ロービジョン研修会を開催しました

「見えにくいあなたへ~ロービジョンケアって何?」

日本網膜色素変性症協会(JRPS)
山陰支部長 安部 利一

昨年12月22日松江市で久保明夫先生を講師にお招きして、ロービジョンケアについての研修会(Ⅰ部は患者当事者、Ⅱ部は眼科医・医療スタ ッフ)を開催しました。

久保先生には、さすが長年のご経験から、お医者さんに対して患者の代弁をしていただいた思いと共に、和やかな交流会を通して敷居がかなり低くなり、今後の相談や支部活動に繋がるいい機会でした。

長い年月で奥深くまで浸透されている医師・患者の古い縦意識が残存し、インフォームドコンセントの市民権を邪魔しています。古い枠にとらわれず、自然・本質に純粋になれば、世界を驚かした万能細胞・STAP 細胞の作製に成功した小保方晴子さんのような若いスーパー科学者が誕生するんだと、明るい未来と共に思いを飛躍させています。


1、研修会の受付をしている様子です。


2、主催者の安部支部長が開会あいさつをしています。


3、司会の矢野さんが会の進行をしています。


4、久保先生が講演をされていて、右側には手話通訳の人がおられます後方には研修会のテーマの「見えにくいあなたへ~伝えたいこと」と書いてあります

第2回 ロービジョン研修会を開催しました

ライトハウスライブラリー 庄司 健

昨年12月22日(日)、お昼に開催された「見えにくいあなたに ~ロービジョンケアって何~」に引き続き、午後5時から、主に眼科等医療関係者対象に「ロービジョン研修会」を開催しました。お昼と同様、JRPSさんと共催でした。

このロービジョン研修会、今回は「第2回」でして、第1回は昨年3月に、主に松江市内の眼科さんにお声かけをして開催しています。そのときの内容は、眼科に期待することとして奥美和子さんにお話頂いたり、ロービジョンの分野でも注目されているiPadを先生方に体験して頂いたあと、意見交換を行うというものでした。この意見交換の中で、ロービジョンケアが診療報酬の対象となったものの、そのための研修会に参加することが、時間等の制約から難しいこと、そうしたこともありこの時点で県内でロービジョンケアに取り組まれている眼科がまだないということが明らかになったと同時に、その必要性から取り組んでみたいと思っている先生も、少なからずいらっしゃるということが分かりました。

実はその後、研修会の中での奥美和子さんのプッシュもあってか、いくつかの眼科さんが、診療の中でロービジョンケアへの取り組みを始められています。現にライトハウスライブラリーへの紹介も、少しずつですが増えています。

前置きが長くなりましたが、そうした流れの中、より多くの医療関係者のかたに、ロービジョンケアの大切さを理解して頂きたいと思い開催したのが、昨年12月の「第2回 ロービジョン研修会」です。

今回は、日中に引き続いて講師を久保先生にお願いし、「医療機関でのロービジョンケア」というテーマで講演を頂いた後、意見交換の時間を設ける形で進めました。ロービジョンケアがどんなものかというお話に始まり、ロービジョンケアは患者をとりまく様々な機関や専門職の連係プレーが大切であること、またその中で医師・看護士・視能訓練士がどんな役割を果たしたら良いか、そしてロービジョンという意味では同じ状況であっても、患者の状況や心理状態は一人ひとり違うので、それに合わせてできるだけ自己決定してもらえる形で進めていくことの大切さなどを説明されました。これを受けての意見交換では、患者のQOL(生活の質)・QOV(視覚の質)の向上に取り組んで行きたいという感想の他、昨年から進み始めた、眼科でのロービジョンケアの様子やライトハウスライブラリーとの連携の事例等が紹介されました。また同席されていたJRPSの安部支部長をはじめとした実行委員さんからも、当事者としてのお話がありました。こうして今回の研修会は、久保先生のお話を軸として、それぞれの立場での現状や思いを聞く事のできる、貴重な場になりました。

今回の研修会のキーワードを挙げるならば、それはきっと「連携」だったのだろうと思います。患者(当事者)に関わる人たちや組織がお互い連携することが、地域でロービジョンケアを進めていく上で大切であるということを、強く感じました。

ちなみに、事後のアンケートや後の感想から、患者(当事者)の話を聞いてみたいという声が多くありました。これは、日々の慌ただしい診察の中では聞けない部分、それは診察に関することだけでなく、病院以外の普段の生活に目を向けようとされていることの表れではないかと思うと、とてもうれしくなりました。

こうした声にお応えしていくためにも、ライトハウスライブラリーは、以前から行っているロービジョンケアはもちろんのこと、今後も当事者に関わるかたの連携を、より進めるための「つなぎ役」「きっかけ作り役」として、今後も事業を進めて行きたいと思いますし、それが当事者のみなさんを後押しする、より優しくて強い力になると信じています。

共催でしたJRPSのみなさんには、本当に色々お世話になりました。ありがとうございました。

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