あぁるぴぃJRPSちば会報108号


■ 活動報告
★「ヨガ交流会」のご報告
 ヨガ交流会担当 小出 佳子
 3月23日(木)ハーモニープラザ内、男女共同参画センターの和室にて「ヨガ交流会」を開催いたしました。
 「見えにくい人、見えない人」に正しい基本の姿勢、手足の動きをどのように正確に伝え、「ヨガ」を楽しんでもらえるかが課題の「交流会」でした。
 視覚障害当事者と予想以上の支援者の参加があり、にぎやかな会となりました。インストラクターの横山さんの指導のもと、皆で声をだし合い、質問したり、手足をとって修正してもらいながら、動きや姿勢を確認していました。
 横山さんが用意してくださったゆったりしたBGMの中、心も体も温まり参加者一同、快い時間を過ごすことができました。
 反省点も多い会ではありましたが、「障害のある人もない人も共に楽しめる会」という理想の形が見えたような気がいたします。「忌憚のないご意見を参考に」次回開催を目指したいと思います。
 参加してくださった皆さま、ありがとうございました。

★「ミニミニ交流サロン」のご報告
◆「千葉サロン」の4月のご報告
 千葉サロン担当 大野 真知子
 4月14日(金)、「春に誘われて」でしょうか? 当事者(女性)11名、ヘルパーさん3名の総勢14名と、たくさんの方が集まってくださいました。
 以前から会員だったけれど、ミニミニ交流には初めてという方もいらして、「お久しぶり」の挨拶を交わされる方も。
 また 人生経験豊かな方ばかりのごようす、近況報告を兼ねての自己紹介をしていただきました。フラダンス、テーブルテニス、歌唱、手芸、地域のグループ活動、お仕事、社交ダンス、点字百人一首などなど、次から次にお話は膨らみます。皆さん何かしら楽しみを見つけられているなあ、と感心いたしました。 
 そういう皆さまでも、やはり一番の悩みや不安は、病の進行です。「まだまだ白杖を使うことに抵抗がある・・・」「家族や地域が見えにくいことを、もう少し理解してくれたら・・・」などと皆でボヤキを言い合ううちに「でも、自分が健常者だったら、障害をすぐに理解できないかも?」、「家族や地域にわかってもらうためには、自分から必要な手助けをアピールしていかなければいけないのでは?」という意見も出始めました。やはり皆で話すということは、考えも広がって、元気ももらって、良いことですね。
 その後、昼食タイム。豚の甘酢炒め、茄子の揚げ物のお弁当をいただきながら、よく話し、よく笑いました!
 帰り道はキラキラの太陽、私たちにとっては、少し困りものの陽射しの季節になりますね。

◆「千葉サロン」の5月のご報告
 千葉サロン担当 大野 真知子
 5月12日(金)、男性2名、女性2名が集まりました。
 初めての男性の方は、ご本人ではなく、お友達が色変と診断されたということでした。お友達は、視力はまだあるものの、視野と、夜盲に悩んでいらっしゃるそうですが、ネットにはない情報を得たいといらしたそうです。
 手帳のこと、杖のこと、などなど、ご本人の病気の進行に応じて、情報を選び、受け入れていかれるのがいいのではという結論に落ち着きました。医療講演会、アイフェスタをお勧めしました。
 今日は人数も少ないこともあり、美味しいお弁当をいただき、少し早めの解散となりました。
 外は、夏のような陽射し、ただ風はさわやかでした。

◆「南柏サロン」の4月のご報告
 南柏サロン担当 中野 美保
 8日(土)に行われた、ミニミニ交流サロン南柏のご報告です。
 参加者は、ガイドさんやご家族を含め18人と、サロン開始史上、最多になりました。
 広い個室なのですが、ゆったりと座れるのは16人が限界ということがわかりましたので、次回から定員を16名とさせていただきます。先着順で、定員になり次第締め切りますので、なるべく早く申し込みをお願いいたします。
 そして今回から、サロンの形を少し整えることにしました。初めて参加された方、控えめな方、病気を告知されて間もない方などを、より優先しゆっくりとお話出来る時間を確保したいと思います。まず自己紹介の後、皆さんにお知らせしたい情報をお持ちの方によって、お知らせの時間を取ります。その後、困っていることや知りたいことを質問できる時間、そして最後に個人での交流をする時間となります。
 今回は、チーム柏によるバリアフリー映画や習志野高校のブラスバンド音楽会、バリアフリー落語などの案内、JRPSからは、ダブルレインボー音楽会、アイフェスタなど、今後の予定の紹介がありました。
 便利グッズとして、色を読み取って教えてくれる機器や、スマートフォンのアプリなどの紹介、デイジー図書を聴くための機器の紹介から、今回はちょうど専門家が出席されていたので、まず視覚障害者が図書館を利用するための手順について詳しい説明もしていただきました。
 その後は自然にそれぞれが交流をするという形になりました。
 まだまだ手探りの状態ですが、南柏サロンをより有意義な情報交換や交流の場としていくため少しずつ改善をしていきたいと思いますので、ご協力よろしくお願いいたします。
 ※南柏の交流サロンは、お店に人数を知らせる必要があるので、お手数ですが、渡辺会長宛に参加の申し込みをお願いいたします。
 問合せ・参加申込み 渡辺 TEL;090−4749−6514  
 E-mail:toshiewatanabe@arion.ocn.ne.jp
 申込み締切りは、開催週の木曜日午後5時までにご連絡ください。

