あぁるぴぃ広島 18号


■会員の声■

1 万博での歩行実証実験(再び名古屋へ 第三章)

 福山のIです。
 さて7月28日は早めの起床です。朝食後7時20分ホテルを出ます。地下鉄栄駅から本郷駅で下車です。ここが今日の集合場所です。スタッフが待ち受けておられました。参加者の確認をし、乗り合いナインタクシーで万博会場西口に着きます。前もって買っていた入場券を出しチェックを受け、そしてスタッフの手引きで今日の本番・実証実験控室に着きます。今日の参加者は視覚障害者5組5名です。スタッフ3名がつきます。必要書類を提出後、質問に答え 今日の実証実験の説明です。付き添いの方も自由行動は出来ません。説明後、長久手会場日本広場一帯と西エントランスで歩行実証実験をさせていただきました。
 前回までは点字ブロックにチップを埋められての歩行でしたが、この度は点字ブロックなしで、メガネに赤外線受信機を付け携帯電話を首にぶら下げイヤホンを付け、赤外線により音声の聞こえる方向に進む、携帯のスイッチを押すことでマイクより案内される方向に進む、イヤホンからの音声のはっきり聞こえる方向に進む… 音声で3メートル前を右折とか…の実験を午前中、数回行い、その後アンケートに答えます。
 昼は1時間の休憩で用意された弁当を食べます。
 名古屋の夏は暑いと聞いていましたが、正に午後からはかなり暑くなってきました。1時から実験です。××会場はこちらです…の音声が聞こえます。音声が聞こえなくなると頭を左右上下に振り信号を探します。音声が聞こえる方向に進みます。3メートル先を右折です…分岐点で右折します。分岐点を過ぎると音声が聞こえなくなります。音声による案内だけを頼りに歩きます。前方の障害物は杖で確認します。前方を人が横切り信号が遮断されると聞こえなくなります。午後は2回の実験です。120メートル歩き直進・右折・左折しながら目的地に到着です。目的地は知らされていません。成功ですとスタッフから声が掛ります。電波には指向性があります。角度が違うと音声が聞こえなくなります。雑音が入っていると方向が狂い始めています。ハッキリと聞こえる方向に修正です。思ったより簡単に歩く事が出来ました。実験後は控室に帰りアンケートです。
 この実験は最終日になる程、完成度が増してくると思います。予定より30分早く2時半終了です。


2 世界網膜の日(岡山市)に参加した方から

 皆様こんにちは。広島県府中市のTです。
 9月23日に行われた医療講演会に私も参加しました。10時に福山駅の改札口の前で福山から行かれる人たちと合流しました。総数8名のミニ団体です。改札の所でOさんが駅員さんに誘導を頼んでくださいました。なんと驚いた事に座席まで確保していてくださいました。岡山駅に着いても駅員さんが待っていてくださり、西口まで案内してもらい、スムーズに出れました。改札を出た所でKさんが待っていてくださり、お会いできて嬉しかったです。
 講演が始まるまでに時間がありましたので福祉式典をゆっくりと見て回りました。技術が進んで操作が簡単になり便利なものが増えていくのが良く判りました。
 午後1時からの高橋先生のお話は素晴らしさと驚きでした。私は病名について詳しく知ることが出来ました。視細胞の中に外側からカんたいとスイタイとがありカンタイは暗い所を見る役目で、スイタイは明るい所を見る役目だそうです。そしてカンタイの方からゆっくりと生まれたときから進行しているのです。進行の度合いが人によって違うから発病の時季が違います。次に失明はほとんどの人は見えないのではなくて、見えにくくなるのだそうです。見えにくい社会でどのように生きるかが大事なのです。残念ながら私は10年前から光さえ判らない失明者となりましたが透析もしていましたので進行が早かったのかもしれません。この病気で全盲になるのは5%と聞いています。次に遺伝について話されました。優性遺伝と劣性遺伝と言葉は知っていても理解は出来ていませんでした。この話は眼からウロコが落ちる思いがしました。先生はこれらの事を知った上で、網膜再生治療について聞いていただきたいのだそうです。科学的には5年後に出来ると思いますが倫理や法律に許されるのが何年かかるかが判らないそうです。。講演後の質疑応答も私たちのためになる話ばかりで本当・u桙ノ良かったです。まだ高橋先生の話を聞かれて無い方は機会がありましたら、聞いてみてください。素晴らしいお話で感動しました。
 次に小坂さんの司会で岡山大学の松尾先生とのシンポジュウムがありました。網膜再生と人口網膜と治療方法は違っていても基本と成る事は同じ思いでされている事が心にしみました。お二人の先生に頑張ってくださいとエールをお送りします。  この度は初めての人を誘いましたが彼女も良い話を聞かせてもらってよかったと喜んでいました。岡山の役員の皆さん、ボランティアの皆さん、お世話になり有難う御座いました。



戻る     次へ