あぁるぴぃ千葉県支部だより33号


■活動報告■

★実践的料理教室に参加して

千葉市 TW
 さわやかな秋晴れの11月6日、視覚障害者のための実践的料理教室が開催されまし た。お料理は主婦にとって避けて通れぬ課題であり、毎日の生活の中で大きなウェイト を占める仕事です。視覚障害があれば、なおさらのこと。しかし、できるだけ、楽に、 楽しく、経済的に、おいしく、かつ、栄養のバランスのとれた食事づくりをしたいと思 うのは、健常者も障害者も同じです。常日頃そんな欲張りなことを考えながら、食事作 りに悪戦苦闘している私は「この企画はまさに私のためにあるようなもの」と思い、参 加させていただきました。
 会場となった千葉市生涯学習センターの食文化研修室は 明るく、最新の設備が整っ た調理室です。講師の松井先生は、ベテランらしく、はっきりとした口調で、わかりや すく教えてくださいました。手測りでものを均等に切る方法や、毎日の食事つくりの中 で役立つちょっとした工夫など、とても参考になりました。
 この日のメニューは「野菜の卵蒸し」「鮭のおろしあえ」「きのこご飯」の秋を感じ させる三品。しかも油をほとんど使わず、ローカロリー。お腹回りの肉が気になる私や 主人、ちょっと太めの体を気にしている中二の長女にとって嬉しいものばかりです。早 速、その日の夕食に「きのこご飯」と「鮭のおろしあえ」をつくりました。「彩りがき れいで おいしい」と好評でした。三人の娘に伝える母の味が1つ増えたかな?
 調理後は、同じグループのYGさんとYGさんのご主人、小学校2年生のお嬢さんと ご一緒に、できあがったお料理をおいしくいただきました。(「きのこご飯」は先生の 助手の方に作っていただきました)。ボランティアのCTさんからの差し入れのみか ん、埼玉のTHさんお手製のケーキもおいしく頂戴しました。YGさんからは盲導犬ア ンジェラのお話を伺い、感心することしきり。YGさんのご主人の勤務先が私の実家の 近所であったこともわかり、話も盛り上がりました。また、ほとんど見えなくなった今 でも 盲導犬のアンジェラとともに買い物に行き、毎日家族のために食事をつくってい らっしゃるというYGさんの明るい笑顔に励まされました。JRPSの行事ならではの 貴重な出会いです。
 お料理教室は事前の準備が大変だったと思います。準備していただいた小出さん・太田 さん・広瀬さん・ボランティアのCTさん、ありがとうございました。来年も是非、参 加させていただきたいと思います。


★お菓子のレシピ

RPちゃいるど 芳賀 環
 11月6日は、料理教室へ参加させていただきありがとうございました。
 流し箱を使っての蒸し物は初めてだったのでどきどきでしたが、どのお料理も彩りよ くおいしく仕上がり、とても楽しい時間を過ごすことができました。
 さて、お約束どおりお菓子のレシピをアップさせていただきますね。
「あずきのケーキ」
(井村屋のホームページに紹介されていたレシピを自分なりにアレンジしました)
(材料)18センチのパウンド型1台分またはアルミケース10〜12個分
・ケーキ用マーガリン 60グラム
・砂糖        25グラム
・卵         2個
・ゆであずきの缶詰  210グラム(小さいほうの缶1缶です)
・牛乳        大さじ1
・ラム酒       大さじ1(苦手な方は入れなくてもいいです)
・薄力粉       100グラム(200ccの計量カップだと軽く1杯です)
・ベーキングパウダー 小さじ1
(準備)
・マーガリンは指で抑えるとフニャッとなるぐらいまで常温で戻しておきます。
・牛乳や卵も冷蔵庫から出し常温に戻しておきます。
・薄力粉とベーキングパウダーは計量後ビニール袋に入れ、空気を含ませるようにして
 口をしっかり閉じ、よく振り混ぜておきます。
・オーブンを170度に余熱しておきます。
・パウンド型で焼く場合は、型にクッキングシートを敷くか、全体にサラダ油やバター
 等の油分を塗って準備しておきます。
(作り方)
@ マーガリンをボウルに入れ、泡だて器でふわふわになるまでよく混ぜます。
A @に砂糖を加えザラザラした感じがなくなるまぜさらに混ぜます。
B Aに卵を割りほぐして加えさらに混ぜます。
C Bに牛乳、ラム酒、ゆであずきを加え、全体をよく混ぜます。
D Cに薄力粉とベーキングパウダーを半分ぐらい加え、木べらで全体によく混ぜます。
  混ざったなと思ったら残りを加え混ぜます。
E Dを準備しておいたパウンド型に流し入れ、全体をよくならし、最後に10回ほど
  調理台の30センチぐらい上から落とし中の空気を抜きます。
F 170度のオーブンで40分から45分焼いてできあがりです。
 焼き上がりのチェックは、生地の中央に竹串をさし、指でさわってベタッとしたもの がついていなければOKです。さめたら全体をラップで包み一晩寝かせてください。
※このケーキは冷凍も可能です。1人前ずつラップで包み、それを保存容器に入れて冷 凍すれば2週間ぐらいは大丈夫だそうです。食べるときは、自然解凍してください。
※アルミケースで焼く場合は、生地を型の7〜8分目ぐらい入れて焼いてください。 大体25分から30分で焼き上がります。
※いろいろと細かく書きましたが、要は材料を順番に混ぜ合わせて型で焼くだけという 感じです。卵を泡立てることもありませんので、割と気軽にできると思います。では♪


