会員の声

(広島MLより)






☆ JR福塩線での出来事

福山市  Iさん     

JRPS広島MLの皆さん こんにちは 福山市のIです。
いつもお世話になっております。
さて、昨日のJRで三次市に行ったときのことですが、最近はJRの方がとても親切です。
特に府中駅の方は親切です。
私は上戸手駅から乗車しますが、事前に福山に出かけたときに福山駅のみどりの窓口で切符を買って、乗換案内をお願いしています。
その乗換案内ですが、出発日と帰りの日時と乗車する電車の時刻表を印刷して渡します。
当然ですが、乗車する方の氏名と携帯電話番号とどういう格好をしているかなどを書いています。
また最後尾に乗車とか、最前列に乗車した方が良いかなどもお尋ねしています。

最寄りの駅から乗車と下車なのですが、家族の手引きで行きますので大丈夫ですと言っても、今回も府中駅の職員が来ておられました。
その方は以前に家まで送っていただいた方でした。
非番だと言うのに出てこられていました。
三次駅を出発するときも案内で、上戸手駅は家の方が迎えに来るから大丈夫ですと言っても来ておられました。
申し訳ないと思いました。
駅員の方に聞いたら、無事に乗車と下車を確認しないといけないのでと言われました。

福山駅から乗り換えて帰りの場合は、上戸手駅は無人駅なのでと言われますので家族が来ますので大丈夫と言ったら、駅員の方は来られません。
上戸手から乗車の際も手引きは不要ですと言っていたのですが、2回ほど神辺駅から駅員が来られました。
何れも車で来られていました。
申し訳ないなあと思いました。

そこで昨日の帰りのことですが、おかげさまで福塩線、上戸手駅に18時52分に到着しましたと言いたいのですが、上戸手駅の手前の鉄橋の上で緊急停車しました。
緊急停止しますので何かにおつかまりくださいとアナウンスが流れました。
確認作業のため数分の停車でしたが安全が確認されたので動き出しました。
上戸手駅には私のお手伝いで府中駅から来ておられました。
家内も来ていました。
電車が止まったのは駅から見えたようです。
電車が止まったと駅員が言われて、駅の緊急用電話で連絡をされていました。
なんでも踏切の警報機が鳴っているとか、遮断機が降りているときに通過すると警告が出るようです。
電車の中でも運転手と最後尾の車掌とが連絡を取っておられました。
なので警報機が鳴って少ししてから遮断機が下りますが、無理をして渡るのは迷惑がかかる時もあるようです。
センサーで教えてくれるようです。
最近は川に猪が住み着いているようなので、イノシシにも言っておかないといけませんね…!(笑)

