あぁるぴぃ広島 39号


■巻頭言

大本リポート「デパケンR」
     会系 大本 仁(尾道市)

1 尾道の大本です。 神戸市民病院眼科、先端医療センターで視力0、3以上の視力の患者を対象にデパケンRの服用を出来る患者を募集していました。
大本個人は該当していたので応募しました。6か月の服用と検査・診察を合わせて一年間で16回の通院が必要となります。
先日、神戸の先端医療センターへ行ってきました。18日の読売新聞の記事について、先生に質問しました。
上皮細胞(加齢黄斑変性症)の移植です。「網膜色素変性症は、視細胞、奥の部分なので、今回の移植とは別のものです。」というお答えでした。
具体的に質問したら、「20年先」。僕の場合は多少見えているので、「それ以降になる。」と言われました。
 診断は「デパケンRについては、副作用はまだ出ていません。視野に関しては、多少改善されている様です。」ということでした。
「例えば以前1.0の視力があったのが、現在0.2とします。元の1.0の視力に戻る可能性がありますか?」とおたずねしま した。
「細胞の死んだ部分はだめです。弱って失った視力は、戻る可能性はあります。」というお答えでした。
 待合室での話題です。同じ薬を飲んでいる人が「急に悪くなっていたのが、服用してから、進行が止まった様な気がします。」ということでした。

2 先日検査した先端医療センターの結果を聞きに行ってきます。先生にあと何年で人間に対して手術が可能なのか聞いてみますね。僕自身は無理だと思っているのですけど。

3 現時点で約3か月服用しました。大本個人は視力・視野共に変化はありません。
待合場所で隣の人に「症状が改善されましたか。」と聞いてみました。
「病気が進行していたのが治まったような気がします。」「多少色の判別が改善されたような気がします。」という返事でした。
 「死んだ視細胞が薬によって生き返るとは思えません。弱っている視細胞が改善される可能性はあると思うのですけど・・・。」と 先生に質問してみました。
答えは「その通りです。」
「続いて質問をしました。「デパケンRの投薬によって良くなった患者さんはおられますか。」先生のお答えは「視力視野に関してはいません。色彩が改善された方はおられますけど・・・。」というお返事でした。

 ここからは大本個人の考えですRP疾患者が病気が進行していた。偶然デパケンRという薬を悪くなる少し前から飲んでいたと同時に眼科で視力・視野検査を行っていた。
病んでいた視細胞が元気になった。RP疾患者は偶然にデパケンRの服用が効果があり視力・視野が改善された。複数の偶然と強運が重ならないとこんな事、起こらないし病院での改善の発見もないと思います。

(編集者 注)「治療法の実現」の夢は持ち続けたいと思います。
*「デパケンR」についてネットを検索しました。
*バルプロ酸ナトリウム出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』(抜粋)
 デパケンR200mgバルプロ酸ナトリウム (Sodium Valproate) は、抗てんかん薬、抗躁薬として用いられる有機化合物の一種。分子式は C8H15NaO2。特異なにおいがあり、水に溶けやすい。
 てんかん、またてんかんによる行動障害のほか、躁病、双極性障害などに適応がある。GABA(γ-アミノ酪酸)トランスアミナーゼを阻害することにより抑制性シナプスにおけるGABA量を増加させ、薬理作用を発現する。
 日本では協和発酵キリンからデパケンR、興和からセレニカRなどの商品名で販売されている。

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