★来年もやりますよ

市原市 広瀬 富美子
 11月6日、千葉市生涯学習センターの食文化研修室で、日本盲人職能開発センター の松井純子先生を講師にお願いし、見えなくなっても、視覚障害者がお料理を一人で作 れるという自信を持たせるお料理教室を行いました。男性4名、女性12名、ガイドヘ ルパーさんなど見学者7名の参加でした。
 教えていただいたお料理は、蒸し器を使っての「野菜の卵蒸し」と「さけのおろし和 え」で、松井先生の助手さんが作ってくださった「きのこご飯」をいただきました。ど のお料理も、色合いがとても綺麗で、見えなくなっても色合いを大切にして作ることが 必要なことだと、教えていただきました。
 見えなくなって、料理をあきらめておられる方、あきらめないで頑張りましょう。来 年も、松井先生のお料理教室を企画しております。今年参加できなかった皆さん、来年 の参加お待ちしております。
 また、1月8日(土)の新年会の参加もお待ちしております。まだ一度もJRPSの 行事に参加されたことがない方、勇気を出して参加してみませんか。また新しい世界が 見えてくると思います。多くの皆様の参加、お待ちしております。
 最後に松井先生のお許しをいただきましたので、レシピを紹介しておきます。
「野菜の卵蒸し」 材料4人分
とりひき肉  150グラム
たまご    6こ
長ねぎ    1本
生しいたけ  3枚
人参     50グラム
ゆで竹の子  50グラム
グリンピース 大さじ2はい
スープ    大さじ4はい
塩      小さじ1ぱい
サラダ油   少し  流し箱
作り方
1.たまご6こは割りほぐしてうらごす。
2.長ねぎは芯を抜いてみじん切りにする。
3.しいたけは、石づきを切ってみじん切りにする。
4.人参は皮をむいてみじん切りにする。
5.竹の子はみじん切りにする。
6.割ほぐしたたまごに、長ねぎ、しいたけ、人参、竹の子、とりひき肉、グリンピー
  ス大さじ2はいと塩小さじ1はいを加えてよく混ぜる。
7.流し箱の中にサラダ油をうすくぬって、材料を流しいれる。
8.蒸し器の中にふきんを敷いて、流し箱を置き、弱火で25分蒸す。
9.蒸しあがったらそのまま冷まし、流し箱から出して、切り分ける。器に盛る。
「さけのおろし和え」 材料4人分
さけ甘塩・切り身 2切れ
大根       250グラム
あさつき     2〜3本
ペーパータオル  適宜
あえ汁/酢大さじ3ばい、みりん大さじ1ぱい、砂糖大さじ2はい
作り方
1.和え汁用の調味料を合わせてひと煮したらすぐ火を止めて冷ましておく。
2.さけは熱湯で7〜8分ゆでペーパータオルで水気をふく。皮を取り身を粗くほぐし
  ながら小骨をていねいに取る。
3.大根は皮をむいておろし金でおろしざるに入れて軽く水気を切る。
4.あさつきは細かい小口切りにする。
5.ボウルにさけ、大根おろし、あさつきを混ぜ、和え汁で和えて小鉢に天盛にする。
「きのこご飯」 材料4人分
米       カップ3ばい
油揚げ     1枚
しめじ     1パック
まいたけ    1パック
人参      50グラム
銀なん(水煮缶)大さじ3ばい
出し汁     カップ2はい
煮汁用(出し汁カップ1ぱい半、酒大さじ3ばい、しょうゆ大さじ3ばい、塩小さじ半分)
作り方
1.米は洗ってザルに上げて水切りをする。
2.油揚げは熱湯でゆで、長さ4センチの細切りにして軽く水切りをする。
3.しめじとまいたけは石づきを取り、しめじは小房に分け、まいたけはしめじに合わ
  せた大きさに裂く。人参は皮をむいていちょう切りにする。
4.なべに煮汁用の調味料と油揚げ、しめじ、まいたけ、人参、銀なんを入れ12〜1
  3分煮つけて、冷めたら具と煮汁を取り分ける。
5.米は炊飯器に入れ、煮汁と出し汁を合わせカップ3ばい半を加えて炊く。炊き上
  がったら具を加えてサックリ混ぜる。
(米3カップ、もち米カップ半分を合わせてもよい)


