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●PC要約筆記って何?

興津久美子


 PCとはパソコンの略です。つまり、聴覚に障害があるなど、聞こえに不安のある人のためにパソコンを使って、講演の内容などを字幕表示します。

 今までは、文字による筆記通訳は「ノートテイク」という個人対象に紙などに手書きをする方法や、講演会など複数の利用者がいる場合には「OHP」と呼ばれる映写字幕が使われるのが主流でした。

しかしながら、私たちのように視覚にも不自由を持つ聴覚重複者にとって、衰えていく視覚に対応することの難しさを感じてきました。

昨年から本部総会などで取り入れられるようになったPCでの筆記通訳は、その設定をすることによって、コントラストや文字サイズ、背景色と文字色を白黒反転させることができるという優れものであります。

 また、OHPと同じように数人の筆記通訳者が必要ではありますが、接続によって複数のPCやディスプレイやスクリーンに表示できるという利点を持っています。個別表示機に表示できる事で、スクリーン表示を読むことが難しくなっても、設定次第で自分の目の前で字幕表示を見ることができます。

 今回は、世界会議参加登録申込時に「要約筆記通訳が必要」と記載があった分について個別表示を、また、同時にスクリーン表示もされますので、どうぞ会場では見やすい座席に移動してご利用ください。


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