あぁるぴぃ広島 Vol.6


■白杖談議■(JRPS広島MLから)



1 私は広島県安芸郡府中町に住んでいるYと申します。
 暦の上では立秋も過ぎて、今日は日差しがあったり、なかったりの天気でしたが、 蝉の鳴き声が賑やかで、暑さをもり立てるような感じのする日でした。
 さて、私は8月7日 水曜日に広島市民病院へ通院で耳鼻科の方へ参りました。広 島市民病院も様式が変わっており、玄関を入るとプラスチックの診察券を機械へ通し て、予約研と診察券をあわせて、自分が診察にきた耳鼻科へ持参するようになってお りました。私は視覚障害者で、目が不自由で、看護婦さんが診察券を通して下さいま したし、「何なら耳鼻科までついて行ってあげましょうか。」と言って下さいました が、「自分独りで行かれますから、よろしいです。」とお断りをしました。
 現在は広島市民病院でも、投薬は自分の自宅に近い薬局で、いただける様になって おります。私は府中町にあるK薬局が便利であるし、ひと停留所前で降りて、K薬局へ 寄って、歩いて自宅まで帰りました。
 私は広島市内へ出る時は白杖をカバンに入れて外出しております。白杖はついて歩 いておりませんし、カバンと一緒に持って歩いております。バス停に白杖を持って 立っておりますと、バスがきた場合は隣の女の人が「何所行きのバスですよ。」と教 えて頂けます。自分も助かりますし、また、バスが来た場合は、「何所雪のバスです か。」とお尋ねしても、「あの方は目が不自由で、聞かれるのである。」と理解をし て下さいます。
 その点、便利な面があると私も痛感しておりますが、どうも劣等感があって、白杖 は持ちにくい面が あります。私の現状を考えたら、白杖をついて歩いた方が良いと 私自身も思っておりますし、私が通院しているS眼科医院の先生もよく言われます。
 私の場合は周囲がボンヤリして、はっきり見えませんので、初めて行く所は全く分 かりません。右へ行ったら、どちらへ行くのか、左へ行ったら、どちらえ行くのか、 全く分からない事も、たびたびあります。
 私は先日、6月3日 水曜日にM病院へ人間ドックで参りました。M病院へお勤めの Aさんが、私は視覚障害者で目が不自由だということを言って下さいましたので、看 護婦さんも手助けや手ほどきをして下さいました。誠にありがたく感謝の気持ちで いっぱいで、厚くお礼申し上げます。
 私の生活上の一環を述べさせて頂きました。  これからも暑い日が続くと思いますが、会員の皆さん、ご自愛のほど、充分気を 配って過ごされる事を希望します。
 

2 三次市のMです。こんにちは。
 白杖を持ち始めてから10数年になります。先日も書きましたが、街中(まちなか) で白杖を使うことにはすごく抵抗がありました。多くの人がそうなのではないでしょ うか。ギリギリまで我慢するのが私たち人間の特徴とでも言えるのではないでしょう か。使い始めてしばらくすると[何でもっと早くから]と反省します。怪我をしてから では遅いのです。溝に落ちたり、車にぶつかる前に思い切って白杖を持ちましょう。
 今、私は大阪の日本ライトハウスで歩行訓練をしています。そこで折りたたみ式の 杖を購入して使っていますが、もう少し軽いといいな、と感じています。
 先日、東京の仲間の白杖を持ってみたのですがとても軽かったです。種類も多種多 様なのですね。値段もピンからキリまで・・・。
 ついこの前、杖の先ッポがちびたので新しいものと交換しました。新しいのはいた しいですね。早くちびるまで歩かなくっちゃあ。


3 Nです。白状について私も横レス。
 私は白状大好き!!(笑)。というか、私の場合は1年間の歩行訓練のお蔭で羞恥 心を取り払ってもらったような気がします。今では、まるで愛するペット(?)相棒 (?)くらいに思ってます。尊敬すらしていたりもします。
 今、毎日訓練センターに通っていて、白状の威力にただただ、頭の下がる思いで す。まず、1日声をかけられなかったことがない、ってくらいいろんな方から声をか けていただきます。
 あと、白状をついて歩くと断然スマートに歩けます。私の場合、白状持ってないと ただの挙動不振なおばちゃんですからね(笑)。あ、やっぱお姉さんくらいにしとい てもらいましょうか。
 私も経験あるけど、かばんに折りたたみを携帯していて急に、それをカンカンと伸 ばして使うほうが恥ずかかったりしました(笑)。こういう気持ちって中途視覚障害 者ならではの悩みですよね・・・。


4 姫路のOです。
 白杖について、前にもメールで書きましたが、昨年のライトハウスでの歩行訓練を 受けるまでは白杖は持っておらず、訓練が始まってから折りたたみの白杖を購入した ものの、大阪から自宅に帰って呉市の広駅についてからは人目を気にして白杖を使う ことはありませんでした。
 けど、広島駅の新幹線と在来線の乗り換え口を出ると同時に、「ここからはよー 知っとるけー、大丈夫じゃろー。」と、折りたたみ式の杖をかばんにしまって歩き出 したと同時に、「ゴッツーーン」そう、あの直径2メートル近くはあろう、あの柱に ぶつかったんですよね。
 あれはいけん、色がゆかと一緒じゃないの。
 おかげで眼の上を切って三つ目小僧になってしまったのです。アセアセ
 そんなこともあり、また、今年の4月に復職と同時に姫路に引っ越した事をきっか けに、通勤と会社内で白杖を常時使うようになりました。
 引っ越して最初から白杖を使えば、近所の人の眼も気にならず、もちろん、会社内 でも復職をきっかけに本社内で白杖を使うようになったので、「現在の近江くん =  白杖 と皆さん、思っておられ、食堂の喫煙所でタバコを吸っていると、「近江 君、ちょっと杖を見してね。」と、興味深げに杖を触りまくる人も決行あります。
 とは言っても、時々交差点で止まっていて、近くに信号待ちの人がこちらをじろじ ろ見ているような時には、「他の人は杖を持って歩いているわしをどう思っとるじゃ ろうのー。」と、考える事はありますけどね。
 けど、そんな思いより、めがねがこわれることがなくなった、ひたいに切り傷をつ けることがなくなった、むこうずねをぶつけることがなくなった、などの危険回避の 魅力の方がそんな気のひけめを追い越して、毎日、すりすり、かんかん、やっていま す。
 それでは、皆さん、残暑がまだまだ続きますが、お体には気をつけて。



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