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No.104<2022―02>

 JRPS群馬通信No.104号〈2022-2〉

【目次】
1.今後の行事予定
(1)JRPS群馬の行事予定
1)「見えなくても使えるスマホ講座」第2期オンライン講座を開催中です
2)QOL向上交流会を開催します
3)オンライン定例「ピア談話室」をオープンします

(2)JRPS本部関係行事
1)第17回網脈絡膜変性フォーラムを開催します

2.行事結果報告
1)「見えなくても使えるスマホ講座」第2期の対面講座が終了しました
2)第1回オンラインおしゃべり交流会を開催しました
3)秋の一日バス旅行を実施しました
4)年忘れランチ会を開催します
5)その他の行事
・「世界網膜の日 in 山陰」が開催されました
・第5回まゆだまネットフェアにブースを出展しました

3.投稿コーナー
1)ばあたんの遊び場 吉澤裕子さん
2)特別投稿
  群馬ライトスクールが考える中途視覚障害者とそのご家族のカウンセリングについて
             元盲学校教員 小針先生(群馬ライトスクール代表理事)
3)名無しののひょっとこ川柳
4.JRPS群馬事務局からのお知らせ
5.編集後記

【本文】ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

1.今後の行事予定

(1)JRPS群馬の行事
1)「見えなくても使えるスマホ講座」第2期オンライン講座 開催中
第1期に引き続き、iPhoneの読み上げ機能(ボイスオーバー)の達人の相沢浩貴(ひろたか)先生を迎えてオンライン(Zoom)による講座を実施中です。
実施期間は、11月から来年の3月までの11講座を予定しています。まだ多少定員に余裕がありますので、希望者は末尾のJRPS群馬事務局までご相談ください。
なお、この講座は第10期田辺三菱製薬手のひらパートナープログラムの助成を受けて実施しています。

今後の講座予定
令和5年1月:15日(日)、29日(日)
2月:5日(日)、19日(日)、26日(日)
3月:5日(日)、19日(日)、26日(日)
開催時間は、いずれも午前10時から12時までの2時間です。
参加費:無料
※インターネットに接続したパソコン、タブレット、スマホから受講ができます。
Zoomの使い方などについてご不明な方は、末尾のJRPS群馬事務局にご相談ください。

2)QOL向上交流会を開催します
テーマ:未定
開催日時:令和5年3月に実施を予定
会場:未定
参加費:無料
※本行事の詳細が決まり次第、JRPS群馬のMLにてお知らせをいたします。

3)オンライン定例「ピア談話室」を開設します
日ごろ相談をしたい事、困ったこと、何でも良いからこんなことを聴いてほしい、おしゃべりがしたいなどなど、みんなが集まって気軽にお話ができる場所を作りました。
①談話室オープン日時:毎月第3土曜日 午後20時から22時
②参加資格:原則RPゆうあい群馬MLにご登録の会員
③入室方法:ZoomのURLをRPゆうあい群馬に配信します
※Zoomの利用方法のわからない方は、末尾のJRPS群馬事務局にご相談ください。


(2)JRPS本部関連イベント

1)第17回網脈絡膜変性フォーラムを開催します
日時:2023年3月19日(日) 13時~15時30分(開場12時15分)
開催会場:龍谷大学 響都(きょうと)ホール 校友会館
(京都府京都市南区東九条西山王町31 アバンティ9階)

網膜色素変性症をはじめとする多くの網脈絡膜変性疾患に対する治療方法は、確立されていません。しかし、確実な診断と適切な補助具を使うことで、患者さんのQOLが大きく改善します。
今回は、現在の臨床の現場での状況を踏まえて、網脈絡膜変性患者を診察した際に、臨床医が今できる最善の診療について整理したいと思います。「網脈絡膜変性疾患に今できること」をテーマに、第一線で活躍する先生方にご講演いただきます。
今回は、会場とオンラインのハイブリッドにて開催いたします。多数のご来場ならびにご視聴をお待ちしています。