☆ 三角点を目指して 【前編】

三次市のHさん

二つの一等三角点(吉和冠山、野貝原山)
五月晴れの朝、私たち6人は三次を出発した。
今回は一泊二日のため少し荷物が多く、レンタカーの荷台にはテント二つとシュラフやクーラーボックスなどを積み込み出発したのは8:20だった。
わたし以外はみなさん晴眼者、いつも一緒に山を楽しんでいるメンバーなので、どのあたりを走っているとか、珍しいものが目に留まれば話してくださる。
今回の目的地は吉和冠山。五月晴れの晴天の下、中国自動車道を一路西に向い吉和ICを降りて数kmほどで潮原温泉奥の登山口に到着した。
三次からここまで1時間半くらいだった。
登山口は自動車が5台ほど置ける広さで、右を流れる清流には朱色の橋がかかっている。
鉄筋で幅1mほどの橋だが新しくはない。
橋の朱色はすっかり色あせて景色に馴染んでいた。
トレッキングシューズの靴ひもを丁寧に締めた。
9:50 登山開始
ここ登山口は標高700m、目標の冠山は1339m。
標高差640mで標準登山時間は3時間とのこと。
登山口からしばらくは清流の脇を歩いていた。植林の森ではあるがほとんど日陰で涼しく歩くことができた。
一週間以上雨が降っていないのでぬかるんでいるところもほとんどなく、階段もないので歩きやすい。
ただ簀子のような橋が3ヶ所ほど架けてあるところでは少し緊張した。
私の現在の眼の状態は、両眼とも視力は0.03。
中心暗点といって視野の中心が欠けている。
だから文字を読んだり人の顔を班別することがむずかしい。
逆に周辺の視野があるということはまだ景色は把握しやすい。
簀子のような橋は、橋自体が消えてしまい、両側の川らしきところがそれなりに見えているので、空中を歩いて行くように思える。
前を人が歩いているのだから大丈夫とは思う物の、足がすくんでしまう。
川辺のいくつかの岩の間を通りぬけて川から左に離れると、新しく作られた木の階段が20段ほどあり、登りきると道路だった。
真新しいガードレールが取り付けられた工事中の道路で、もうすぐこのジャリの上にアスファルトをするような雰囲気だ。
5分ほど前に川辺を歩いていた時、ゼブラロープと工事中の看板があり、左に曲がるよう指示していたのは、この自動車のための道路を作るために、登山道を迂回したということなのだろう。
ジャリの道路を横断して登山道の続きに戻ると、少し勾配がきつくなってきた。
しばらくは杉林が続いていた。
その後、原生林になると足元は落ち葉でふかふかして歩きやすかった。
クルソン岩分岐で2回目の水分補給と甘いものを口にして5分ほど休憩をした。
分岐を右手にとって鞍部ひろばを過ぎると少し下りのところがあり、いよいよ最後の上り坂という感じだった。
途中からブナの根が張っているところもあったが、的確な声のサポートにより足をとられて滑ることはなかった。
最後の休憩をしている時に20歳代4人のグループが我々を追い越して行ったが、彼女たちが水分補給をしている間に我々が追い越したので、結局山頂にはほぼ同時に到達した。
若者たちは10:20に登山口を出たといっていたので、我々よりも30分遅く出発している。
山頂には、12:20に到着した。
所要時間は2時間30分だった。
ズッシリとした18cm角の一等三角点は、風通しのよい原生林の木漏れ日を受けながらひっそりと我々を待っていた。
私にとって15番目の一等三角点にそっと触れた。

2014年7月に星の居山で14番目の一等三角点に触ってから約3年が過ぎているのだから三角点に触るのは久しぶりだ。
三角点の上部には東西南北がわかるように十字が刻まれている。
恐らく北東方向に臥龍山があり、南東方向にあす向う野貝原山があるはずだが、かすんで見えないそうだ。
三角点のそばで昼食をして脇にある展望台に行ってみた。
この展望台は岩が垂直に数十メートルくらい切り立っているとの話で私は足がすくんだ。

下山開始13:00。
万が一の転倒対策としてけがを小さくするために、腰にひもをつけて後ろから引っ張っておこうかとの提案をもらったが、体力の状況から大丈夫と判断した。
ただ右手には白杖を持っているが、左手にも支えるための杖がほしいことを伝え、長めの枝を探してもらいながら下山を始めた。
すぐに丁度よい枝を見つけてもらった。
両手に支えを持っていると足が滑ることの不安が随分軽減する。
滑って転んだとしても尻を強打しにくいし、何よりも前傾姿勢が取れる。
下山では3回の水分補給をした。
登山口に戻ったのは15:00だった。所要時間2時間丁度。
万歩計は1万5千歩。
この日登山客に会ったのは山頂付近で会った若者4人だけだった。
自動車のタイヤ止めの石をはずして車は動き出した。
隊長の知人のお宅に寄り、ルバーブでジャムを作ることや世界一周の船旅の話を聞かせてもらい、コーヒーもご馳走になった。
そこから車で10分ほどで今夜泊まるもみの木森林公園に着いた。
フリーのサイトにテントを組み立て、一段落したのは18時ころだった。

私は空いたリヤカーの1台を本線からテントに入る分岐の所に移動しておいた。
これで暗くなっても炊事棟やトイレをしてから自分のテントに戻る時の目印をつくっておいたのだ。
炊事棟では夕食の準備が始まっていた。
今夜このエリアに泊まるのは我々だけなので炊事棟も遠慮なく使える。
それに声の大きさにも気を使うことはなかった。

夕食を済ませてからテントにもどり、あすの野貝原山のミーティングをした。
車で廿日市に南下し川末というところの登山口から三角点を目指す。
登山口は標高400m、三角点は719m。
距離は3km弱。登山口からは西に向かうことになる、とのこと。
5時に起床して7時に出発する。
私はシュラフを準備して21時ころ横になった。
結局朝までに二度ほど眼が覚めて、寝たような寝ていないような体のだるさを感じながらの起床だった。筋肉痛はなかった。
(次号 後編(59号)に続く)

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