「この病気とつき合って」
Ｋ・Ｙ(女性 福岡市博多区)
わたしは、幼い頃から弱視でした。
おまけに斜視でしたので、高校２年の夏休みに斜視の手術を受けることとなり、そのお陰で、斜視は何とか改善されたんですが、肝心の視力が急激な低下となり、別の眼科を受診すると、網膜色素変性症の為、４・５年で見えなくなるでしょうと言われ、いやおうなしに視覚障害者としての道を歩くこととなりました。
文字が見えない為、かなりつらい思いをしましたが、周りの人達に助けられ、口頭試験を受けさせてもらっての、やっとこさの高校卒業。
それからすぐに、今津の視力障害センターへマッサージの資格をとり、産婦人科に勤務、その後 退職し、同じ視覚障害者で弱視の人と結婚、男の子を一人もうけ、５７歳の現在に至っています。
２０年ほど前から、視覚障害者を対象とした編み物サークルに入り、今ではマフラー・セーターなど作っては楽しんでいます。
その他、パソコンサークルや、オカリナサークルまで楽しみを広げています。
お陰で、たくさんの人と出会い、いい経験や勉強ができ、それなりに人生を楽しめています。
改めて今思えば、障害を持ったら特に現在の自分をまるごと受け入れることからはじめないと、前には進めないと言う事でしょうか。
ありのままの自分をうけいれれば、不自由なことはあっても不幸ではなくなると思います。
わたしは今、幸せを感じて生きています。
この会が幸せを感じるきっかけとなる会であるといいなあ、と、願っています。