【講演テーマ:網脈絡膜変性疾患に今できること】
1.網脈絡膜変性疾患の正確な診断:角田 和繁
  (東京医療センター視覚研究部)
2.網脈絡膜変性疾患の遺伝子診断:堀田 喜裕
  (浜松医科大学眼科)
3.網脈絡膜変性疾患のリハビリテーション:清水 朋美
   (国立障害者リハビリテーションセンター病院眼科)
4.網脈絡膜変性疾患の遺伝カウンセリング:前田 亜希子
  (神戸アイセンター病院)

オーガナイザー:
近藤 峰生(三重大学眼科)
町田 繁樹(獨協医科大学埼玉医療センター眼科)

主催 公益社団法人 日本網膜色素変性症協会(JRPS)
後援 厚生労働省 公益社団法人 日本眼科医会
日本ロービジョン学会 公益社団、法人 NEXT VISION(予定)
問合せ事務局 E-mail:info@jrps.org または TEL:03-6261-0321

※本フォーラムの対象:眼科医・医療関係者、行政・福祉関係者、患者・家族
※本フォーラムは専門医認定事業です。
※入場無料
※専門医認定をご希望の方は、別途申込みが必要です。

【交通アクセス】
JR京都駅 八条東口より徒歩約1分
【誘導について】
新幹線 八条口(1階)・JR在来線 地下東口(地下)・近鉄 改札口(中2階)・
京都市営地下鉄 中央1改札(有人)(地下)に、ボランティアを配置
※コロナ感染状況により開催内容が変更となる場合があります
--------------------------------------------------------案内はここまで
※※youtubeの視聴のためのリンク先については、JRPS協会誌あぁるぴぃ162号で掲載するそうです。またURLが判明次第、JRPS群馬のMLにてお知らせいたします。


2.活動結果報告
1)「見えなくても使えるスマホ講座」第2期の対面講座が、
 終了しました。
参加人数:延べ117名(講師、スタッフ、付き添い含む)

対面講座はコロナの第7波が収まるのを待ち、予定より2週間遅れての開始でした。
実施は、9月18日(日)、10月2日(日)、10月16日(日)、11月6日(日)の午前の部、午後の部の合計8講座を実施しました。
相沢先生の熱心なご指導の下、奥様と会員の久保田真由美さんのサポートを受けながら皆さんしっかりと学習をし、次のオンライン講座につながる基礎を学ぶことができました。
対面講座の最終日には、午前の部、午後の部の受講者の皆さんが先生、奥様そしてサポーターの久保田さんを囲んで、群馬名物の登利平(とりへい)のお弁当を取り寄せて、謝恩を兼ねたランチ会を開きました。最後に役員の松村さんから、奥様、久保田さん、陰でこの講座を支えてくれたガンダムの野口さんに、花束の贈呈がありました。お酒が大好きと言う先生には、感謝を込めて特上のウイスキーが送られました。

2)第1回オンラインおしゃべり交流会を開催しました
コロナ禍で、なかなかお会いできない会員さん同士を、もっと繋ぎたいとの思いから、オンライン(Zoom)を利用した交流会を開くことになりました。その第1回目を開催しました。
開催日時:9月17日(土) 14時~16時
参加人数:16名

