あぁるぴぃJRPSちば会報128号


■ 活動報告
★第1回オンライン交流サロンのご報告
オンライン交流サロン担当 渡辺 友資枝
 1月16日、初めてZoomを使ったオンライン交流サロンを開催しました。県内12の市町村と、茨城県の方1名を含めて16名の参加がありました。午後1時、皆さんそれぞれご自宅のパソコン、スマホ、iPadの前に座って交流サロン開始です。
 まずは自己紹介から。JRPSちばの交流サロンに初めて参加した方が4名、いつものサロンに比べて、お勤めをしている方や、まだあまり症状の進んでいない方が多いようでした。自己紹介の後、「見えにくくなっていく中で、心の糧をどうしていますか?」というお一人の方の投げかけに対して、皆さんからは
「自分にできること、楽しいことを探す」
「なってしまったものはしようがない、なるようになると考えて、いろいろなところに出かけて人と交流するようにしている」
「同じ病気の皆さんと会って、『一人じゃない』と感じられたり、がんばっている人に励まされたりすることが大きい」とのお話。
 次に「今はメールやLINEなどでコミュニケーションをとっているが、見えなくなったらどうしたらいい?」という声に対しては
「スマホの音声アシスタント機能(iPhoneのShiriなど)や音声読み上げ機能(iPhoneのVoice overなど)を使うと、見えている時とほぼ同じことができる」という声や
「見えているうちから、少しずつ音声機能に慣れていくとよい」などのアドバイスがありました。
 一方、最近ガラケーからiPhoneに替えた方からは「iPhoneの操作は難しい」との声もあがりました。が、「これからAIが進化して、今までよりずっと簡単にスマホの操作などができるようになるでしょう」というお話には、皆さん気持ちが軽くなったようです。また、Voice over機能を使ってアプリを読み上げさせるデモンストレーションを初めて聞いた方は、その読み上げ速度にビックリ。「すぐに慣れますよ」という声にまた一安心。
 そして、最近勤務地が変わり、東京まで電車通勤を始めた方から「白杖歩行の工夫や注意点は?」という声に対して現在通勤中の方から
「自分が移動しやすいルートを探す。点字ブロックのほか、柱などの手がかりを探しておく。自分の歩幅と歩数で距離を測る。人混みでは、白杖が見えるように少し高く掲げておく。駅員さんにサポートをお願いする」などのアドバイスがありました。
 初めてのオンライン交流サロン、司会進行の私が一番緊張していたようです。まだ手探り状態のサロンですが、今後皆さんと工夫を重ね、ほっとできるようなサロンにしていきたいと考えています。2月・3月も開催しますので、おうちでお好きな飲み物などを用意して気軽にご参加ください。


★ミニミニ交流サロンのご報告
◆「千葉サロン」12月のご報告
千葉サロン担当 大野 真知子
 12月11日(金)の参加者は、女性5名、ヘルパーさん1名でした。お二人の方が初めての参加でしたので、自己紹介を兼ねて眼の状態と近況を述べていただきました。
 お一人の方は、眼の手術を受ける検査の際に網膜色素変性症でもあることを宣告され、この病気を調べていくにつれて術後の順調な回復にもかかわらず、不安がいっぱいになって落ち込まれたそうです。またお一人の方は、以前から網膜色素変性症と診断されたものの、自覚症状はほとんどなかったようですが、徐々に以前とは違う見え方になるにつれ不安感が増したとのことです。
 お二人とも徐々に視野が狭くなったことで支障をきたすことを心配され、お仕事もやめられたそうです。現在の悩みを伺ったところ、お二人共通して「視力が落ちてきた時、今までのように生活ができるのかしら」、また「眼のことを人にわかってもらえないし、病気の話をなかなか人と話せない」などなどでした。
 それに対して、参加の皆さまから「この病気は病状の進行が人によっても違うし、一気に悪くなることも少ない」や「お二人はまだ視力があるから、今できる事を十分楽しむのが大事」など経験者からの意見が出ました。少しずつお二人の不安感も和らいだようで、その後は、お二人が興味を注いでいらっしゃる楽器の話に。みんなもつられ楽しくなりました。お二人は、ダブルレインボー音楽会をとても楽しみにしていらっしゃるようです。帰る頃には、お二人の表情も明るくなったようでした。こちらも嬉しい気持ちを感じながらの解散となりました。
 今年はコロナ禍に脅えて、月日を送るうちに師走を迎えてしまい「ミニミニ交流・千葉サロン」も思うように開催できなかったこと残念でした。来年こそは少しでも早く日常がもどり、皆さまと思う存分おしゃべりができる年になることを願いながら、年末のご挨拶とさせていただきます。来年もまたよろしくお願いいたします。


