速く終了して、健常者(以下「晴眼者」と言いま す)と同じレベルで生活し、仕事が出来るよう、またそこまで行かなくても晴眼者の 人と助け合い、障害者の基本的人権が守られるノーマライゼーションの世の中が来る よう、「明日があるさ。」と言う気持ちで前向きにあきらめずに努力をしていこうと 思います。


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