●担当した役員からのコメント(MLから)
★こんにちは。秋谷です。昨日、おしゃべり交流会に参加してくださった皆さん、ありがとうございました。久々の交流会、いかがだったでしょうか?
司会の大役に、緊張していた私でしたが、みなさんの和気あいあいとしたいつものやさしく楽しそうな雰囲気に心をほぐれ、肩の力を抜いて進行で来たような気がしています。
昨日はズームでのハプニングもあり、私も時間配分が想定外となり、結果的に終了時間が少々オーバーしてしまいました。失礼しました。ですが、これがオンラインでの交流会の醍醐味、ご愛嬌と思っていただけると幸いです。そして締めのきちんとしたあいさつも済まないうちに、あわただしく、なし崩し的に、いつの間にか終わっていたというかんじで、正直、唖然としてしまいました。
それと同時に、皆さん鮮やかに退室されて行ったので、そのズームの操作の慣れ具合に、感心致しました。
ところで、昨日は久々の交流会となりましたが、皆さんどんなお話をされたでしょうか?私達のグループでは、遮光眼鏡や運動、食べ物や健康の事などで、話が盛り上
がりました。
そして1番私が興味深かったのは、相手の顔が見えなくても、その人の喋り方や声で、ある程度顔が想像できて、それは実物とはそれほどかけ離ていないだろうと言うことでした。
細い人や小さい人の声は高い声だとか、相手の声と似ている声の知り合いを思い浮かべて、目の前の相手の顔を想像する。それは、きっと骨格や顔のつくりなどが似てい
るだろうから、顔もきっと似ているだろうということでした。
「人は見た目が○割」と言いますし、見た目で「あの人は優しそうだな」とか、「あの人と仲良くなりたいな」とか思ったりします。
見えなくなると、相手がどんな顔をしているか、気になりますよね。相手の表情が分からずにお話をするというのも、ちょっと不安です。皆さんは、どんなお話をされた
でしょうか?差し支えない程度に、このメーリングリストで教えていただけるとうれしいです。
最後に、今回の交流会に向けてズームの練習会を何度かおこないました。参加してくださった皆さん、ご指導くださっ た齋塲(さいば)さん、ありがとうございました。
役員の奈良さんには、ズームのホスト役をするにあたり、事前にネットで色々と調べていただいたり、練習会や自主練習などしていただいたり、大変なご苦労だったと思
います。本当にありがとうございました。
コロナでなかなか対面式で交流会を行うことが難しい昨今ですが、オンラインでも対面式でも手段を問わず、これからも皆様との交流を深めていけたらいいなと思います。ありがとうございました。(記:秋谷 正子)

3)秋の一日バス旅行を実施しました。
「秋の味覚と紅葉の旅を楽しみましょう!」と呼びかけて、JRPS群馬として久しぶりのバス旅行を実施しました。新型コロナウイルスの対策をしながらの実施のため、定員以上の希望者がありましたが、申し込み優先で実施させていただきました。お断りをした皆様には、申し訳ありませんでした。来年の企画では、希望者全員が集えるものにしたいと思っておりますのでご期待ください。

実施日時:10月20日(木曜日)10時~16時半
旅程:利根沼田方面
訪問先:
道の駅 川場田園プラザ、花の寺吉祥寺(川場村)、果実の里原田農園(沼田市)
利用バス:ふくしバス愛の募金号を利用しました
参加人数:23名(バス利用19名、現地集合4名)

●参加役員からの感想(群馬MLより抜粋)
★ こんにちは、松村です。秋のバス旅行参加者の皆様、いかがお過ごしですか。
もう一週間がたとうとしています。田園プラザでの楽しいお買い物は、いかがでしたか。
吉祥寺での見学や、おいしいお茶を飲みながら、お菓子をつまみながら庭園を眺め自分が感じたのですが、数個の大きな庭石があり、きれいに線を引いたような線があり
ました。もっと時間が欲しかったですね。(中略)
一番の反省ですが、バスに乗った時、全員に一言づつ自己紹介をお願いすればよかったですね。それと、全員が集合した記念写真を撮ればよかったと思っています。次回
は、考慮しましょう。
まだまだありますが、これからも2回目、3回目と続けていきましょう。(中略)
参加者の皆様、無事にバス旅行を実施出来たこと、ご協力ありがとうございました。
(記:バス担当役員 松村 了)

