徳島市で開催のJRPS中四国リーダー研修会に参加しました!

去る10月17日〜18日に徳島市でJRPS中四国リーダー研修会があり、参加してきましたので概要を報告します。
JRPS山陰支部からは、9名で参加しました。他県の会員の参加を含めると約80名ほどでしたでしょうか。愛媛県支部の方々が一番多くて21名でした。
会場はJR徳島駅から徒歩約10分の阿波観光ホテルで開催されました。ボランティアの方がJR徳島駅のホームまで迎えに来てくださり、一人にひとりずつついて手引きをいただき、ホテルまで何の苦労もなくたどりつきました。

会場に到着するとJRPS徳島の立田会長よりの開会あいさつで始まりました。
この間の盲導犬とそのユーザーの悲しい事件があり黙とうをしました。
来賓には徳島県知事、徳島市長、JRPS本部からは、金井理事長、網膜基金瓦林理事長からあいさつがありました。金井理事長からは安部会長が山陰中央新報社から地域開発賞の社会賞受賞される事の話もあり山陰から参加のみなさんは鼻高々でした。

記念講演は、「共生社会を目指して」というテーマで、社会福祉法人 白寿会の大西本部長よりサブテーマは、は「笑う顔には福が来る」「人生みんなええほうに考えなはれ」
大西ちじょうさんはご住職です、いわゆる説法でしょうがこれは本当に面白いご講和で、しかもいい教訓がたくさんありました。
世の中には生まれつき障害を持って生まれてくる子供たちが100人中3人いる。たまたま自分には障害が無く生まれてきたがそれは、その子供たちが自分に代わりをしてくれているのだという事を自覚し、当然、サポートしなければならない。など心に沁みた講演でした。
その後は、各支部活動報告があり、みな一様な事をしているのではなく特色のあるものでした。特に、大学病院にロービジョン外来の新設など我が山陰支部でも要望書を積極的に提出するなどの活動をしなければと思いました。

懇親会は、余興では、歌手、向井君代さんの二人のかずら橋 等本当にお上手でした。とても我々と同じ障害の女性の方とは思えませんでした。また、阿波踊りは、徳島でも有名なグループ大名連という方たちが子供から大人まで20人でおはやしと共に入場してきました。大変素晴らしく子供たちも本当にかわいかったです。盛り上げのために熟慮して頂いているのが見て取れました。参加者が一人ずつ自己紹介をしましたが、30秒間でしたので少し残念でした。

第二日目では、JRPS会員のみではなく、イッパンの方も参加のロービジョンケアの研修会です。
まず、「中途視覚障碍者のロービジョンケアからリハビリへ」というテーマで、国立リハビリテーションセンター病院 第二診療部長仲泊 聡 氏 からの基調講演から始まりました。
概略は、心理面での介入理解、見通し支援という内容で、医者から病気の告知をされた後の患者のしょうらいへの不安を考慮した治療が必要である。自殺する方もおられ時にはその対処も必要である。眼科にもそれらに対応する精神科の部署を置くところも出てきた。という内容でした。

次には、シンポジウムです。「視覚障碍者の可能性を広げQRLを高めるリハビリ」がテーマです。
参加者は、コーデネイター 日開野氏(四国大学短期大学部教授) シンポジスト 仲泊教授 酒井氏(徳島視覚障害者支援センター支援員) 笠井氏(JRPS徳島副支部長) 新地氏(徳島視覚支援学校実習主任)です。
内容は、笠井副支部長の教師時代の実体験から始まり、医者の立場、支援する方たちの立場の意見をたくさん聞けました。分かりやすくまとめられたコーディネータの日開野先生も名司会ぶりでした。この先生は、夜の繁華街(飲みやさん?)をどこでも車いすで行けなくてはならないとの持論をお持ちの方でした。
シンポジウムの最後に仲泊先生が言われた言葉は、「支援する側がどんなに頑張っても障碍者の皆さんがもっと声を上げなければ何も変わらない!」です。また、この世の中に障害者という言葉が無くなるのが私の最終的な希望とも付け加えられました。

研修会が終わると観光に出かけました。
山陰支部のメンバーは、ボランティアの方、ガイドの方と市内観光です。徳島は「水の都」でした。予備知識がなかった分余計に感じたのかもしれません。市内の川沿いが綺麗に整備されていておしゃれなカフェなど水辺を利用もいい景観でした。

徳島県支部の皆様及びご協力くださった各ボランティアの皆様本当にありがとうございました。中身の濃い内容でした。山陰支部でも今一度運営面や内容を練り直して来年は島根県松江市に多数のご参加をお待ちしています。

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