あぁるぴぃ広島 14号


■情報コーナー■

2 『くるみの会』(福山市)の紹介

 障害を越えた交流『くるみの会』
 『くるみの会』は、"障害をもちながら生活をしている人たちが、家に閉じこもら なくて済むように、誰でも気軽に集まって過ごせ、交流出来る場が持ちたい"という 共通の思いから発足しました。
障害名は違っても、障害を持った人にしか分かりあえ ない悩みや苦しみを、笑いと楽しみに変えるように、親睦と交流を深める中で、情報 交換や支援費の勉強等も取り入れながら、少しでも障害を持った私達の生活が向上し ていくことを目的としています。
「できるだけ自分たちのことは自分たちで助け合い ながらやって行こう」という思いで頑張っています。毎週金曜日13時〜15時まで 市民参画センター(福山市本町)2階の交流サロンで定例会を行っています。
まず、 自己紹介と今週の出来事から始まり、1名の希望者が体験談と今の思いなどを話し、 その後で質疑応答に入ります。この会の特色でもあるそれぞれの抱えている障害が違 う中、お互いに相手の立場や思いなどを知る良い機会になっています。休憩の後は、  座談会形式で情報の交換と交流の場として、ざっくばらんに「こんな良い話がある よ」「こんな情報もあるよ」とかピアカウンセラーについての勉強、福祉関係の ニュースなど内容はさまざまですが、いつも話が膨らみ、話題や会話が弾みすぎて、 予定の時間では足りないくらいです。  定例会だけではなく、ボランティアグループの協力により、5月は、おはぎ作りと お抹茶の盆手前、6月は、会員の誕生日会を兼ねての、手巻き寿司と肉じゃがをつく り、8月はそうめんとケーキをみんなでおしゃべりしながらの会食は最高に楽しく好 評でした。
 『くるみの会』として発足して、日も浅いのですが、みんなで助け合い、どこまで 最小限のボランティアの方の介助でできるかか挑戦の意味もあり、野外活動として、 5月は小型バス二台で簡保の郷・庄原に日帰りの温泉旅行に出かけました。7月は バーベキューをしました。そしてご招待で温浴サウナの体験や、ヨット試乗体験会も させてもらいました。今までは、ボランティアの方に介助してもらう事もありました が、工夫すれば車椅子を利用してる人でも視覚障害者の人の介助ができ、視覚障害者 の人でも車イス利用者の人の介助ができました。お互いの障害を理解し、「できるだ け自分達でしよう」という思いが少しずつ達成できている気がしました。皆にとって は貴重な一日となりました。『くるみの会』に来ているときは、"ほっと"できる。そ う一人ひとりが思えるような場を目指し、お互いの障害が理解できる仲間づくりを 『あせらず・たゆまず・ゆっくり』進めていきたいとみんな思っています。 障害を 持った私たちだからこそわかりあえることや経験や、体験したりしたことがもし今、 社会に飛び出せないでいる人たちに何かの形で役にたてることがあれば嬉しく思いま す。
「いつでも気軽にご参加ください。一緒に楽しみながら社会参加して行きましょう」

 くるみの会   代表  岩崎 周市
         連絡先 0847-51-5407



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