★ガイドヘルパー養成研修

市原市 広瀬 富美子
 11月12日はすごい雨でバスや電車が遅れ、集合時間に遅れて、大変ご迷惑をおか けしました。
 サッポロビール千葉工場での見学で、ガイドをしてくださった方の説明の仕方にとて も感動しました。市原市から当事者スタッフとして参加された視覚障害者の方も「今ま で4回千葉工場を見学したけれど、今日のガイドさんの説明は本当によく分かり感激し た」とおっしゃっておりました。ガイドヘルパー養成研修としては、とてもよいお手本 だったと思いました。
 市原市の視覚障害者の多くの方は、外出時は家族・友達・近所の方などを頼んでおら れます。支援費制度を使ってガイドヘルパーさんを頼んでも、なかなか良いガイドヘル パーさんに出会えないという声も聞きます。
 佐々木貞子さんの活動されている、知識先行では無く「当事者から学ぶ」というガイ ドヘルパーの養成研修、とても素晴らしいと思います。これからも、たくさんのガイド ヘルパーさんを育てていただきたいと思います。とてもよい勉強をさせていただき、あ りがとうございました。
 JRPS千葉県支部の会員で、当事者スタッフとして参加された皆様、皆様の声が素 晴らしいガイドヘルパーさんを育てていくのだと思いました。雨の中、本当にご苦労様 でした。


★忘年会に参加して

佐倉市 KF
 当日は、忘年会らしくない日でした。気温が高く、熱帯性低気圧が発達して、風が吹 き荒れて外に出られるかどうか、ちょっと心配しました。
 忘年会会場はJR西千葉駅近くの「鮨・割烹みどり」でホテル並みのとてもきれいな 明るくて気持ちのよいところでした。
 盲導犬「エララ」と夫の三人で参加しました。京成「みどり台駅」から会場まで、約 十分ほどの散歩を楽しみました。特にエララが楽しそうでした。
 電車の遅れなどありましたが、1時間遅れで忘年会が始りました。こんな事を言って は申し訳ないのですが、目が見えない同士って気楽ですね。お料理は一品づつ出してく ださるし、お隣からは「天つゆ、どこかしら?」なぁんて、聞こえて来るし、向かい側 からは、お寿司は右から食べると食べやすいとか、気楽な声が聞かれて、肩の力が抜け るので、ますますおいしくいただきました。
 それから、何人かの人が自己紹介の中で、人には言えない苦労を話していましたが、 どんな事をしても視力低下からは逃げられない、ほんとうに同じ悩みを持つ人にしかわ からないと、同感させられました。
 幹事やボランティアの皆様のお陰で楽しいひと時を過ごさせていただきました。本当 にありがとうございました。


