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「世界網膜の日 in 大阪」の情報保障の顛末

兵庫県 野村明紀


 去る10月5日に大阪の中心、本町にて「世界網膜の日 in 大阪」が開催されました。この「世界網膜の日」は今回より支部持ち回りになり、まずは大阪支部が担当しました。そして、情報保障についてはアイヤ会が担当することとなり、地元の会員である私が手筈を整えることになりました。

 ということで、情報保障にどのように取り組んだのかその顛末を書いてみたいと思います。この小文が、みなさんの参考になれば幸いです。

 まず、5月中旬に本部より、「世界網膜の日 in 大阪」の情報保障をアイヤ会のほうで担当して欲しいという依頼があり、私が担当することになりました。

 6月に日時・場所が確定したとの情報があり、PC要約筆記グループに依頼したところ、先の話なので8月まで返事を待って欲しいとの回答がありました。

 7月下旬に「世界網膜の日」スタッフメーリングリスト(ML)に参加させていただき、ちょうどチラシの原稿作成中だったので情報保障を用意している旨の文言をいれていただきました。が、参加が遅かったので本部「あぁるぴい」に掲載する案内文には文言は盛り込めませんでした。

 8月下旬にPC要約筆記グループから依頼を請けたとの返事がありました。また、アシストホーンもお願いすることになりました。

 そこで、スタッフMLにてPC要約筆記者4名、アシストホーンの担当者1名、計5名の昼食(弁当)を用意していただくようスタッフに依頼しました。

 9月上旬に会場下見に参加しました。

 9月下旬に司会者との打ち合わせがあり、開演前にアシストホーンとPC要約筆記による字幕提供を行っているということを案内していただくようにお願いしました。それとともにPC要約筆記者にも開演前に同じ内容を字幕スクリーンに流していただくようにしました。

(情報保障、アシストホーンと言ってもわからない方が多いので言い換えることにしました。)

 また、PC要約筆記者の入力場所は舞台に向かって右側の最前列とし、その背後の座席を字幕スクリーンをご覧になられる方専用の座席としていただきました。

 このころ、予算について本部、大阪支部、アイヤ会の間で認識の違いが表面化し、認識が一致するように調整しました。

 また、会場のマイク設備とアシストホーンを接続できないということが判明し、ワイヤレスマイクを併用することになりました。

 講演者、釜本JRPS会長から原稿をいただき、これをPC要約筆記者に電子メールでお知らせしました。また、当日のプログラム、ピアノ演奏の曲目、コーラスの歌詞などもお知らせしました。これは当日のPC要約筆記者の入力負担を軽減するためです。

 10月4日、アシストホーンの担当の方、PC要約筆記の方と会場を下見しました。会場の管理の方も休みにもかかわらず出てきていただき、会場の説明をしていただきました。

 10月5日、本番でしたが、準備段階で問題が発覚しました。舞台向かって右側に来賓席を予定していましたが、来賓の方が舞台中央に向かわれる際、PC要約筆記のプロジェクターと字幕スクリーンとの間を横切ることになり、急遽、来賓席を舞台向かって左側に移動していただきました。

 PC要約筆記の準備が終わったのを見計らって用意しておいたミネラルウォーターのペットボトルとストローをお渡ししました。

 午前の部が無事終了し、昼の休憩に入ったところで要約筆記者、アシストホーンの担当者に弁当をお渡ししました。

 午後の部も終わり、PC要約筆記者が後片付けを終えたのを見届けて会場を後にしました。

 今回の情報保障の実現にあたり、大阪支部の橋本支部長をはじめスタッフの方々、PC要約筆記を担当していただいた大阪キャプショナーズの方々、アシストホーンの鈴木さん、会場の相愛学園の徳山さん、をはじめ多くの方のお力添えをいただきました。この場を借りあつく御礼を述べたいと思います。


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