あぁるぴぃJRPSちば会報134号


■ 活動報告
★ミニミニ交流サロンのご報告
◆「千葉サロン」12月のご報告
千葉サロン担当 大野 真知子
 12月10日(金)冷たい風の吹く中、男性1名、女性5名、ヘルパーさん1名、ボランティアさん1名が会場に集まりました。
 初めての方がお二人いらっしゃいましたので、自己紹介として皆さんに目の症状や生活の近況報告をしていただきました。その中で、偶然にも3人の方が数年前、数か月前にお仕事を辞められたとのことでした。お一人は病院の食事の配膳のスタッフ、お一人は子供たちにピアノなどを教える先生、お一人は障害のある子供たちの事業所の職員だったそうです。
 それが視力の低下と網膜色素変性症による症状の進行でミスが多くなったり、楽譜が見づらくなったり、子供たちの安全を見守りにくくなったことで、仕事を断念されたそうです。皆さんずっと仕事を続けるつもりだったので、そのときのくやしさと気持ちの落ち込みは相当なものだったそうです。
 ただ前のお二人は、気持ちを切り替えて福祉サービスを利用したり、同じ仲間との中で自分のできることをしようと少しずつ前向きになっていらしたそうです。
 3人目の方は、年が若いこともあって、白杖や福祉サービスの利用にまだまだ抵抗があって動き出せず、なかなか気力が沸いてこないとのことでした。将来何ができるか、あれこれと調べては迷い、自信がなくなり進めないとのこと。同じ病気をもつ者なら誰でもが悩むだろう、大変だろうと気持ちはわかるものの、的確なアドバイスができるわけもなく、もどかしさだけが残ります。ただただ一歩を踏み出せますようにと応援の気持ちでいっぱいです。応援の気持ちは参加の皆さんも同じだったと思います。
 皆さん和んで三々五々おしゃべりをはじめたところ、お昼の時報が。あっという間に時間が過ぎて、後片付けとなりました。今年最後の「ミニミニ交流・千葉サロン」、来年こそは、コロナの心配もなく開催できることを願っています。
 良いお年を迎えられますように。


◆「千葉サロン」1月のご報告
千葉サロン担当 大野 真知子
 1月14日(金)に予定しておりましたが、コロナの影響もあったでしょうか、参加の申込みがありませんでしたので、お休みにさせていただきました。今年初でしたので、楽しみにしていましたが残念でした。


◆「柏サロン」12月のご報告
柏サロン担当 小川 博康
 12月12日(日)の柏の街はクリスマス飾りが目立つようになり、人通りもいつもの日曜日よりもかなり多くなって師走の雰囲気を感じます。初めて柏に来たという人がいて『柏って都会なんですね』とコメントしていました。今年の柏サロンは、コロナ感染防止のために5回中止になり7回しか開催できませんでしたが、今回は当事者10名、ボランティアさん2名、ヘルパーさん2名の計14名の参加でした。
 いろいろな話が出て交流会らしい雰囲気でした。私など『話が長すぎる』と注意されるありさまでした。先週発行されたJRPSちば会報133号の話をいろいろさせてもらいました。表紙のイラストの担当者が代ったこと、新年会が中止になったこと、今後の行事予定、リレーエッセイ、みんなの広場、ロービジョン川柳への投稿のお願いなどの話をしました。
 日本テレビの夜11時からの番組「ニュース ゼロ」でも取り上げられた視覚障害者の写真撮影会イベントに参加したという人がいて、撮影した写真に凹凸をつけた加工を施した作品をいくつか持ってきてくれました。参加者全員でたくさんの作品を交互に触って楽しみました。見えない、あるいは見えにくい人にとっては、凸凹部分を手でなぞっていくことにより、視覚を使わずとも触覚で写真全体の映像を認識できるようになるという素晴らしい技術の賜物でした。お孫さんの顔もこれで認識することができたと笑顔で語っておられる方もいました。ラジオへの投稿が好きな人からは、お礼でもらった品物のお裾分けもありました。
 今回は今年最後の柏サロンでしたので、参加者には『今年最も印象に残った出来事』を含めて、トピックスを順番にお願いしました。子供の結婚、孫の誕生、親御さんとの別れ、親御さんの介護等々、家族の話が多く出ました。障害者手帳の申請を考えている人から、診断書の入手に苦労をしているとの話も出て、参加者からアドバイスがありました。予定時間はあっという間に過ぎてしまいました。
 来年はコロナが収束し、柏サロンが予定通り開催できることを願いながら終了とさせてもらいました。終了後は有志によるミニ忘年会やランチにそれぞれ出かけました。私はミニ忘年会に参加しました。


