あぁるぴぃ広島 創刊号


■ごあいさつ■

 日本網膜色素変性症協会  広島支部長佐藤行伸

風薫るさわやかな5月になりましたが、皆様いかがお過ごしで しょうか。
さわやか とはいえ、紫外線がきつく私たちにとっては過ごし にくい 時候ではありますが・・
去る2月4日、日本網膜色素変性症協会(略称、JRPS)広島支部 設立総会が開 催され、はれて支部が広島県に誕生しました。99年2月の「一日医療 相談会」を皮 切りに、連絡会、ついで支部設立準備会と、ゆっくりとでは ありましたが、福祉制度 ・白杖・パソコンの勉強会などの取組と交流を続ける中で やっとできたことです。辛 抱強く見守りご支援くださった皆さんに心より感謝申しあげます。 支部設立はなった ものの、まだまだヨチヨチ歩きの状況です。引き続き、 力強いご支援とご鞭麓をいた だきますようお願い申しあげます。
さて設立総会の場で、「支部ができると会員以外の人は どうなるのか?」「県外 の人は、どういう扱いになるのか?」など支部の在り方について、 いろいろのご意 見や要望、質問をいただきました。当日は、時間の制約もあり、 十分な説明や討議 ができませんでした。ここで改めて本支部の理念を明らかにし、 ご理解をいただき たいと思います。会場でのご意見は、支部ができると支部員は JRPSの会員に限 定され、他の人を排除してしまうのではないかという趣旨と 受け止めています。私 たちは、会員以外の人や県外の会員を排除するつもりは ありません。支部設立の 目的は、本部が活動の柱にしているとおり、患者と家族、 医療関係者、支援者が一 体となって、治療法の確立、生活の質の向上を図ることに あります。会員以外の方 とも、県外の方とも、これまで以上の緊密な関係を保ち続け なければ私たちの目標 は達成できません。ただ、私たちは、JRPSの広島支部を 作ったのですから、支部 員はすなわち広島県内の会員というのが建前だと言うことは、 ご理解いただきたい と思います。また、できればJRPSに入会いただき、ともに会の 活動を支えていただき たいと思うのです。
現在の県内の会員数は70人です。県立病院の 長谷部浩之 先生や呉市の木村眼科内科病院の木村院長先生など4名の眼科医が 会員になっ てくださっています、心強いかぎりです。年内には、県内の 会員数が100人を突破 するかもしれません。今、私は広島支部に対する患者の皆さんの 期待をひしひしと 感じています。県内に特定疾患の認定を受けた方が250余名 いらっしゃいます。
認定を受けていない方も相当数おられるでしょう。 今年度の活動予定は別紙のとおりです。皆さんの参加を お待ちしています。
県 外・非会員の方の参加も歓迎します。今まで、点や線の活動しか できませんでした が、組織ができたことにより面の活動ができるようになりました。 網膜疾患の患者 同士、会員・非会員をとわず、医療関係者、支援の方々との 交流を深め、今後ますますの発展を目指す所存です。


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