★こんばんは。松本です。松村さん、秋のバス旅行のご報告、みなさんへの思いのこもったメールをありがとうございました。
本当に秋晴れの素晴らしい天候に恵まれて、とても楽しい一日でした。
バスの中の自己紹介は私も思わないではなかったのですが、コロナのこともあるのであまりしゃべらない方がいいのかなと思って言いませんでした。その代わり、松村さ
んが素晴らしいバスの中でのホスト役をやっていただいたお陰で、大いにみなさん楽しまれたようです。
川場田園プラザではそれぞれのペアで自由行動でしたが、みなさん、お昼は何を食べましたか?
ここで、バス旅行とは関係ない意外な人に出会い、なんとその人と一緒にピザを食べることになり、お陰様で最高に楽しいランチになりました(笑)。
それから吉祥寺に行って、美味しい抹茶と和菓子のセットをいただきました。久々のねりきりが美味しいこと。そして、それに合う抹茶もなんと美味しいこと。ここは、
本堂に上がらないとこの抹茶と和菓子のセットはいただけないのですが、実は、最初は盲導犬の受け入れは断られていました。しかし、私はどうしてもこの抹茶と和菓子がいただきたかったのです。それで、県の方に1ヶ月かけてお願いをして、やっと受け入れの許可が降りたのでした。そのかいあって、ここの本堂の癒される空間で、本当に美味しい抹茶と和菓子がいただけました。食べる話ばかりで、すみません。風景は残念ながら見えませんので、そちらは松村さんの説明をお聴きください。
最後の原田農園ではとにかく人が凄くて、みなさん、りんごを買うのに大変苦労されたようです。しかし、りんごよりも野菜が新鮮で安くて、そちらをみなさん買ってお
られる方が多かったようですね。なんと、大根は2本で100円でした。Yさんと付き添いのTさんが、1本ずつ買っておられました。さすが主婦は賢いですね 笑。
以上、一日バス旅行で私の感じた情景をお伝えしました。
参加された皆さん、本当に楽しかったですね。また機会があったら、ご一緒しましょう。(記:バス担当役員 松本 恵理子)


4)年忘れランチ会を開催しました
「笑顔の出会いと、おいしい海鮮料理を楽しみましょう」を合言葉に、新型コロナウイルスの感染拡大前にとの思いから、新年会の予定を前倒ししての企画で実施させていただきました。会場の一心太助さんも広めの会場と、座席を開けてのテーブル席とコロナに配慮していただき、無事に開催をすることができました。キャッチフレーズ通りの新鮮なお寿司と、はじけるような笑顔あふれる楽しいランチ会でした。

日時:12月4日(日曜日) 12時~13時半
場所:海鮮料理 一心太助
伊勢崎市連取町1797-1(電話: 0270-25-3776)
参加人数:24名(内付き添い7名、盲導犬3頭)

●JRPS群馬のMLに投稿のあった参加者の感想をご紹介します(一部抜粋)。
★こんにちは。太田市のFです。今日の年忘れランチ会、とても楽しかったです。
お会いした皆様、おしゃべりできなかった皆様、またみんなでいっぱいおしゃべりしましょうね。
ランチは、とてもおいしいお寿司でした。デザートも頼めたらよかったのになぁってところで、また次回に期待ですね。一番最初の注文の時点で、デザートを注文してお
けばよかったんでしょうね。次回は、デザート付きでお願いしたいと思います。女子は、甘いものでしめたいのですよ(笑。
今日、着ていった服は、エアークローゼットで借りた、オレンジっぽいニットとむらさき?に灰色の線が入ったフレアスカートでした。ちょっと長め丈が、今の流行です。
私は身長149センチと小さいので、ちょうどいい感じになる長め丈をゲットすることができませんでした。エアクローゼットでサイズ指定して、身長まで入力したらぴっ
たりのものが来たので大満足です。(中略)
この間の私のメールを見て、早速登録してくれた友達がいましたね。もし、お年玉が運良くもらえたなら、今日もらった宝くじが当たったなら、ファッションレンタルを
1ヵ月してみるのもいいかもですよ。
個人情報があるので、個人名出してはいけないんでしょうが、電車の中のおしゃべりから始まり、皆さんとおしゃべりできたことはとても楽しかったです。お出かけするのって、やっぱり楽しいですね。
それにしても、JRPS群馬のかたはどうやら美人さんがとても多いようです。群馬県人には、美人さんが多いのか?!群馬の暴風で鍛えられた美人さんなんでしょうね。
山口市には、この山から、見渡せる一帯は美人は絶対生まれない、と言うようなのろいを残してなくなったお姫様がいるので、山口市には美人は生まれないことになっています。

何年ぶりかの対面で食事をするイベントでした。いっぱい笑って、いっぱいおしゃべりして、とても元気をもらえました。
(中略)
皆様、楽しい年末年始をお過ごし下さい、役員の皆様、今年も1年楽しいイベントをありがとうございました。また、来年もよろしくお願いしますね。
(記:S.Fさん)