◆「柏サロン」1月のご報告
柏サロン担当 小川 博康
 1月23日(日)に予定しておりましたが、コロナウイルス感染者の予想を超えた急拡大の状況を勘案して中止することとしました。


★オンライン交流サロンのご報告
◆12月のご報告
担当 川野 義一
 12月18日(土)のオンライン交流サロンは、女性3人・男性3人で見知った人たち6人で開催しました。みなさん見知った人たちではありますが、まずはご挨拶から始めました。
 ご挨拶が終わったあたりで、参加を予定されていなかった方お一人が入って来られました。最近JRPSちばのZoomのIDなどが変更になったため、電話で参加するための接続番号を電話帳に登録したので、接続確認とのことでした。その電話での接続方法のやり方や、注意事項の話からサロンが始まりました。
 それから私の年齢がわかってしまいますが、肺炎球菌の予防接種を受けて来たと話したところ、「新型コロナとインフルエンザが同時に体内にはいったらどうなるんだろう?」なんて話にもなりました。
 その後、JRPSのカレンダーがどのくらい見えるのかとの問いかけに、それぞれの見え方や曜日の確認方法などの話になりましたが、以前よりカレンダーに近づかなければ数字が見えなくなってきているけど、近づいてでも見えることに少し安心できるとおっしゃる人もいました。ゴミの収集日の変更があったりすると、記載された文字が見えずに苦労していたり、ゴミの分別にも困っている話もありました。
 見えづらいことからの流れで、炒め物をするときにフライパンに油を適量入れられるかとの質問で、またひとしきり料理や盛り付けの苦労の話になり、みなさん見えづらいことで日頃からの苦労話で盛り上がりました。
 2時間いろんな話題で話がつきませんでしたが、日頃JRPSちばの会の仕事で顔を合わせていても、私的な話をする機会があまりありませんので、交流サロンでいろんな話をすることでより一層親近感が深まったような気がしました。
 お一人で参加しづらいと思っている方は、お知り合いを誘って参加してみてはいかがでしょうか。みなさんで楽しいおしゃべりをしましょう。たくさんの方の参加をお待ちしております。


◆1月のご報告
担当 渡辺 友資枝
 1月15日は、初めて参加の方4名を含め、14名の参加がありました。
 まずは、自己紹介から。それぞれお住まいの地域と目の状態をお話しいただきました。
 今回は、遠く岡山県から参加してくださった方がいらっしゃいました。以前にJRPSちばの役員をしていただいていましたが、数年前にご主人の転勤に伴い、岡山県に引っ越された方です。オンライン上ではありましたが、久しぶりの再会に皆さん、声が弾みました。遠くにいる方とも一瞬で会えるのはオンラインのおかげですね。岡山の様子を伺うと、点字ブロック発祥の地でありながら、白杖を持って歩いている方をほとんど見かけないとのことでした。
 また、2年ほど前から盲導犬ユーザーとなった方がいらっしゃいましたので、盲導犬を持とうと思った動機、盲導犬のケアを含め、盲導犬との生活についてお話しを伺うことができました。
 皆さんにも、外出、移動の状況についてお話しいただきました。ある方は地元の事業所のほかに東京の事業所とも契約し、同行援護を利用しているそうです。事業所の選び方のコツなども教えていただきました。
 スマホで、マップやコンパス、OCRといったアプリをうまく利用して、一人で移動するという強者(つわもの)もいました。
 混雑する駅での白杖歩行や、白杖を持ちながらスマホを使うことにより周囲の誤解を生むなど、私たちの移動には困難がつきものですが、皆さん、それぞれの工夫で前向きに対処されているようです。
 最後は障害年金や障害者手帳、福祉手当など、皆さんの関心の高いお金についての話となりました。
 今回はテーマを決めないフリートークでしたが、情報満載のサロンとなりました。




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