★第13回ダブルレインボー音楽会のご報告
 音楽担当 鈴木 智子
 5月13日(土)、降水確率100%の雨模様ではありましたが、そんな天候にも関わらず、たくさんの方々にご来場をいただきました。
 まずは、渡邊会長からのご挨拶をいただき、小川さんの三味線による、景気のよいおめでたい宮城県民謡からのスタートです。心に染み入る山本さんの歌唱。愛と感謝にあふれた浜田さんのピアノ。深く包み込まれるような池田さんの歌唱。ボサノバとジブリの曲を聴かせてくれた小出さんのピアノ弾き語り。これぞエンターティナー! という素晴らしい中野さんの歌唱。佐藤さん・大野さんの点字朗読によるロービジョン川柳。ピアノ伴奏から一転、宇佐美さんとお仲間による素敵なハープの重奏。今年初参加で、デジタル機材を駆使して格好良いサウンドを聞かせてくれたMAEFULUのお2人。いつも会場を明るい雰囲気にしてくれる戸村さんの弾き語り。「世界の車窓から」など聴きなじみのある曲で楽しませてくれたガラクタオーケストラ。この日のためにと練習を重ねてきた、千葉会員の演目が続きます。
 そして、今年は何といっても、他協会からのゲストの演奏を楽しみにされていた方も多かったのではないでしょうか? ピアノ連弾・フルート・歌と多彩な演目をみせてくださった大脇さん。うっとりと聞き惚れてしまう松尾さんのバイオリン演奏。そして、ユーモアと素敵な歌で、ステージの最後を締めくくってくださった吉野さんと大木さん。素晴らしいステージをありがとうございました。
 今年も心に残る素敵な音楽会となりました。出演者の皆さま、ご来場いただいた皆さま、スタッフの皆さまに心からお礼申し上げます。
 最後に音楽会にて披露された「ロービジョン川柳」をご紹介させていただきます。
◆ペンネーム 「グリーンピース」さんの作品
 ・今ここに 置いたはずだが 雲隠れ
 ・現状維持 願う仲間の 声届け
◆ペンネーム 「キラキラ」さんの作品
 ・見えちゃった 心の中の アッカンベー
◆ペンネーム 「RP王子」さんの作品
 ・エレベーター ボタン押せずに 待ちぼうけ
 ・笑えぬは 席譲られて 膝の上
 ・ガイドする 手を湯に浸す 細やかさ
◆ペンネーム 「かたこりけい」さんの作品
 ・あっちこっち いわれるよりも みぎひだり
◆ペンネーム 「みみせんせい」さんの作品
 ・ダイアリー 誰も読まない 点字なら
 ・新メニュー 炊き込みご飯 布巾入り
◆ペンネーム 「印西市のマーボー」さんの作品
 ・おはようと 笑顔と共に 杖の音
 ・青空を 見上げてみても 白い霧
◆ペンネーム 「キューティーハニー」さんの作品
 ・杖に傘 天地を相手に 二刀流
◆ペンネーム 「シダレウメ」さんの作品
 ・腹へった メニューが見えない 券売機
 ・どちらまで? 声かけられて ホッとする
 ・希望もて いつかはきっと アイピーエス

★「第15回アイフェスタinちば」のご報告
 会長 渡邊 友資枝
 5月21日(日)、「第15回アイフェスタinちば」を千葉市ハーモニープラザで開催いたしました。今年は28の企業と8団体の出展がありました。5月としては少し暑かったものの好天に恵まれ、約300名の来場者があり、会場のあちこちで「去年よりにぎわっているね」という声がきかれました。
 受付で配布した千葉駅構内触図も好評でした。入口を入ってすぐのJRPSのブースでは、プレゼントの手作りペットボトルカバーの効果か、37,528円もの募金が集まりました。募金していただいた皆さまに感謝申し上げます。
 千葉県視覚障害者福祉協会のブースでは、今回はじめて「折り紙体験」が行われ、多くの方が熱心に取り組まれていました。紙を重ねた花や、シャツの形の楊枝入れなど、力作が完成したようです。
 各企業のブースでも、熱心に説明する業者の方と来場者の質問の声が飛び交っていました。当日発売になったばかりというしゃべる炊飯器や電子レンジなど、初公開の家電が展示され、人気を呼んでいました。メガネ型デバイスや、点字ブロックから音声案内が聞ける最新技術にも人だかりができていたようです。
 この展示会場の様子は21日お昼のNHKニュースで紹介されました。
 2階ではiPad体験・iPhone相談コーナー、お化粧相談が込み合っていたようです。順番が待ちきれず、あきらめた方もいたとか。マッサージ、聴力測定も順番待ちができていました。もろもろ相談コーナーは、年金の相談をされる方が多かったようです。
 サウンドテーブルテニス、ヨガ体験教室もにぎやかでした。
 「アイフェスタinちば」も回を重ねて、15回。皆さんの中に定着してきたのかな という実感の持てる15回目の開催となりました。
 そして、今回も、前日の準備から当日の運営、後片付けまで、延べ69名のボランティアさんのご協力をいただきました。このボランティアさんの存在なくしては、アイフェスタは開催できません。心より感謝申し上げます。
 そして、ご来場いただいた皆さま、ありがとうございました。



目次へ戻る次のページへ

All Rights Reserved Copyright (C) JRPS-Chiba-2003-2017