あぁるぴぃ広島 44号


■会員の声


(1)緑のカーテン

広島市のMです。
今年も緑のカーテンを作っています。昨年は種から育てたこともあ り、なかなか緑いっぱいになりませんでした。
今年はゴーャの苗がやすく売られてい たので、これを買って、ベランダで育てています。
今年ははやばやと、だいぶ緑におおわれてきたようです。実のほうも、たくさんぶ らさがっているそうです。
洗濯物を干していると、あちこちでゴーャが頭にぶつかり ます。邪魔なような嬉しいような気分です。
ちびのわたくしも、いっそう身をちじめ て動きます。
来年はもう少しネットを高くはるように、工夫したいと思っています。
明日は今年初めてのゴーャチャンプルの予定です。
緑のさわやかさをあじわい、節電ができて、そのうえ食べる楽しみまで味わえると は、幸せ幸せ

(2)68歳の挑戦
 みなさんこんにちは広島県福山市沼隈町のウエンズデー(盲導犬)とKです。
20 12年5月20日に北陸の富山県でおこなわれた 富山清流マラソン 42、195キロ メートルに68歳と3か月で挑戦してきました  19日の午前10時過ぎの新幹線に福山駅から乗ったのですが、午前9時代と10 時代は新幹線の特急券の割引のきく電車は少なくて、 指定席が取れず 鹿児島から 来たさくらのグリーン車に乗ることになりました。
 これなら初めからのぞみに乗れば本数も多くてそちらの方が安く乗れたのにと思い ました。
この新幹線さくらは、 鹿児島の桜島の噴火を何回も見ているのだろうなと  島国日本の風景を乗せて走り、乗車してくるたび、人をなぐさめてくれるのだと思 いながら、途中で、おしぼりのサービスがあったので、「ビールが出てくるのかな。
」と待っていると車内販売のワゴンが来てビールは自前(じまえ)でどうぞと言って 売ってくれました。
新大阪で東海道線のホームで、富山行きのサンダーバード(富山 行の特急の愛称)を待っているとお母さんと5歳ぐらいの子供を連れたお母さんが日 食を見に白浜に行くのだといって色々話してくれました。
和歌山に行く電車の方が早 く来て、その子が おじいちゃん気をつけてねと言ってくれました。
ぼくも気をつけ てね 日食がきれいに見えるとよいねと言うと お母さんがありがとうと言って電車 に乗り込んで行きました。
同じぐらいの孫がいますので、声をかけてくれたのがうれ しかったです。
 そうそう 私の彼女(ウエンズデー)はこの度は家で留守番です。
しばらくしてサンダーバードに乗り込みます。京都を過ぎると敦賀までは1時間ぐらい走り続けます。
 以前家内とウエンズデーと来た時はこの辺りは麦が熟れるて凄くきれいだったそう です。
麦の(うれる)熟れるころを麦秋(ばくしゅう)といいますね。
やがて敦賀も 過ぎて サンダーバード は、北へ北へと走り続けます。
 サンダーバードは日本海側を北へ北へと走り続けます。
福井も過ぎて 金沢が近く なると 日本3名園の 兼六園が思い 出されます。
以前富山からの帰りに寄ったの ですが、 一度雪の兼六園をたづねたいと思っています。
あわず温泉にもつかりたい です。
 見えない目で色々と想像しながらビールを飲んでいると いつの間にか空き缶が3 本になっています。
新大阪から3時間半ぐらいで富山駅に着きました。
午後3時過ぎ です。
ホームに駅員さんがすでに迎えに来て待ってくださいました。
電車から降りる と「駅員です。ようこそ富山へ。」と歓迎してくださいます。ありがたいことです。
健常者では、こんな出迎えはないのでしょうね。
 それから手引きをしていただきながら天候などを訪ねると今日は、天気が良くて北アルプスの立山や剣岳がよく見えているそうです。
若いころ立山や剣岳に登った時が、懐かしく思いだされます。
垂直に鉄の梯子をのぼり蟹の横這いを歩いた時、背負っているリュックが岩に当って 歩きにくかったですが、頂上に立つことができました 。