★みなさん、こんばんは。Kです。
今日のランチ忘年会にご参加の皆さま、大変お世話になり、ありがとうございました
。たくさんの方のご参加で、お話しできなかった方も多かったかもしれませんが、雰囲気もとてもよかったです。
Iサンタのサプライズにワクワクしたり、役員の方からの楽しい企画があったり、と
ても楽しい時間を過ごすことができました。ありがとうございました。
久々にお話しできたザビさん、iPhone教室やオンラインでお馴染みな方々、みなさんお元気なご様子でとても嬉しかったです。
Tちゃんと、美女?3人で撮った写真もとてもいい記念となりました(笑)Sちゃんの影響で、エアークローゼットを頼んだのはわたしです。今日、帰ってきたら届いていました。のらりくらり&テキトーな性格が災いして、よくわかってないままの到着。でも、手持ちの服ともよく似てて、好みはしっかり伝わってるようで驚きました。
さて、これを着てどこへ出かけようか。今週末は、今年度中に発売される「あしらせ」の最終チェックに便乗で、都内に行ってきます。
駅構内の点字ブロックに表示したQRコードを、専用アプリで起動したスマートフォンのカメラで読み取る事で、現在地から目的地までの正確な移動ルートを導き出し、音
声で目的地までナビゲーションするシステムの「SHIKAI」も、外苑前駅で試してくる予定です。
おしゃれをして行ってきます。(後略)
(記:M.Kさん)


5)その他の行事
・「世界網膜の日 in 山陰」が開催されました
開催主管協会・山陰網膜色素変性症協会

開催日:9月23日(金/祝)~24日(土)
島根県松江市において「世界網膜の日in山陰」を、「出雲の国の神々に守られて 治療
法確立の縁結び」をテーマとし、開催されました。
参加人数:23日の前夜祭の懇親会には、北は北海道、南は沖縄から35名の参加、24日
の会場には約80名の参加、YouTubeには約500名の方が参加したそうです。群馬からの
参加者は不明。

第26回JRPS研究助成金授与式で受賞された先生とテーマ
・慶應義塾大学医学部眼科学教室 訪問講師の富田洋平先生
受賞テーマ「網膜色素変性による黄斑浮腫の病態解明と治療薬の開発」
・近畿大学医学部眼科准教授國吉一樹先生
受賞テーマ「レーベル先天黒内障および若年発症網膜ジストロフィの遺伝的・臨床的研究」
【ライオンズ賞】
・岡山大学学術研究院医歯薬学域助教 小島慧一先生
受賞テーマ「光異性化酵素の分子特性に着目した網膜色素変性症の発生メカニズム」

・記念講演
松江市立松江歴史館 名誉館長 藤岡大拙先生
講演テーマ「出雲風土記から見える古代の神国出雲」

来年の「世界網膜の日」は、神奈川県で開催予定
9月24日に、第27回JRPS研究助成金授与式、および研究発表を
開催します。
開催テーマは、「だれ一人取り残さない、切れ目の無い支援の輪」
※詳細はJRPS協会誌「あぁるぴぃ」でお知らせがありますが、MLの皆様にも判明次第MLにてお知らせいたします。


・第5回まゆだまネットフェアにブースを出展しました
開催日:11月23日(木、祝日)
開催場所:群馬県社会福祉総合センター(新前橋町)
参加役員:5名(付き添い含む)

3年ぶりに、本年8月に開催を予定されていました本行事が、新型コロナウイルス感染の第7波の影響によって延期され、今回収まった時期を見計らって実施されました。
この日は朝から冷たい雨の降るとても寒い日でもあり、いつもと比較すると参加者はぽつりぽつりと訪れるような、ちょっと寂しい感じのイベントでした。それでも私
たちの病気について興味のある事業者様、ご家族や該当するご病気をお持ちの方等訪問していただき、協会の活動などを紹介できました。またJRPS群馬の会員さんも
幾人もお顔を出して、励ましのお声をかけていただきました。
県内には推定で500人余の患者さんがおられると思われますが、本会で把握できている患者さんは3分の1余りであり、このような機会を通じて、もっともっと協会の
存在や活動内容ををアピールし、「あなたは一人ではない」という事を知ってもらいたいと思っています。
会員の皆様からもぜひ本協会の活動について、同じ病気をお持ちの方やご家族などの関係者にお話をしていただければ幸いに思います。(記:市橋 映二)


