質問10
私はRPの合併症である白内障で、両眼の水晶体、左側を1985年、右側を1991年に手術を受け、それぞれ水晶体を摘出無水晶体で、当時の担当医師の判断(RPによくないのと、眼内レンズの信頼性により)で眼内レンズを挿入せず、コンタクトレンズを装着、現在に至ってます。年齢を重ねてくると、この先自分でコンタクトレンズの装着が困難になるのではと心配になり、眼内レンズの挿入を考えています。

1、今からでも眼内レンズの挿入が可能でしょうか?

2、可能だとしたら特別な条件があるのでしょうか?

3、眼科医(病院)の選択は、どうしたらよいでしょうか? 

(神奈川県 男性 60歳)

 

<回答> (回答者:千葉大学医学部眼科 溝田 淳 先生)

 RPの症例に対しての白内障の手術に関しては、さまざまな意見があって、積極的に手術を行なう施設から、また、あまり手術を勧めない施設まであります。まず、手術を受けたのが1985年と1991年とのことで、その当時の術式としては、眼内レンズの話まで出たことから考えると、水晶体嚢外摘出術か、水晶体超音波乳化吸引術ではないかと考えられます。そのような術式ですと、一般に水晶体の後嚢は残っていると思いますので、それを前提にお答えいたします。

 

1、今からでも眼内レンズの挿入は可能と思います。

2、特別な条件としては、ある程度眼内レンズに色がついているもののほうが、RPの方に関しては見やすいとの報告があります。ですので、小さい傷で、着色していないようなレンズを挿入するか、あるいはある程度傷口は大きくなりますがRP用の着色したレンズを入れるか、の選択肢があります。ただし、チン氏帯という、水晶体の後嚢を支える組織が弱いことがあるので手術をする側としては注意が必要です。

3、手術の術式としては、通常の白内障の手術で行なっている手技なので、白内障の手術を行なっている施設でしたら、どこでも可能かと思います。しかし、前の手術中の所見などが参考になることも多いので、以前手術を受けた施設がお近くならば、そこが最も適しているのではないかと思います。

 前提である後嚢を残さない手術を仮に受けている場合でも、眼内レンズの挿入は可能なのですが、手術がかなり難しくなりますので、その場合には、病院の選択としては、もう少し限られると思います。

 後嚢が残っているに関しては、眼科専門医でしたら容易に判断できるものです。ですので、以前手術を受けたところから離れてしまっているような場合でしたら、まず近所の眼科の先生に診察してもらって、適した病院を紹介していただくのがいいでしょう。


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