あぁるぴぃ広島 35号


■巻頭言
  鍼灸の資格もゲット〜中央特別支援学校(盲学校)を終えて〜


         幹事 藤原栄二

 広島市の藤原です。
 今年の3月,広島の盲学校を卒業して,元の職場へ復帰しました。仕事は,デイサービスの施設で,利用者さんやスタッフの人にマッサージをしています。学校に,行っている3年間は,休職扱いでした。他の同級生は退職して学校にきている中で,私は恵まれている事を感じました。
しかし,私も職場で,私の障害に対して無理解な対応をされ,悩む時機がありました。
 そんな,精神的に辛い思いをしていた頃,Uさんから連絡をもらい,広島駅で会う約束をし,その時,Mさんも同伴されていました。それが,私が初めて自分と同じ病気を持つ人と出会った時でした。
そして,近くの店で,お互いの仕事のことやいろんな事を話しました。自分の障害を何も隠す事なく話し,また,聞く事も初めてでした。それだけで,精神的に楽な気持ちになりました。その後,他の会員の方との付き合いの輪も広がり,行事にも参加をしたりしている中で,同じ病気を持ち,職場で頑張っておられる方がたくさんおられる事を知りました。
視覚障害者は何も出来ないという職場の発想を変えてやろうという考えを持ちました。そして,社会保険労務士やファイナンシャルプランナーなどの資格を取得していくなかで評価を変えていくことができました。
 そんな経過で仕事を続けていた4年前,按摩,マッサージの資格を取り介護の現場でその資格を生かしてみないかという提案が人事からあり,しかも,有給での休職という条件でした。私も事務職での限界を感じていたし,あこがれの資格でしたので学校に入る事を決めました。
 学校の授業は,しっかりとしたものでした。東洋医学だけではなく解剖学,整理学などで骨,筋肉,神経,内臓などの人の体の構造や働きを現代医学の面からも勉強しました。按摩,マッサージ師は,ちゃんと勉強をした方が治療をされている事を理解してください。
それだけに,無資格者の問題が野放しになっている状態に腹がたちます。そんな事も思ったりしますが,仕事のほうは,毎日,充実した気分でこなしています。
しかし,ここまで,これたのも,会員の方々に励まされ元気をもらいながら仕事が続けられた事だと思います。本当に感謝をしています。
 今は,「習った事を披露してみたい。」という気持ちでいっぱいです。肩凝りの方がおられれば,いつでも声を掛けてください。
 そして,習った事を披露することで,少しでも恩返しが出来たらいいなあと思っています。

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