あぁるぴぃ広島 24号


■巻頭言■

広島盲学校(広島中央特別支援学校)へ入学
             幹事(HP担当) 永井 美佐

皆さん、こんにちは。広島の永井みさです。
 20年ぶりに受験勉強とやらをさせていただき、晴れて4月から盲学校の生徒となることになりました。
昨年あたりから、何か勉強して資格をとりたいと思ってはいたのですが・・・。じゃあ資格をとったところで、それが生かせるようなものって、この私に何ができるんだ?って思うとやっぱりこの道が確実かなぁと決心した次第です。
 一番下の子がもう1年、小学校なので、あと1年待ってから、とも思ったのだけど、なにせ1年1年、視力がなくなっていくことに少しでも早いほうがいい、点字で勉強するのはもっと大変だと思い、思い立ったが吉日、すぐに盲学校へ問い合わせをして気が変らないうちに面接に行きました。
 今年の広盲はものすごい激戦の年で、定員の2倍の出願者があり、志望していた理療科には入れなかったけど、とりあえずは保健理療科への入学が認められ、2年生にあがるときに転科のチャンスがあるのでそれも視野に入れつつ、大好きなテニスもしたいし   家事はそこそこ手抜きをしながら(笑)3年間の学生生活を満喫したいと思います。
上の娘二人もそれぞれ大学生、高校生となり3人そろっての入学と、本当に学生に戻ったようでわくわくドキドキしています。
 今は3人の入学前の準備で忙しくしていますがその合間をぬって、中途半端に覚えた点字をもう少し早く読めるようにと点字本を読みあさってます。
受験は拡大読書器で受けたのですが、まぁそれもものすごく時間がかかり、この間、わからない点字があって教えてもらったときにその人、なんとスラスラ読んでいるじゃない。私が拡大読書機で文字を読むより、はるかに早い!キャリアが違うので、あそこまで早く読めないにしても毎日触っていれば、文字を見るよりも楽になるくらいになりたいと思ってます。
夜、電器を消して寝る体勢でお腹の上に点字本を置いて点字を読むのがマイブームになってます。といっても、10分もしないうちに意識不明になってますけどね。(笑)
 障害者になって色々な人に会って、自分の世界がどんどん広がっていくことが楽しくてなりません。自分にはない力を多くの方から引き出していただきながら、そして、よき先輩方がたくさんいるので、アドバイスをしてもらいながら、3年間、がんばります。うーん、選手宣誓みたいだわ。


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