 駅員さんに今日泊まるホテルの名前を言って方向を聞くと ちょっと待ってほかの 駅員さんに伝えて私をホテルのロビーまで連れて行ってくれました。
フロントで手続 きをしていると伴走者のyさんが「Kさん。」といって「私も今着いたばかり。」と近寄ってこられました。
 夕方6時ごろから地元のTさんと3人で ホタルイカや甘エビなど いただきながら 生ビール2杯 こんなに飲んで明日は大丈夫かと すこし不安になる。話は尽きないが明日のことを考えて9時ごろお開きにする。明日は天気がよさそうだ 必ず完走すると自分にいいきかしながら床につく。
 5月20日富山清流マラソンの当日です。
 このマラソンは4年ぶりかな 昨年の岡山県の加茂郷マラソンから1年1カ月がた っているのかな。
伴走者と午前6時半過ぎから朝食を済ませて7時半に富山駅の北側 を大会事務局の用意してくださったバスに乗って7時半にスタート地点に向かう。
ス タート地点に8時ごろ着いてゼッケンやチップを受け取るとすぐ傍で、フランケンさ んやMさんがワンちゃん(盲導犬)と共に待っテいてくださった。
お互いに4年ぶり の握手を交わす。
フランケンさんにゼッケン599ばんを胸に チップを左の靴につ けてもらって体をほぐすためにストレッチをゆっくり始める。
二日酔いなのかスター ト前の緊張感がまるでわいてこない。
フランケンさんとMさんは10時ごろ帰宅され るのでお礼を言ってわかれ、スタートラインの方に伴走者に連れて、いってもらう。
ありがたいことに 富山まで来て何人ものひとに出迎えてもらうことができた。
いつものようにカウントダウンが始まる。「スタート 5分前。」「3分前。」「1分前。」 「30秒。」「20秒。」「10、5、4、3、2、1。」「ドーン」午前9時いよいよ スタートです。
今日の参加者は985人だったかな。その内韓国から59人出場しているそうです。
スタートのピストルがとどろいて30秒でスタートラインを通過することができました。スローペースで、体をあたためながら走りだします。
 韓国の人がにぎやかに何やら話しながら走っているようですが、歩いているのか、 ゆっくり走っていてもどんどん追い越すような感じがします。
ランニングパンツに 半袖のtシャツで心地よい暖かさです。
いつものように伴走者に左側を走ってもらい ます。
ウエストバックにハンカチ エアーサロンパス。
 スポーツドリンク バナナ 、梅干しなどを入れて日よけの帽子をかぶって走ります。
途中のエイドによって軽く 飲み物をいただいてすぐに走りだす。
急にすこし前で、「Kさん。
」と呼ぶ声がする 。
その後すぐに名前を言われたのですが、 急には、わからなくてだれだったかなと 考えていると「以前、ここで 伴走したことがあります。
」「これは失礼。
」彼は今 日もだれかを伴走しているのか二人で前に足音を残して走って 行かれました。
まだ 話声が聞こえていたが、 いつの間にか取り残されたのか人の走る気配が、まったく  しなくなる。
立山や剣岳は見えているのだろうか。
4年前とは、 コースがだいぶ ん変わっているようです。
右の方からキジ(小鳥)のなくこえが聞こえてくる。
すこ し気温も上昇して、汗が額に浮かぶころ桜並木の中を通過する。
木陰の下は涼しくて 気持ちよくランラン気分で走れる。
 スタートからの5キロメートルを40分かかっている。
5キローメートルから10 キロメートルの5キロは45分かかった。
えいどなどに よりみちをしたせいかない よいよランナーは少なくなって伴走者にコースを間違っていないかと 尋ねたくなる くらいです。
みなさん 早いです。
10キロから15キロの5キロ 43分、20キ ロまでの5キロ 36分。
走っている時はあまり時間は気にならなくて12時のチャ イムが聞こえた時は あっ 昼かといった感じです。