◆「千葉サロン」1月のご報告
千葉サロン担当 大野 真知子
 1月8日(金)、2021年初めての交流サロンを開催予定していました。しかし1月7日に、年末からのコロナ感染者数拡大による緊急事態宣言が出されたことで急遽会場での交流会を中止とし、Zoomを利用してオンラインでの交流会を開くことになりました。報告をさせていただく前に、今回初めて参加していただくはずだったお二人の方に、オンライン交流会変更になったため、参加が不可能になったことをお詫びさせていただきます。
 参加者は男性3名、女性5名でした。Zoomでの交流会なので、それぞれが自宅でパソコンやスマホを前にして始めるわけです。声が重なってはわかりにくいですし、慣れないこともあって最初はどう進行したらよいかと思い、順に自己紹介から。皆さんの眼の状態もいろいろで、視野が狭い、視野はあっても中央の視力が弱い、明るいと真っ白になって見づらい、かえって暗いほうが見やすいなどと悩みもいろいろのようです。
 そんな中で、東京に通勤するときのご苦労話、近所で白杖をだすことへの抵抗があるお話。また今日はピアノを弾かれる方がお二人いらしたので、専門的なピアノの話なども出て、ぽつぽつといつもの交流会の雰囲気になってきました。サプリメントの注意点や、指定難病申請手続きのこと、それによる給付金が市町村でだいぶ違うことなどいろいろ話題も出てきたころに、12時を迎え終了となりました。
 今回初めてのオンラインでのミニミニ交流サロンでした。このコロナ感染拡大の状況では、また去年のように長い間会場でのミニミニ交流サロンをお休みにしなければならないかもしれません。こんなときには、このZoomを使ったオンライン交流会もありがたいものですが、ただパソコンなどの機器がなければ参加できないという難点もあるようです。
 私はオンライン交流会を終えた後、ほっとしながらも以前の会場での交流会を思い出していました。交流会に行くために身支度を整えて、いそいそと玄関を出る気分。千葉駅西口改札で皆さんと待ち合わせたときの声かけ。会場で皆さんの気配を感じあいながらのおしゃべり。終わり近くなると三々五々会話の輪ができて、会場がにぎやかになって元気になれたこと。改めて以前の会場での交流会の良さをしみじみ感じた次第です。そんな日常が戻るのを願って、みんなでコロナ禍の困難を乗り越えたいと思う一日でした。
【お詫びと今後の千葉サロンについて】
当日開催した「ミニミニ交流・千葉サロン」に関して、年末年始からのコロナ感染者数拡大と、1月7日にコロナ「緊急事態宣言」が出されたことから、直前になって会場での交流会を中止したこと。また交流会を急遽Zoomを使ってのオンライン交流会に変更させていただいたことのご連絡が遅れてしまいこの場でお詫びさせていただきます。今後も、コロナ感染の状況によっては開催内容に変更が考えられます。どうぞご了承くださいませ。


◆「柏サロン」12月のご報告
柏サロン担当 小川 博康
 冬至も過ぎていよいよ寒さが厳しくなってきました。北国や山間部では大雪で大変なようですが、関東地方は毎日晴天が続いています。今回(12月22日)はコロナ禍が終息する気配がないことや、いつもの日曜日とは異なり火曜日の開催ということもあって、参加者は当事者4名、ヘルパーさん1名の計5名と少ない人数でした。
 コロナ禍の影響で、JRPSちばの行事予定や活動内容も大きく変わっているので、会報127号に沿って話題を進めました。例年の新年会は中止になること、代わりにメールで新年の挨拶をしてくださいと改めてお願いしました。
 また、初めての試みとしてオンライン交流会を企画しているので、ぜひ参加してほしいと呼びかけました。まだガラケーを使っている人もいるのでハードルは高いかもしれません。今回の参加者の中でパソコンを使う人、スマホを使う人各1名が参加したいとの意向でした。
 お役立ち情報の、視覚障害における生命保険会社の高度障害認定についても心当たりのある人にとっては、非常に興味のある話題と思うのでリマインドしておきました。参加者の中にすでに保険金を請求して受け取った人もいました。保健所の難病認定の受給者証について、今年は特例として更新手続きは不要になるとの話がありましたが、更新された受給者証がすでに送られてきたとの報告がありました。
 JRPSの活動内容についての議論や、千視協、チーム柏、トライアングル西千葉、タートルなど他の障害者団体の活動内容についても情報交換がありました。障害年金、生命保険、医療保険など今後の快適な人生を過ごすためにどうすべきかと言う話題もありました。Go to eatやGo to travelの話題も出ましたが、ここまでコロナ禍が拡大すると外食も旅行も年末年始は控えるという意見が大半でした。
 今回は病気の話題はほとんど出ませんでしたが、あっという間の2時間でした。最後に机やイスを消毒して「良いお年を!」の挨拶で解散となりました。


◆「柏サロン」1月のご報告
柏サロン担当 小川 博康
 1月24日(日)に予定していました柏サロンは、以下の理由により中止しました。
新型コロナウイルス感染拡大防止対策として、政府が緊急事態宣言を発出したことにともないJRPSちばとして、緊急事態宣言発出中はオンライン交流会を除く行事は中止とすることになりましたので、ご理解とご協力をお願いいたします。




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