あぁるぴぃ広島 51号


■巻頭言

続 網膜色素変性症とともに生きて
  会計 西村 秀夫(三原市)

 前回(支部会報 第45号)では不治とされている網膜色素変性症に対して治療の試みが始まっている旨の内容を書きました。現在も研究や患者さんたちの試み(漢方薬の服用またはサプリメントの使用)が行われています。
 私自身は現在、公立・私立を問わず、日本の各大学の医学部において若手の先生方が大変真摯(しんし)に取り組まれるようになってきたことに暁光(しょうこう)を仰ぐ思いです。それは今すぐに何らかの可能な治療の研究または視神経に栄養を与えることによって病気の進行を遅らせるという方法等、いろいろな切り口からの研究が日々行われるようになってきているという状況です。
 と申しましても、JRPSの会員で還暦を迎える年齢になられた方及びそれよりも高齢の方々の辿ってこられた人生の日々の生活・就職・仕事・結婚等の中で、他人には語り尽くせない多くの辛酸をなめることを余儀なくされる歳月を送ってこざるを得なかったことと思います。その中で、同じ思いを持つ者同士のつながりには心温まるものを自覚できました。
 ただ、年を重ねていく今日この頃では会の発足当時にはまだ漠然としていた問題が身近に迫ってきました。老親の介護及び自身の老後への身体的準備をどのように進めていくかという思いです。そのため、会のお世話を一部の人に過重にお願いしているという現状です。この会の将来のあり方について会員の皆様方で多く話し合っていく必要が急務であると思います。
 おわりに支部長及び役員並びにそのご家族に心よりお礼を申し上げたいと思います

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