あぁるぴぃ広島 8号


■図書の紹介■

今日は本の紹介をさせていただきます。
 この本は小畑昌弘さんが盲導犬レックスと歩いた7年間をつづった本です。簡単に 紹介します。

 レックスとともに  小畑昌弘 著

 はじめに・・・
 テレビで盲導犬の番組が多く放送され、盲導犬への理解が進みました。また盲導犬 を題材にした本やドラマなどが多くなり人々の関心を集めています。だけど時とし て、盲導犬を持つ人は可愛そうな人とか目が見えなくて苦労な人など、暗いイメージ に思われがちです。私はこの本を作るに当たり盲導犬との生活がより楽しいもの、よ り豊かであること、そして私のために働いてくれたレックスのことをなんとか形にし てみたいと思いました。レックスとの7年間の生活の中でレックスとの会話、子供た ちとの会話、それに多くの人たちとの出会いなどを中心に書いてみました。私はこの 本を気楽な気持ちで楽しく読んでもらえたら幸いだと思います。

 このような書き出しで始まりレックスとの出会いから別れまでの7年間、レックス が癌に侵されやむなくリタイアする経緯など著者とレックスとの深い絆が読む人の心 をうちます。

■中国新聞地域ニュース から

盲導犬との7年を手記に 呉の小畑さん '03/3/5
 呉市広文化町の針きゅう師小畑昌弘さん(59)が、盲導犬の「レックス」と連れ添っ た七年間の歩みを手記「レックスとともに」(B6変形判、百六十五ページ)にまと め、自費出版した。
 小畑さんは、網膜の病気で五十歳ごろに失明。盲導犬との生活を学ぶ訓練合宿で、 経験者による体験記のテープを聞き、「自分も記録を残そう」と思い立った。
 点字によるメモや、声で文字を入力する音声ワープロで日々の出来事を書きため、 昨年九月にレックスが病気で盲導犬を引退したのを機に、本にまとめた。
 レックスとの出会いから、二代目の「アイアン」に交代するまでを十六章で構成。
家にこもりがちだったが、レックスに導かれて陶芸のサークル活動や旅行、小学校で の講演などに積極的に出掛けるようになった様子を、ほのぼのとしたタッチでつづっ ている。
 バスや飲食店などで盲導犬同伴を断られる苦い経験もあったが、登下校の小学生に 声を掛けられて仲良くなるなど、楽しい思い出も多い。「レックスのおかげで、多く の出会いがあった」と小畑さん。「苦労や悲しみばかりでなく、心豊かな生活ができ ることを知ってもらえれば」と話している。
 希望者には、千六百円(送料込み)で販売。
視覚障害者には、呉市の朗読ボラン ティア「カリオン」が制作したカセットテープ版を無料で配布する。
 問い合わせはカリオンの山本なおみ代表、電話0823(74)0732


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