風の盆で有名な八尾駅のすぐ傍 を走っているようです。
電車の音が右前方から聞こえてきます。
石川さゆりさんの  風の盆が聞こえてきそうです。
20キロメートルを過ぎると 中間点は、 まもなく です。
 ここからが 私にとっては戦いが始まります。
 エイドによって 小学生の低学年の女の子2人が「お水はどうですか。
」「種を取 った梅干しはどうですか。
」と大声を出して、 ランナーを呼び込んでいる彼女たち に誘われて梅干しとスイカなどいただいて 前を目指して走り出す。
彼女たちの声に 励まされて 足は軽く走りやすい。
25キロまでの5キロを43分で走ってきた。でも1キロを8分以上かかっている自分に「前 前 ゴーゴー。」と気持ちを高ぶらせ る。
トイレの洗面所で 顔を洗って頭や足などに水をかけて体を冷やして、 ウエス トバックから大粒の梅干しやふくらはぎのけいれんの予防薬の漢方薬 tさんにいた だいたO製薬の疲労回復薬を冷たい水と共に呑み込んですばやく コースに出て走りだす。
 伴走者のおかげで走りやすく気持ちよい。30キロまでの5キロを44分で走れた。30キロを超すとすこししんどくなったかな。
 でも気にするほどではなく ウエ ンズデーがルームランナーの傍で見守ってくれていたのを思うとまだまだ走れる。
これからは 楽しいことばかりイメージして走り通すのだと自分にいいきかす。
35キ ロまでの5キロを39分で通過  ここまで走ると残り7キロほど これからをどのように楽しみながら走るかが完走 への近道。
 ゆっくりあわてずに走ろうか。
歩いている人に追いついたり 走って いる人を追い越したりするようになった35キロの表示まで何とかたどり着いたあと は、 7キロ 7を3キロと2キロ1キロ二つに分割して走るそうすると気持ちがず いぶん楽になってくる。
1キロを8分ぐらいで走っているので、7キロを56分と考 えずに 3キロを24分 2キロを16分残り2キロを8分2回と考えて走ると自分 はつらくても頑張れます。
残り5キロになると表示が1キロごとにあるので相当に楽 になってきます。
たとえば好きな人を10人思い出すと1キロ進むことができるし  好きな食べ物 を10個イメージすると 又1キロ進めます。
このように好きなものを 思って走っ ているとゴールが向こうから出迎えてくれます。
40キロまでの5キロ41分  伴走者が残り5キロから1キロごとの表示を読んでくれて、いよいよ残り2キロ。
エイドによって トイレを済まして 気持ちよく走りだす。
残り1キロ。
前方の高い 所で地元のTさんが待っていてくれるそうです。
コースはすこしカーブして登り坂に なっているかな。
あと200メートル。
100メートル。
50、30、20、10、 5メートル。
ごーる!ありがとう。
伴走者と出迎えてくれたTさんに握手をする。
ラ スト2キロを20分で走破!42テン195キロ(フルマラソン)5時間53分55 秒(伴走者計測)で完走。!
午後3時少し前です。暖かい肉汁をいただきながら完 走の喜びにしたる。
順位 男子586位総合665位です。
 身支度をしてお世話になった方にお礼を言って用意された3時半のバスて、伴走者 に連れられて富山駅でビールを買って午後5時11分の特急サンダーバードを待ちま す。
> 待っている間にビールは空になってさらに500ミリを3本買ってくる。
> 伴 走者はホテルで汗を流して富山空港から8時ごろの便で羽田に向かわれます。
家につ くのは二人とも11時ごろですかね。
>  障害者の運動の参考になればと書きました。
>  最後まで読んでいただき ありがとうございます。
 これで68歳の挑戦を終わります。

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