あぁるぴぃ千葉県支部だより25号


■活動報告■

★中村和子さんの講演会の感想

市原市 HS
 松戸の市民劇場で、初めて中村和子さんに会い、盲導犬に触らせてもらいました。 挨拶がわりに、手をナメてくれました。かわいいので、私も盲導犬が欲しいと思いま した。
 中村さんの話は、私が今まで経験したことと、似たようなところがたくさんありま した。娘を産んで目が見えなくなったこと、そのことを知った時の娘との会話など。
 歌も上手で、詩はこの世に神様がいるのなら、娘の卒業式のはかま姿、花嫁姿を一 瞬でいいから見たいとの内容でした。私も同じ年頃の娘がいるので、自分の気持を表 現してもらっているみたいで涙が出ました。それから、いくつもの仕事をされている ことに驚きました。
 私は会の行事に参加することで精一杯です。今後も、よろしくお願いします。


★講演に参加して

野田市 IF
 中村和子さんと盲導犬パピィの講演会が、松戸市民劇場1階第3会議室で9月6日 (土)午後1時〜午後4時30分に開催されました。
 担当の石垣さんの挨拶の後、中村和子さんの講演が笑顔を絶やすことなく進行する 中で、本当の悲しみは涙が出なくなる程、心の中がキズだらけでした。見えなくなる 途中の方が辛かった、見えないと言うことは不足だけど辛くない。そして、見えない と言うことを「個性」として、その中で悲しんでいるより自分自身を、どのように生 かせるか。「自分らしく、私らしく」そして、福祉向上の面で何か出来るのではない だろうか?と。たんたんとしたお話を聞いているうちに、今までの自分に重なリま す。
 私だって、あの時に網膜色素変性症とまさかの診断を受けて、今日のいまが来ると は夢にも思っていませんでした。辛かった! いままで何気なく作っていた書類も、 横書きも縦書きも真っ直ぐに書けなくなり、読むこともままならず、どうしようもな い毎日だったな。どこへ行って誰に話をするわけでもなく、ただ自分なりに判断して 行動する毎日で。気がついたら友だちがだんだん消えて行くので自分が情けなくな り、次には自分自身がいやになり、どうすることも出来ず・・・。
 何で私だけが、こんな病気になるのかな? なんで、なんで自分だけがこんなに不 幸の人生か、と自問自答するあの頃を走馬灯のように思い出しながら、今日のお話を 聞いておりました。
 でも私だけではない、視覚に障害を持つと言うことは。生活上も仕事の上でも、自 分なりに努力しながら頑張っていると言うお話しを、これからの人生の中でいかすこ とが出来るように、そしてこれからは、勇気を持って行こうと自分に約束しました。
 同じ視覚に障害を持つJRPSの会員に、勇気と感動をありがとう御座います!!


★中村和子さんの講演会に参加して

市原市 広瀬 富美子
 9月6日、「コニーへの手紙」でファンになった中村さんにお会いできる・・・。
 どんな方かしらと思いをめぐらして、講演会に行きました。最初にロビーでお会い した中村さんは、私が想像したバリバリのキャリアウーマンではなく、小柄でとても かわいらしいお人形のような方でした。
 こんな中村さんのどこに、千葉県や野田市の仕事をされ、またパソコンのインスト ラクター、それにマッサージ治療院を開院されて、執筆活動もされる、そのバイタリ ティーがあるのかと思いました。
 講演を聞いて、「コニーへの手紙」の詩と同じく、見えなくなったことを嘆き悲し んでいるのではなく、優しく微笑みを持って、素直に人生を送られていらっしゃる姿 に、大変感銘を受けました。私は、中村さんの詩集の詩には、どれも心を打たれてい ましたが、特に曲をつけて歌ってくださった「もしも」は、心に残っていた詩(う た)でした。この詩は本当はとても悲しい詩なのに、中村さんの歌声は悲しみを乗り 越えた聖人の歌声でした。
 帰宅してから、この感動を伝えたく、参加できなかった友にメールをしてしまいま した。将来見えなくなるという不安が、中村さんと接したことで少しなくなり、 「ちょっと頑張ればなんとかなる」、そんな自信と勇気をもらえた1日でした。
 参加できなかった皆さん、是非この講演会のテープを借りて聞いてみて下さい。
 講演をしてくださった中村さん、企画をしてくださった役員の皆様、本当に素晴ら しい1日になりました。ありがとうございました。


★中村和子さんの講演会感想文

八千代市 AE
 残暑の厳しい中、松戸市民劇場の会議室で中村和子さんの講演会が行われました。 盲導犬パピイと連れだって、登場です。席に着き、マイクをとうしてもほそく透き通 るような声で、挨拶から始まりました。自分の目が、おかしいなときづきはじめた頃 から、病気の進行中に、結婚そして、出産、ご主人の病気、幼い子をかかえ生活のた め頑張った様子は、目が不自由だなんて、みじんも感じられないほど力強さが、伝 わってきました。
 見えなくなるまでの心のかっとう、苦しみをせつせつと、私達20数名聞き入る 中、あたかも中村ワールドに引き込むように、感情をおさえながらも、時折、心の中 から絞り出すような悔しさが、でてきます。話を進めていくのですが、その中にあっ て彼女だけにしか解らない無念の気持ちが言葉になって表れる感情表現が、随所に出 て胸が熱くなり、いつしかこみあげる感情を押さえ切れず涙がでてきました。それ は、私自身が見えなくなるまでたどった道ににているからです。
 JRPSの皆様はまだまだ色、形を見える方もたくさんおられることでしょう。そ の中でこれから先自分自身がどのように病状が進行していくか不安がいつもつきま とっているとおもいます。同じ病気と言うことで中村さんの話は共鳴出来たと思われ ます。
 前半が終わり後半になると障害者全般に取り組む中村さんの現状を話してください ましたが、これがまた頭が下がる思いでした。大変活躍しておられ、自らの時間はど う捻出してらっしゃるのかと、感心してしまうほどでした。
 おだやかで、物腰が柔らかな笑顔を絶やさないステキな女性という印象が私の中に 残って消えません。これからも、素晴らしい歌声とともに、活躍していかれるので しょう。
 今回、講演会で新しく知り合った方々、参加出来なかった方々も心の中にかかえる 痛みは、大小ながらもあるのだなあと痛感させられる講演会でした。


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