質問4
「45歳でRPと診断されました。10年間、視野は5度強のままですが、ここ2年で矯正視力が0.7から0.3に落ち、今後を心配しています。どのような病状の進行が予想されますか?」(東京都・男・55歳)

 

<回答>(千葉大学医学部眼科教授 安達惠美子 先生)

 

 まず、一般に遺伝子の疾患は、優勢遺伝のほうが症状が軽く、劣性遺伝のほうが症状が重篤になる傾向がありますが、網膜色素変性症に関しては、その変異遺伝子も多数あり、単純に一般の傾向が当てはまらない場合が多く見られます。

 今回のご質問の視力低下に関してですが、原因として大きく2つのことが考えられます。ひとつは、網膜色素変性症に併発した白内障の進行。もうひとつは、網膜の中心部である黄班部に浮腫が生じた場合です。

 白内障に関しては手術を行なうことによって、かなり視力の回復が期待できますが、網膜の浮腫に関しては、一部、緑内障などの治療に用いられている薬剤にて効果があるとの報告がありますが、中止してしまうとまた元に戻ってしまい、残念ながら根本的な解決策は、今のところ見つかっておりません。


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