3.投稿コーナー

1)ばあたんの遊び場 吉澤 裕子(前橋市)

ばあたんの遊び場は 家の前の3坪ほどの庭です。南側は行き止まりの道に面しています。
庭の周りをぐるりと8メートルほどの長さの「ベニカナメ」の生垣が囲んでいます。
ばあたんの遊び場の道具は、移植ごて 剪定ばさみ ジョーロで、毎日そこで遊んでいます。
11月は 冬の準備でいそがしくしていました。
「ハナカイドー」、「スオウ」、「モッコウバラ」、「エゴノキ」、「ノウゼンカズラ」、名前の知らない大きなとげがある柑橘系の木々たちの枝などの整理をしました

春先に咲き出す球根類の「チューリップ」、「アイリス」、「スカシユリ」の植え込み。寂しくなったプランターの「ニチニチソウ」、「マリーゴールド」のタネ取り
もしました。
冬を待ちかねて咲きはじめた「ニホンスイセン」、「ビオラ」、「シクラネン」、「クリスマスカクタス」など、花がら摘みをしています。
そうそう、冬の花「皇帝ダリヤ」が、今年は10本も冬の青空の下に3メートル上で咲いていました。すっかり咲き終えた花の処分に、ノゴギリを持ち出して、ゴミと
なった花たちに悪戦苦闘しています
これから「ハボタン」、「パンジー」、「ノースポール」などを仲間に入れて、お正月を迎えましょうか。

2)特別寄稿
群馬ライトスクールが考える中途視覚障害者とそのご家族のカウンセリングについて
元県立盲学校教員 小針先生(ライトスクール代表理事)

「情報の9割は視覚から」と言われている現代社会において、視覚を失うことは計り知れない喪失感や無力感を私たち人間に及ぼします。視覚を失う年齢によっては、
重層的なトラウマ(PTSD)を当事者に負わせることすらあるのです。ご本人はもちろん、ご家族の困惑も並々ならぬものがあります。
それでいて、そうした方々をケアするシステムの構築も、非常に困難であると言わざるを得ません。このことについての、研究者や専門家が皆無に等しく、臨床事例が
見当たらないからです。喪失感から回復する(障害受容の)段階論は有効ですが、1つの段階(壁)を乗り越えたように思えても、その段階は「行きつ、戻りつ」ですし
、何より障害発生以前のご本人の気質や感受性によって、受ける喪失感も困難さも個人差があります。
当法人では、これらのことを踏まえ、教育現場で培ったスキルと、失明という過酷な経験による喪失感から立ち直り、かつ専門性を身に着けたのピアカウンセリングを組み合わせて、中途視覚障害者とそのご家族のカウンセリングに着手したいと考え
ています。

参考資料
以下は、先生が代表理事として設立した群馬ライトスクールのリーフレットの内容を掲載いたします。

一般社団法人群馬ライトスクールとは
盲学校、その他の教育・研究・行政機関、及び種々の産業分野と連携する中で、視覚に障害のある方々の潜在能力を生かし、次の社会を見据えた共生社会モデルの創造、
及び地域社会の活性化に寄与することを目的として、2019年に設立した非営利法人です。

活動の5つの柱
(1) 就労支援と社会貢献
東洋医学を目指す視覚に障害のある方々の就労支援を行ないます。そのために鍼灸あん摩治療院「耀学舎(ようがくしゃ)」を開設し就労の支援を行うと共に、「昭和町
伝統医療研究会」を創設して研究・研修活動を行っています。視覚障害者の「気感・皮膚感覚は、健常者よりも優位に発達する可能性がある」という発想に基づき、視覚
情報に頼らないそれらの感覚を駆使し、身体全体の気の流れを読み、気のバランスを整える治療を目指します。
また、鍼灸あん摩以外の職域においても、視覚に障害があっても彼らの「強みを生かせる仕事」という観点から就労の可能性を模索していきます。

