文化コーナー







 《みちくさ》
日影を探して歩いていた日々がいつの間にか日向を選ぶようになった今日このごろ。
子育てを終えた渡り鳥は南を目指し旅立ち、後を埋めるように北から舞い降りてくる鳥たち。
鳴き声を聴きながら思う。
いつからこんな渡りを繰り返しているのだろう。
そうしていつまで・・・。
こんなことを想像していると、気が遠くなり身体がフワリと宙に浮いていた。
人類はアフリカに始まり全地球へと広がっている。
見渡しても島影ひとつない大海原の、その絶海の孤島へ渡った祖先ガいる。
どうしてそんな行動をとったのかと答えの出ない疑問にたじろぐ。
今、生き延びているわたしたち。
凄いことかもしれません。

 《サピエ》〜私のおすすめ本〜
「風が強く吹いている」 三浦 しをん
年が開ければ正月恒例の駅伝だ。
物語は 2、3日と行なわれる大学箱根駅伝の話です。
運動経験があっても遠い昔のはなし。
さて、そんなメンバーが1年そこそこの期間の練習で果して出場することができるのだろうか。
しかも競技には10名必要なのに部員はギリギリの10名。
無謀とも言われる挑戦である。
どう展開していくかをお楽しみください

 《川柳》 〜 白杖カルタ
今回も白杖歩行中のひとコマを「五・七・五」にまとめてみました。
耳澄ませ  行こか止めよか  渡る道
 解説 : 横断歩道では車の流れに耳を澄ませます。
      信号があっても車の通行が疎らだと横断歩道をいつ渡ろうかとドキドキします。
      近ごろは「青ですよ。」と声をかけてくださる人にちょくちょく出会うようになりました。
      嬉しいことです
横たわる  電信柱の  影にヒヤッ
 解説 : 歩道を歩いているとまるで溝のように見える黒い影。
      ビクッとしてグッと足をふんばり止まる。
      しばらくして心臓がドキドキ。
      全身に汗がじわっとにじみでる。
雪国は  黄色い杖も  白杖っちゃ 
 解説 : 白い杖と呼ばれるように視覚障害者が持つ杖は白と決まっていると思っていませんか?
      実は黄色の杖も認められています。
      雪道では白と白で目立ちにくいということでしょう。
      所変われば色変わる

       ※ 【文化コーナー】ではみなさんからの投稿をお待ちしております。
大歓迎です。
普段思っていることを文字にしてみませんか。
どんな形式でも構いません。
何卒よろしくお願いいたします。  (荒尾) 

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