文化コーナー







《みちくさ》
車の免許証を持ってないと公共交通を利用することが苦にはならなくなった。
車だと玄関先から目的地まで歩かなくてもいい。
免許があれば乗るのも当り前かな。
歩いていけばと思う距離でも車なのだ。
それに時間がかかったり、時刻表に合わせたりというのも時代に合わないのでしょうか。
雨の日などは車だと本当に助かる。
もっぱらバスを利用している私が市の中心から帰宅する車中のこと。
暇にまかせて観察していると、近ごろ変ったなぁと思うことがある。
それはバス停での停車時、発車時のアナウンスです。
乗車してきたお客に、「危険ですから席にお座りください。」と言い、座るのを確かめてから発車する。
停車する時は「バスが完全に止まってから席をお立ちください。」とくる。
このことで停車時間は長くなったと思う。
乗ってる人はどう思っているか分からないけど、乗り降りの時、もたもたしていても余りあせらなくて済むようになった。
パスピーをタッチするのにも手こずることがある。
大抵は周囲の人がほおっていない。
こんなことでバスの乗り降りがプレッシャーを感じなくて済むようになってきている。
ところが先日は乗車時にパスピーをタッチしようとあちらこちらと動かしてモタモタしていると手の上をスウッと通過した手がピーとタッチしていった。
一瞬ハァ・と固まった。
バスの中もいろいろ経験できて楽しい。
それにしても、バスが信号に引っかかるたびイライラするのはなぜだろう。
《サピエ》
「いわずにおれない」(著者  まど みちお 2010年)
何げなくラジオのダイヤルを回していました。
すると中村桂子さんの講演です。
この方はDNAを基本にした生命誌の研究家です。
水と油のような、まどさんとの組合わせについ耳を傾けました。
まどさんは「ぞうさん ぞうさん おはなが長いのね・・・」などの詩を書いています。
この本は、「まど みちお」で検索した10タイトルの中のひとつです。
また、この機会に他の作品も味わってみませんか?
《川柳》 〜 白杖カルタ
今回も白杖歩行中のひとコマを「五・七・五」にまとめてみました。
マネキンに  人と 間違え  声かける
 解説 : もう説明は必要ないかな?声をかけた後の気まずい何とも言えない気分を味わった人も多いことでしょうね。
道迷う  車は 走る  人は なし
 解説 : 歩いている人のいない道の心細さよ。
車だけがビュンビュン走っている。
こんな時、運転している人に、「助けてぇ!」と叫びたくなりませんか。
無人駅  出口は ここよと  あかり ひとつ
 解説 : ひとりだけ降りた夜のプラットフォーム。
改札口はと光だけを感じる目で捜す。
そこにポツンと灯が。
きっとあそこだ。
持たなくちゃ でも持ちたくない 持ちたくない
 解説 : こんな気持ち。
誰でも通る道。
気持ちの切り変えに要する期間は人それぞれでしょう。
長い短いはあっても、辿り着くところは皆同じかな?


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