(2)生活支援
視覚に障害のある方々の日常の生活を支援し、彼らの行動範囲が広がり生活の質が向上するようにします。そのために同行援護事業所「耀学舎」を開設し、視覚に障害の
ある方々のガイドヘルプを行っています。
また、群馬県視覚障害者福祉協会のもとで、白杖歩行支援に協力してます。
今後はカウンセリングや、様々な相談に対応できる体制を整えます。

(3)啓発活動
視覚障害に関する理解を深めるため、メディア等を通じて啓発活動を行っています。
その際、視覚以外の感覚の大切さについて理解を得られるような方向性を考えています。

(4)文化的な活動の支援
視覚障害は、他の障害種に比べ外出の機会が少なくなる傾向があります。そこで群馬ライトスクールでは、公共施設を利用した「ゆたかな休日プログラム」と名付けた活動を行っています。活動内容は「フロアバレーボール」と「音楽活動」です。また、耀学舎2階を会場にして、各種の教養セミナーを実施しています。
さらに2022年には高崎市箕郷町に、視覚に障害のある方々が、豊かな自然や農業に親しむことのできる農園作りに着手しました。

(5)教材開発
視覚に障害のある児童・生徒の教材不足は全日本的な問題です。例えば地理を学ぶときに、どうしても触察地図(視覚障害者の学習のために作られる立体的な地図)が必
要ですが、当然のことながら市販のものはありません。群馬ライトスクールでは、これまで蓄積してきたノウハウと人脈を生かし、触察教材の開発に取り組みたいと考えています。

カウンセリングルーム開設のご案内
2022年11月より、群馬ライトスクール耀学舎2階に下記の内容でカウンセリングルームを開設することになりましたのでご案内いたします。
対象者:視覚に障害をお持ちの方、そのご家族など
カウンセラー:日本能力開発推進協会認定メンタルヘルスカウンセラー、日本視覚障害者コーチ協会認定コーチの有資格者

カウンセリング時間:60分を目安とする(最大90分)
料金:1,000円
連絡先:下記電話番号、または代表理事(小針)の携帯(090-5345-5768)

群馬ライトスクールの所在地・連絡先
所在地:群馬県前橋市昭和町1丁目15の11
連絡先:027-212-7572
以上がリーフレットの内容です。


3)名無しのひょっとこ川柳
●お題:妻の介助
・妻の肩 頼って触れたら 他人(ひと)の妻
いつものように妻の肩に頼って通路を歩こうと、自分の前にいる人の肩に触ったら、
あれ肩の高さが違う?と感じたとたん、妻に違う人よと言われて、平謝りをした。
妻より若い人だったので、知らんふりをして、そのままついていきたかったなあ。

・トラウマで 恐る恐るの 妻の腕
妻の介助を受けてホテルを歩いていた時、よそ見をした妻は
うっかり私の前に大きな柱があることに気づかず、私は柱に
正面からぶつかった。メガネは吹っ飛ぶはおでこ
にたんこぶを作るは、それ以来妻との信頼関係は半減してしまったものの、それでも頼らなくてはならないこの怖さ。

●お題:白杖
・振る杖に 止まらぬ車 横断道
優しいはずの日本人、車に乗ると何故か変貌するのでしょうか?横断歩道でいくら待っても止まってくれることは少ないです。アメリカでは横断歩道でなくても止まって
渡してくれたのに。

・あっやばい 命あずける 杖の先
時には他人の足や何か固い物をたたく事があるけれど、この細い杖一本、頼りになると、感謝をして大事に使おうと思っている日々です。

●お題:ランドマーク
・あの音や このいい匂い 街見える
すっかり見えなくなった街にでると、あの音この音、街角のパン屋さん、おいしそうな臭いを漂わす揚げ物やさんなどなどで、町の姿が見えてきます。私たちにとって聴覚や嗅覚はほんとうに大切な感覚になっていますね。雨の日や風の強い日は、頼りになるランドマークが減ってちょっと困ってしまいますが。