★忘年会に参加して

千葉市 EK
 12月5日に行われた忘年会の感想を書かせていただきます。
 私自身、千葉県支部の行事に参加するのは、本当に久しぶりなのです。メールではい ろいろとお話しているのですが、実際に皆さんの生の声を聞きたいと思い、参加しまし た。
 いやー、前の日の夜からその日の朝まで、台風のような嵐で、これで本当にやるのか なと思い、太田さんのところに電話しましたら、「やるよ」といわれ、雨がやんだのを 見計らって、まずはみんなに会うのに汚い格好をしていると恥ずかしいので、洋服を選 び、そして床屋に行って頭を刈ってもらい、それから待ち合わせ場所のJR西千葉駅の 有人改札のところに行きました。
 そうしたら、もうすでにみんな着てるじゃないですか。しかも、その中で、すでに何 人かは店に行っていると聞いて、「おー、気合はいっているなー」と思いました。前の 日の夜からその日の朝までの大嵐で、電車が遅れているのにみんなくるかなーと心配で したが、無事きたのでほっとしました。その参加人数は、31人と聞いて、なんかすご いパワーを感じました。
 会場について、それぞれの席について、それぞれの自己紹介をしてから、近くにいた 人と話をしました。話の内容は、みんなのそれぞれの体験談や、生活の工夫や、社会情 勢(じじねた)、ワイドショーねた(ばばねた)などなど盛り上がりました。でも、結 構ためになりました。
 それから数分後、席替えをしまして、私の隣に座ったのは、前回の投稿での話ではあ りませんが、以前私がお世話になりましたFさんという方が座りまして、びっくりしま した。もう十数年ぶりの再開で、昔の思い出話や、お互いの近況話で盛り上がりまし た。いやいやいやいや、こういう楽しいときって時間が過ぎるのが早いもので、あっと いう間に忘年会は終わりになってしまいました。
 2次会に誘われたのですが、そのあと用事がありまして参加できませんでした。2次 会に参加すればもっと情報を吸収して自分自身の肥やしにしていくことができたのにと 思いました。でも本当に忘年会に参加して本当によかったです。
 これからは、できるだけ、この会の行事には参加していきたいと思います。そのとき はよろしくお願い致します。


★忘年会に参加して

市原市 KY
 去る5日日曜日に行われた、JRPS千葉県支部の忘年会に参加してきました。
 この日は、前夜からの強風で電車が大幅に遅れるというハプニングから始まりでし た。
 最寄り駅で数人の方と待ち合わせして出かけることになっていました。無事に出会い、 来た電車に乗り込みました。本来なら、電車でほかから来る人とも出会う予定だったの です。電車に乗っても発車しません。前がつかえていて進めないとのことでした。駅に 止まるたびに15分ぐらいは停車していました。本来なら、15分程度で着くところを 1時間ぐらいかかってようやく到着です。最終待ち合わせ場所へは30分近く遅れたか な?
 忘年会会場でもあるお店には30分ぐらい遅れての到着でした。しかし、まだ遅れて いる人もいて忘年会は始まっていませんでした。1時間ほど遅れてようやく始まりで す。
 誰か一人ぐらいはキャンセルする人が出るかなって思ってたのですけど、なんと全員集 合でした。
 忘年会が始まると各テーブル(8人ぐらい)で自己紹介など盛り上がりをみせていま した。お酒も飲み、料理も終りに近づいたころ数人の人から感想等を聞かせてもらいま した。そこで、初めて参加された方から今回参加して本当によかったという話を聞いて もっと多くの人に参加してもらいたいなって考えさせられました。
 これから先どうしたら一人でも多くの人に参加してもらい出会う喜び、触れ合う楽し みを感じてもらえるかを考えなくてはいけないということも感じました。今回の忘年会 では、自分自身いろいろと感じることが多く有意義で楽しいものになりました。
 まだ、1度も活動に参加されていない方、ぜひ1度参加してみてください。必ず、参 加してよかったと思えることでしょう。まずは、近くのお仲間に声をかけてみてくださ い。みんな親切にサポートしてくれます。
 それでは皆さん、体調などに気をつけて新しい年を元気に迎えてください。今年1年 ありがとうございました。来年もよろしくお願いします。


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