　

あぁるぴぃ広島　１４号

■情報コーナー ■

1　「拡大読書器をご存知ですか？」その３
　　『私が選ぶベストスリー』２／２
　　　　　　　　　　　　　　京都府　森田茂樹

　ここで再度確認させていただきますが本日は、いつもそうですが私くし森田の独断と偏見たっぷりの「私が選ぶベストスリー」の最後の一機種のイージーアイポケットです。
一体この機種のどこが「最高点」（前回表現）なのか。
　「拡大読書器」はその名のように「読書器」として考えられ改良され発展してきました。
　しかし前号で取り上げた２機種をみていると「読書器」としての発展はもうその極みに達しつつあるのではないか、と私は思っています。
かっては「読書器」つまり「読む」ことだけを考えたものだったと思いますが今は「読み・書き器」として発展の極みに達しつつあると思います。
　私は常々「拡大読書器はもう発展の極みに達しつつある。もう読み書きは出来て当たり前で機能的に満足に読み書きの出来ない機械は論外、落第だ、だから拡大読書器は今後、“読書”を取り「拡大器」として発展させてゆくべきだ。私達視覚に障害をもつものは拡大したいものは文字だけではない。様々なものが拡大できれば随分助かり生活の幅を広げることが出来る、と」。
　そして現時点で「拡大器」と呼ぶことが出来る殆ど唯一の機種がイージーアイポケットだと私は思っています。
その形状は丁度電気スタンドのように細いアームの先に、ライトの代わりにカメラが下向きについています。
勿論その下に可動（X-Y）テーブルが装備されています。このカメラはワンタッチで取り外すことが出来、手で持って目的の物に向けてそれをテレビ画面に拡大して、必要なら白黒反転させて見ることが可能です。例えば冷蔵庫の内壁に書いてある注意書きを読んだり、又レンズを回してはずすと電動ズーム、オートフォーカスの「望遠鏡」として例えばいま部屋のエアコンの表示を近づくことなしにその場でテレビ画面に拡大して映すことなどが出来ます。カメラをはずさずにクルりと回転させて自分に向けると、そのままでは左右は逆になりますがドアップの鏡として使えます。「アイラインが引ける」「眉毛を抜いて整えられる」とおっしゃるご婦人もいらっしゃいます。
　尚、左右逆転はシャープの液晶テレビの多分一部の機種で解決出来ます。バードウォッチングや高い木の枝に咲く花を近づかずに見ることも出来ます。私は最近インターネットショッピングの申し込みやＩＰ電話の設定変更時にそれらの入力に音声だけでは限界を感じ又現実に困難なので頻繁にイージーアイポケットのカメラをはずし、手で持ってノートパソコンの画面を拡大読書器の画面に映して入力し、またアームに戻しては説明資料を読みまた、はずして必要な部分を拡大してノートパソコンの入力をして解決出来ています。この機種でなかったらこの作業はギブアップしていたと思います。しかし今回は省略しますが同時に欠点も確実にしっかりあります。
　皆さんも拡大読書器の機種選びはくれぐれも慎重におこなってください。貴方のいまある眼の能力を眼に負担をかけることなく最大限に生かすことを可能にする機種を、貴方の持っているニーズを最大限に満たすことの出来る機種を選んで下さい。先ずきちんと選ぶこと、そして次にきちんと使うことです。多分私は最もいまある自分の眼の能力を無理なく最大限に活用し、楽しめている一人だと自惚れています。次回はその「そして次にきちんと使うこと」をお話させていただきます。

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