4.JRPS群馬事務局からのお知らせとお願い
(1)来年実施を希望する行事をお知らせください!!
次年度の行事についてご希望があれば、お近くの役員ないしはJRPS群馬事務局までお知らせください。
例えば、こんな先生の医療講演会を開いてほしい、どこそこへ旅行がしたい、こんな交流会をしてほしいなどなど、希望があれば教えてください。お待ちしています。

(2)JRPS群馬の活動にご協力を頂ける役員さんやサポーターを募集中
役員さんには協会の活動を企画、行事の運営など、できる時にできる範囲でご協力を頂ける方にお願いをします。
・役員の主な仕事
役員会による活動の企画・運営(全員)ホームページ管理、MLやオンライン行事の管理(IT担当)、JRPS群馬通信の編集(編集局)などになります。
また、サポーターの方には、例えばイベントでの支援(会場準備、受付補助、会場案内)、編集局の補助(原稿の校正作業の分担、議案書郵送作業など)があります。

・役員の年間の活動頻度
年間5回程度の役員会(オンライン開催が中心)とイベントには参加できる役員さんに参加をしていただいております。
また、できるだけ分担をして負担のないよう努めていますので、ご理解とご協力をお願いいたします。お問い合わせは、下記事務局か役員へお願いします。


5.編集後記
今年もあわただしい中で、あっという間に一年が過ぎようとしています。皆様にとってどんな一年でしたでしょうか。
振り返ってみますと、いつ止むとも知れない新型コロナウイルスの感染が、大きな波、小さな波で繰り返し私たちの生活を、おびやかしています。また、今年を表す漢
字の戦争の「戦」が示すように、ウイルスに対する戦いだけでなく、2月に勃発した理不尽なウクライナ戦争が世界に様々な不安と混沌をひろげています。
海外、国内ともに大きな事件が続いていますが、この年末に来て、同じ「戦」でも
明るい話題もありました。それは、カタールで開催されたワールドカップサッカーです。世界を驚かせた日本代表選手の活躍です。にわかサッカーファンにとっても勇気と感動をもらったのではないでしょうか。
加えて、日本人サポーターの素晴らしいマナーについても世界中の話題になりましたね。「おもてなし」の言葉とともに、「当たり前」が新たに加わった日本語として有名な言葉になったと報道されていました。
そんな明るい話題の中で、個人的には私たち患者もサッカー代表を熱烈に応援するサポーターのように、私たちの病気の治療法を日夜研究し続ける研究者やQOLを高める製品開発をする技術者、支援者(プレイヤーを熱烈に応援するサポーターにならなくてはと思いました。
戦いの後に語った代表選手や監督の言葉には必ず「サポーターの応援が力強く背中を押してくれた」とコメントしていました。この編集後記を書いている途中で、そんなことを考えながら、まだ熱戦が続いているワールドカップサッカーを視聴していました。
今年の最後の群馬通信では、役員の吉澤裕子さんから、ご自宅で大切に育てているカラフルな花たちの様子や嬉々として作業をしている姿が目に浮かぶ投稿を頂きまし
た。そして特別寄稿として、群馬ライトスクールの代表理事の小針先生から、原稿を寄せていただきました。視覚障害を持つ私たちに何をすればよいのかと、真正面から
取り組んでいただいている事業です。先日、本会の会員でライトスクールのカウンセラーとして活動を始めようとしている小暮愛子さんと、拙宅に訪問していただき団体
のご説明を伺って、本会としても協力できる事があれば協力をさせていただこうと考えています。
最後に今年の皆様からの協会活動に対する温かいご支援とご協力に暑く御礼を申し上げるとともに、来年も「明るくて元気な協会活動」を目指して役員一同協力し合っ
ていきますので、引き続き皆様のご支援をお願い申し上げます。
来年が皆様にとって良き年でありますよう祈念申し上げます。

発行日:2022年12月 28日
JRPS群馬通信編集局(市橋、秋谷、飯塚)
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群馬県網膜色素変性症協会(JRPS群馬)
JRPS群馬事務局 市橋 映二
〒378‐0031
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電話:0278‐22‐2408(携帯:080‐5535‐5834)
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